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【レギュF】流行構築整理


記事内の言葉定義
・ビート: 序盤からガンガン攻めていき相手の盤面を早期に崩壊させることを重視した対面型の構築。高優先度高火力の技、追い風による上からの高火力初手から押し付けることが多い。選出がパターン化されやすいため、初心者でも扱いやすいが選出が読まれやすいため他ジャンルと混ぜてくることも多い。アグロ、Spam、HyperOffensiveと言われたりする。
・スタン: タイプ相性補完、高耐久のポケモン構築を重視して交換戦をしつつ優位を取りに行く構築。追い風やトリックルームも駆使するが依存はせず後発からカウンターとして展開することが多い。選出パターンが固定化されていないので使用難易度は高い。ミッドレンジ、Balanceと言われたりする。
・コントロール: 壁展開による耐久向上、デバフ技、積み技を駆使して序盤は相手の行動を阻害しつつダメージを重ねて、後発から巻き返すタイプの構築。選出パターンは分かりやすいが巻き返すために必要なダメージ感覚を習得する必要はあるため使用難易度は高め。
・ギミック: 特定の特性や技を組み合わせて高圧的な状況を作り出すタイプの構築。選出パターンは固定化されており初心者でも扱いやすいが選出が読まれやすく強力な崩し枠がいると勝つのがほぼ無理なケースもある。ガチトリル、寿司、暗示パ、叩きなどが該当。

①先制技ビート

パオエンテイ

エンテイの参入によって従来のパオジアンカイリューに柔軟性を持たせたタイプの構築。
パオカイが元々後発から先制技で仕留める後発詰め性能を強みにするのでエンテイをコントロール枠として用いるケースも。

強み

  • 先制技軸のため、相手の素早さ操作の影響を受けにくい。

  • エンテイ参入の影響でハバタクカミへの耐性がある。

  • 耐久に寄せられるので構築全体の耐久ラインを引き上げやすい。

弱み

  • 先制技メタ(リキキリンやサイコフィールド)に対して弱みを見せやすい。打開にはパオジアンを上手く使って対処するのが鍵。逆の視点だとパオジアンに対する処理を迅速に行うのがポイント。

  • 連撃ラオスに隙を見せやすい。タケルライコや水オーガポン、ゴリランダー、モロバレルを混ぜておき圧力を抑える必要がある。逆の視点だとこれらの枠に好き勝手させない対策が必要。

【参考構築】
・Portland Regional優勝構築。
パオカイエンテイにタケルライコと水ポンを混ぜて対ラオスを万全にしつつハバタクカミを混ぜた形。

・マイケルさんのパオエンテイにラティオスとモロバレルを混ぜた形にして水ラオスに強く出る体制。

②水ポン炎威嚇スタン

水ポンガエン

水オーガポンと炎威嚇枠の2体での3色サイクルを利用したスタン型構築。新規参入したサイクル性能の高いガオガエンがパートナーになりやすい。隣に置いたアタッカー枠の行動を上手く通しつつ戦うのが主軸。

強み

  • 選出負けしづらいため選出段階での負けパターンを引きづらい。

  • ギミック寄りの構築に対しても引き出しを用意しやすいため、初見殺しに対する耐性がある。

弱み

  • アグロ構築に隙を見せやすい。環境に刺さる高耐久枠をどう用意するかがポイント。

【参考構築】
・水ポンガエンのサイクルに神速耐性のあるカミやドゲザを入れたスタンパ

・水ポンヒスイウイン軸のサイクル構築。ヒスイウインディが神速勢に強いため他でバランスを高められるのがメリット。

③毒寿司ギミック

キラフロル寿司

以前からある構築ジャンル。寿司構築とキラフロル毒菱展開を混ぜたギミック構築。寿司が苦手な枠にキラフロルが強く、威嚇に対しても負けん気によるカウンターを混ぜた選出が主流。威嚇を撒いてくるガオガエンに対してもキラフロルがメテオビームで対処しやすくなった。

強み

  • 甘い対策の相手に対して寿司のテラスタイプで対策を合わせやすい。

  • 単ラッシャを使った選出パターンや寿司未選出も見据えた選出で虚を突ける。

弱み

  • 寿司対策の理解が必須(対策パターンを理解していないと負けに直結する)。

  • 寿司対策が厚い環境だと死に札と化すので選出枠を圧迫しやすい。

【参考構築】

・毒寿司パオカイに翠ポンを混ぜて威嚇メタを強くしつつ構築バランスを対する高めた構築。

④ガチトリルギミック

ブリムオンガチグマ

環境初期から存在する先発からトリックルームを展開して2ターン目以降に高圧的な攻撃を仕掛ける構築ジャンル。トリルターンを使い切る前に殲滅、もしくは2回目のトリルを展開して殲滅出来るように構築を考えられると強く動かせる。
ワイドフォースが追加されたことでブリムオンでの制圧力が増した。

強み

・トリル時の制圧力の高さ。耐久が高いポケモンも多いので安易な打点では崩されにくい。
・イエッサンを自然に組み込めるので先制対策が容易。

弱み

・1ターン目が手薄になるため身代わりや積み技などの盤面維持をされると巻き返しが難しい。初手選出の火力確保も重要。
・トリル展開に失敗した時に盤面崩壊する。特に等倍打点を押し付ける天候構築に注意。

【参考構築】
・3枚トリラーを用意してコータスガチグマを通す構築。相手のトリル打倒枠を狩る高速アタッカー枠のスカーフウーラオスも重要なポイント。


⑤ワイドフォースビート

イエカシラ


サイコフィールド下で強力な全体技となるワイドフォースを通す構築。タイプも数値も優秀なテツノカシラ追加により環境上位ポケモンにも打点を持ちやすくなった。

強み

・先制技封じを行いつつウーラオス以上の早いSから等倍で一貫しやすいワイドフォースによる制圧力。
・必要なパーツは2体で完結する上、イエッサンが単体でサポート枠を担えるので他構築に出張しやすい。

弱み

・悪炎枠であるガオガエンとイーユイに対して目立った打点を持たない。テラバーストや気合玉で打点確保するか他の枠で叩くための構築作りが必須。
・フィールド書き換えに対して弱い。ゴリランダーは勿論、化身ボルトロスやエルフーンによる不意の悪戯心フィールド行動に注意。妨害役の悪戯心勢を出す時点で怪しんだ方が良い。

【参考構築】
・トルネウーラに混ぜたイエカシラ。カシラのタイプ上基本的には雨構築に混ざることが多い。

⑥エルテラギミック

エルテラ

袋叩きをテラキオンに当てて3倍打点を瞬間的に叩き込めるギミック構築。袋叩き役には基本的に素早さラインが十分かつ追い風展開で一気に優勢を作れるエルフーンが多い。新技はやてがえしや隠密マントの存在で猫騙しに行動阻害されにくくなった点も強み。テラキオンもテラスタルで戦線維持しやすくなった。

強み

・素早さラインが高く1ターンで高火力範囲打点を叩き込めるため選出圧力が高い。
・2体で完結するので他構築に出張しやすい。

弱み

・この指止まれによる攻撃誘導をされると始動出来ない。特にオーガポンが多いため、選出誘導させて不利展開を背負わせる選出案も大事。

【参考構築】
・スタン構築に混ざったエルテラ。オーガポンに強いタケルライコで瞑想を積む隙を用意しているのもポイント。

⑦晴れパビート

晴れ適応勢

日本晴れ状態と相性が良いポケモンで揃えた構築ジャンル。新規追加のウネルミナモ、タケルライコ、ウガツホムラに従来のハバタクカミを混ぜた形が一般的。天候始動役はコータスもいるが昨今は手動での始動が流行り。

強み

・晴れによる倍率ゴリ押しで高圧的な択を仕掛けられる。
・元々環境トップメタのハバタクカミを入れやすく、天候始動無しでもある程度戦える。

弱み

・天候の取り合いスキルが必須。天候が変わることで一気に不利になる。この問題の対処としてはSを落とした後出し天候操作を検討する必要あり。
・ドラゴン枠の採用が多くなりがちな上、晴れに対して恩恵を受ける相手のハバタクカミが脅威になりやすい。フェアリー半減が可能な枠の採用はほぼ必須。

【参考構築】
・フシギバナと天候操作が2種類入った天候の取りやすさを重視した特化型構築。フシギバナがフェアリーに対して優勢に動けるのが良さげ。

⑧雨パビート

雨適応勢

雨と相性が良いポケモンで揃えた構築ジャンル。従来の連撃ウーラオスやイダイトウ以外にもブリジュラスが参入出来るようになり草枠への対策が強化されている。

強み

・環境トップメタの連撃ウーラオスをタイプ一致かつ天候補正で一番高火力で扱えるため、低耐久枠に対して高圧的に行動可能。
・天候始動役自身が雨を活用しやすい。ペリッパーはウェザーボール&暴風、トルネロスは木枯らし嵐など。

弱み

・耐久面を強化しないパターンが多く、晴れよりも草枠の高打点等で崩されやすい。草or鋼耐久枠はほぼ必須。
・ドラゴン枠を崩しにくい。ブリジュラスも特殊枠に押し切られやすいのでフェアリー枠が必要。

【参考構築】
・ペリッパーを始動役、活用枠がウーラオスとブリジュラス、受け出し枠にモロバレルとセグレイブを採用した構築。相手のドラゴン対応はハバタクカミでサポート。

⑨ドブベトンギミック

ドブベトン

今までの化学の力ギミックに対して、攻撃誘導性能が甘かったスコヴィランではなく追加されたドーブルを採用したギミック構築。むらっけで強化された能力上昇を暗示やカラミンゴで引き継ぐのが目的。害悪寄り構築なので嫌われやすいが無対策時の対応が困難。

強み

・ギミック完成時に無対策の相手に一方的な行動を通せる。
・むらっけガチャを外しても回避運ゲーで勝ち切れる場合がある。

弱み

・寿司と異なりワンパターンなため黒い霧や滅びの歌など、対策が容易かつ対策へのカウンターが用意しづらい。流行る場合は素直に避けて世間が忘れた頃に使用するのがオススメ。
・残数を削りやすいのでツボラキのようにTODを狙われやすい。無対策相手でも時間によって仕掛けるタイミングに注意。

【参考構築】
・ドブベトンカラミンゴに加えて時間稼ぎ枠かつミラー対策のサケシ、別ギミックのカラミンゴ寿司を採用した構築。相手の滅びに無力なので要注意。

⑩レジスチルスタン

レジスチル

高耐久枠のレジスチルを詰め筋として周りで要塞化を図る準備を行うのが主戦略の構築。猫騙し、この指、トリル等で積みやすい状況を作れると良い。

強み

・要塞化した際の突破が困難。テラスタルで聖剣にも弱くない。

弱み

・展開次第でレジスチルにテラスタルを依存してしまう。キョジオーン系統のようにテラスタルを踏まえた構築組みをしておきたい。
・スタン構築寄りのため構築難易度が高い。

【参考構築】
・スタンにレジスチルを入れて、クレセリアで要塞化をサポートする構成。

参考


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