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金井八坂神社

▩▩▩ 金井八坂神社 ▩▩▩

【金井八坂神社】は、旧鎌倉街道に沿った金井一番地に鎮座する。祭神は素盞嗚命(スサノオノミコト)・稲田比売(イナダヒメ)を奉祀し、 明治三十九年の神社合祀令により次の村内四社を合祀している。下金井の諏訪神社、矢ノ頭の菅原神社、 下之町の琴平神社、中之町の王子稲荷の各社である。
金蔵寺伝記によれば、当社は白井城主長尾左衛門尉清景が観応二年(皇紀2011年・西暦1351年)に設立したとある。
 八坂神社は、別に天王様の称号がありその故事により神社近辺を天王といい、さらに周辺土地の地名を字天王平と称している。
八坂神社は、貞観十八年(皇紀1536年・西暦876年)藤原基経が播磨の広峰神社から牛頭天王(=素盞嗚命)を勧請したのに始まる京都東山区の祇園社が本社で、 此処より各地方に勧請して祭祀された。
 牛頭天王は、印度の祇園精舎の守護神で、疾病災魔を除ける神として広く信仰されてきた。
我が国では、中世以降に普及した神仏習合思想により、牛頭天王を素盞嗚命の、本地仏として説かれていた。ところが明治維新による廃仏毀釈で、 明治元年新政府により、牛頭天王は、八坂大社と改め称すべしと新しい名号を示された。これにより、金井当社八坂神社も牛頭天王宮を八坂神社と改名されている。現在社殿の奥に在りし日の牛頭天王宮社額が保存され改名の証を物語っている。
 現在の社殿は、昭和五十一年八坂神社の屋根銅板葺替工事が行われた際屋根裏より古棟札が発見され文政四年(皇紀2481年・西暦1821年)建造であることがわかっている。


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