返報性の法則

先日、ある本を読みました。

その中で、返報性の法則についての記述がありました。

返報性の法則については、知っているつもりでしたし、使いこなせていると思っておりました。

しかし、その考えは甘かった事に気づきました。

私は、相手の為に相手が喜ぶ事を、相手より先にしてあげれば、やがて自分に返ってくるというプラスの面しかみておりませんでした。

しかし、その本の中には、敵意の返報性があると書いてありました。

2つのエピソードが頭の中に浮かびました。

私は、自分が苦手だと思った人に対して、自分が先にシャッターを下さない。即ち、嫌いだと自ら距離を置かないというルールを持っております。

人事異動によるお客様の引き継ぎで、この顧客は難S(難しいS=スポンサー)だと言う申し送りを受けても、その時は"嫌だなぁ"とは思うものの、決して嫌いだと思わずに接しようとやって来ました。結果、そのお客様からとても気にいられ、娘さんを紹介されたこともありました。笑。まだ、若かりさ頃のお話です。

一方私は、リクルートから出向して、関連会社や代理店の立て直しに複数回行ったことがあります。

その時のことを思い出すと、自分は本社リクルートからの出向者であり、組織の立て直しに来たというミッションが先行してしまい、出向先の組織の今までのやり方に対して、全否定から入ってしまった経験があります。結果は、推察の通りです。上手く行くはずがありません。出向先のメンバーから敵視され、反発され、殆ど全てのことがスムーズに進みませんでした。
まさに敵意の返報性が働いたということですね。

教育の世界で言われている"ピグマリオン効果"や"ゴーレム効果"もまさに返報性の法則ですね。(先生が生徒に対して、この子はできる子だと期待をかけて接するとその生徒は伸びるし、先生がこの子はダメとレッテルを貼って接すると、本当に問題のある生徒になってしまうという法則)

"情けは人のためならず"、もまさにそれですね。

物理の世界の"作用、反作用の法則"も一緒ですね。

要は、自分のやった行いは、必ず、自分に返ってくるということ。

それを戒めに、自分自身の言動を注意しなきゃだと思いました。

やはり本を読む事って大事ですね。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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