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床材の最適解

どーもこんにちは!

家の大部分を占める床。
これに無関心だと確実に後悔します。

では、どんな床にすればいいのか。
結論から言うと無垢材の床です

語弊を恐れずに言えば、無垢材の床にしてないメーカーは、会社都合で無垢材に出来ないことを正当化しているに過ぎません。

住宅営業という仕事は、他社と比べられることが当たり前です。
なので、各社、独自の強みを打ち出すのはもちろんですが、コスト面でも常に比較され続けます。

無垢材の床を標準で使っているメーカーでなければ、材料の仕入れ値、施工の手間、配送コスト等の関係上、値段が跳ね上がります。

なので、無理に使ってコストが高くなってしまって、選ばれないというのを恐れて、使えない。

また、家の性能というのは、それぞれの機能の集合体であって、全て関係があります。
なので、標準の仕様と無理に使った無垢材の床では相性が悪くなってしまうので、使えない。

など、完全な会社都合で使えないわけです。
でも、ここが営業マンの悲しいところで、弱みを見せてしまっては成果を上げることが出来ないので、そこを上手に隠さないといけないわけです。

結果として、自社の床材が無垢材でないことを正当化する話、無垢材のデメリットを語るしか出来なくなる。

この辺は仕方のないことなのかもしれませんが、本当に闇が深くて、買い手が判断しないといけないというのが悲しいところですね。

さて。
では、無垢材の床ってそんなにいいの?
ってとこですよね。
シルプルにメリットを上げると
•常にサラサラ
•冬暖かい
•メンテナンスが楽

といったところになるんですが。
これは「シンプルに言うと」というところです。

先程も言ったように、家の性能は全て関係があります
そこまで考えてみると、無垢材の床の良さって更に見えてきます。

まず、家の快適さを考える上で見落としがちなのが「空気」です。
空気は見えないので、伝えにくいし伝わりにくい。
ですが、人は空気を吸って生きてるわけですので、当たり前ですけど無視していいことじゃありません。

一般的な床はどの床も接着剤などを使う為に空気が悪くなります。
今はそういうものを性能が良くなっていて、シックハウスのような被害は減ってきているものの、使わない無垢材と比べたら、それは圧倒的な違いになります。

それどころか無垢材は自然のアロマの香りが人体に良い効果を生み出すこともわかっています。

人体にとって「悪くない」空気と「良い」空気

こうやって考えるとわかりやすいかと思います。

次にコスト面を考えてみます。
窓の性能については本当にいろいろと言われますが、最近のメーカー標準で多いのは、アルミ樹脂サッシのペアガラスです。
標準仕様のいいところは、使用量が多い為、価格が安いというところなんですが、アルミ樹脂サッシというのは、オール樹脂サッシに比べて断熱性能が低い為に結露のリスクがあります。

結露というのは温度差と湿度によって起こります。
エアコンなどで、室内外で温度差が生まれます。
その時の室内の湿度が高いと、窓の内側に結露が発生してしまい、結露によって建材がカビたり腐ったりする原因になります。

問題は室内の湿度ですが、これが無垢材の床の場合、床が室内を調湿してくれるので、湿度が高くなりません。
なので標準仕様の窓でも結露リスクがほとんどなくなります。

つまり、極端に高い性能の窓を使う必要がなく、窓のコストを抑えられます

コスト面では他にも
塩ビ製の床材は長く使うと張替えをする必要が出るときがあります。
それは「紫外線劣化」によるもので、光を多く取り込むリビングで起こりがちです。
これは、必ず起きるというわけではありませんが、塩ビ床にはそのリスクがあるのに対して、無垢材の床にはそれがありません。
一般的な床材ではキズがついたりしてメンテナンス、最悪張替えのリスクがあるのに対して、無垢材ではキズがついてもヤスリで擦ったりと自分でメンテナンス出来るので張替えのリスクはまずありません。
こうして、張替えなどのメンテナンスコストも抑えられます

コスト面では更に。
結構ニーズの多い床暖房。
これは基本的に冬冷たくなってしまう一般的な床を補う為の設備で、本来必要のないものなんです。
無垢材の床は蓄熱効果があり部屋の空気を取り込んで冬でも室温と同じくらいの暖かさになるので、床暖房を入れる必要がありません。

もっと言うと、床が自然と暖かいので、部屋は基本快適な為、エアコンを強くする必要もなく、間取りを工夫すれば大きなエアコンを入れる必要もありません。

なので、エアコンのコスト、そして電気代も抑えられます

このように、初期費用だけ見ると高価な無垢材の床もトータルのコストで見ると実はコスパが良いということになるんです。

最後にお掃除についてです。
塩ビ製の床は静電気が起こりやすいです。
昔、プラスチック製の下敷きを頭に擦り付けて静電気で髪の毛を逆立てて遊んだことがありますが、塩ビ製の床でも似たようなことが起こり静電気が発生することがあります。
静電気によってホコリを床が捕まえてしまう為に、汚れやすいということがあります。

他にも一般的な床は結露が起こりやすいので、それもホコリを捕まえてしまいます。

無垢材ではそのようなことがありませんので、掃除はフローリングモップや掃除機を軽くかけるだけで簡単にできます。
こういうことって、目に見えて違いが出るものではありませんが、毎日暮らすということを考えた時にストレスになりにくいというのは結構大きいと思っています。

また、ワックスが必要ない、というか無垢材の床ではワックスをかけてしまうと良さが無くなってしまうので辞めたほうが良いです。
ワックスがけって大変なので、かけなくてもいいってだけでもコストも労力もかなり楽になりますよね。

無垢材の床の良さを全体の関係性からお話ししましたが、こういったことを知った上で床材についても少し考えて頂ければ嬉しいです。

ではまた。


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