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波はジェットコースター

すぅてきなか〜ぜをあつ〜めながら

いやいや。全然そんな気分じゃないんだけどね。
まじでジェットコースターなロマンスと真逆でございます。
自分の感情が波でジェットコースターで、そんなこんなで疲れたよふぅ。

久しぶりにひとを好きになった。

わたしよりすこしだけ背が大きくて、左側を歩くその腕と肩がちかくて触れるくらいちかくて
背が大きい男が好きだったけど、あー、覆るかも…って思った。
笑うと目が細くなって、横顔は少年みたいで、肌も指もきれいで。
意外と腕がしっかり太くて、理性を保てなくなったからだもなんだかかわいかった。

わたしとは交わらない人生を歩んできていて、
仕事も収入もすべてにおいて別世界のひとで、
そんなにすごいのに一切自慢はしてこなくて、
いい意味で熱弁してくることもなく、
他愛もない話を往復し、ケラケラと笑う声がまだ耳に残っている。

焼き鳥を食べ、バーに行き、選択肢を三つ挙げられた。
彼の家に行く、わたしの家に行く、解散する。
ずるいよなほんと。ほんとうにずるい。
なんでなんも考えられなくなったときにそういうこと言うんだよ。ずるい。

一緒にタクシーに乗り、コンビニに寄り、
さっきまでは触れないで存在していた距離をぐっと縮めてくる。
ぴたっとくっついてしまい、家の玄関に入ると、すこしだけ現実がわかってきた。

ソファに腰かけ、この頃は酔いは覚めてて
ちゃんと話したり、笑い合ったりしたいと思っていた。
TVを見ながらくだらない話をして、わたしが毎週見ているTVを彼も見ているんだと知った。うれしい。ちょっとしたことだけど。

彼がアイスを食べながらわたしに差し出す。
あぁきたかと思いつつ、もうどうしようもなくて、
元々ない理性が完全に消えていて、彼もそんなことを言ってくるもんだから
流れるままに脱がされ、キスをしてセックスをした。

かわいいとか、好きだとかも、あるわけもない。
ひとつでもあったらね。いや余計かなしくなるのかね。わかんないけど。

深夜2時。彼の寝る時間だと聞いていたし、お互い明日も仕事だったので、急いで逃げるように帰ろうと思った。
彼が隣でひとつ寝息をたてたので、わたしも寝てしまうといけないと思い、帰るねとつたえる。
ごめん、いびきしたよね。泊まっていけばいいよ、なにで帰るの?みたいなことを言われたけど、
すぐ帰れるよ。タクシー呼べるよね。と言う。
バスタオルを背中からかけられて、リビングに戻って脱ぎ捨てた服を身につける。
タクシーはすぐ来るとのこと。まったく余韻のひとつもない。

服を着たあと、まだ下着しかつけていない彼に抱きつく。
彼の腕はわたしを抱きしめてくれたのだろうか。感触はなかったような気もする。わかんない。
タクシーが来たようなので、家を出る。
彼は玄関先まで来ていて、靴を履くわたしの後ろにいた。
振り向き、楽しかった!またね。と言いドアを閉め、もう一度ドアを開けたらまだ彼はいた。顔はちゃんと見れなかった。もう好きになっていた。

あのときから、わたしの感情は
留まってみたり煮立ってしまったり身動きがとれなくなったり途方にくれていたり
彼と出逢う前とはすこし変わってしまった。

ちょっともうくるしくなってしまったので、つづきはあらためる。
でもちゃんと向き合うために書き残す。
ごめんなさいだけど、彼からのLINEには既読だけつけた。なんて返せばいいのか方向が見つからないから。たぶんいま感情のまま返せばよくないことだけは、わたしもわかってる。

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