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非課税でビットコインに投資できる?マイクロストラテジー(MSTR)を分析してみた

NASDAQに上場している米国企業マイクロストラテジーを知っていますか?

実は僕も最近知りましたが、なんでも同社はビットコインを大量に保有しており、株価がビットコイン価格に連動、ビットコインに対する代理投資手段として注目を集めているらしい。

確かに、日本の税制だと仮想通貨の売買で生じた利益は原則として雑所得に分類され、最高55%の税率が適用される。
米国株として買えば、税率は約20%、成長投資枠の範囲なら非課税で買うことができる。

うーん、理屈はわかってきた。
でも株価は本当に連動しているのか?連動しているとして、相関係数はどのくらいなのか?
疑い深い性格なので、これを機に調べてみました。

■株価分析

ツールはGoogle Colaboratory、そこで動かすPython、株価取得用のライブラリのyfinance、グラフを描くライブラリのmatplotlib.pyplotを使用。

データ分析に慣れていないので、わからないことは適宜ChatGPTに質問して進めていきました。

まずはチャートの比較。どの時期から比較していいかわからなかったので調べてみたところ、以下のサイトにて
「マイクロストラテジーは2020年からバランスシートにビットコインを取得してきた」
との記述が。



雑ですがこれを参考に、2020年から比較してみたいと思います。
2020年1月1日時点の株価を1として、比較してみたグラフがこちら!


おぉー。たしかに連動してそう。
見た感じ、2020年~より、2022年~の方が強く連動してそうですね。
2024年直近の上昇については、3月にビットコイン追加購入のニュースがあったのでこれが原因かなと。
https://coinpost.jp/?p=516425

相関係数を調べてみると、2020年1月~の相関係数は約0.889、2022年1月~の相関係数は約0.884だったので、この期間によって差はありませんでした。
ですが、直近の2023年1月~の相関係数は約0.937と、かなり強い相関が見られました。

■メリットデメリット

株価分析の結果を踏まえて pros and cons。

メリット

  • 直近だとビットコインとかなり相関が強い。

  • ビットコイン取得ニュースが材料となって、株価上昇の可能性。

  • そこそこ歴史があって(1989年設立)、会社としてビットコインを大量に保有している(約20万BTC←結構凄い、全ビットコインの1%程度)ので信頼性がある。

  • 新NISAの成長投資枠によって非課税で投資できる。

  • レバレッジをかけて保有しており、通常のビットコインよりリターンが大きい。

デメリット

  • レバレッジをかけて保有しており、通常のビットコインよりリスクが大きい。

  • 一応本業としてソフトウェア、クラウドサービスを提供しており、事業の影響を受ける可能性。

  • 1株の値段が高く(現時点で約1578$)手を出しづらい。

  • 当局に規制される可能性がある

■まとめ

色々調べましたが結論としては、NISAの成長投資枠として買ってみるのはアリなんじゃないか、と。

まああくまで投資は自己責任なので、参考程度にとどめておいてください。

え、僕は買うのか?
もちろん高すぎて買えません。

それでは。


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