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マスク死

人間の口内には数百種類の細菌が棲みついています(口内細菌)。
中には、さまざまな病気を引き起こす原因菌もいますが、にもかかわらず我々が健康でいられるのは、そうした菌が皮膚表面や腸内などと同様に「細菌フローラ(細菌叢)」を形成しているからです。互いに牽制し合い、特定の細菌だけが増えないようバランスを保っているのです。
最近の研究では、健康な人ほど体内に生息する菌の種類が多いことがわかっています。逆に、菌の種類が減って、数種類の菌だけが増殖すると、人は体調を崩します。

できるだけ多くの種類の菌を体内に持つことが健康を保つ秘訣なのです。

「細菌フローラ」のバランスは極めて微妙で繊細です。ちょっとしたストレスでも体の免疫力が落ち、細菌同士の「力の均衡」が崩れてしまいます。
殺菌成分の入った液体で頻繁にうがいをしすぎると、耐性を持った菌だけが増殖し、やはりバランスが乱れます。通常は、塩素の入った水道水で口をゆすぐだけで十分。それで、よけいな菌やウィルスは簡単に取り除かれます。
また、食べ物のカスは栄養分があり、細菌が繁殖する温床ですから、きちんと歯磨きをすることも健康維持には重要です。

「細菌フローラ」が乱れ、状態が悪くなってくると、その影響はまず「口臭」に現れます。いつもと違う「臭いニオイ」がするのは、特定の菌だけが増殖している証拠です。病気になる寸前の状態といってもよいでしょう。

長時間マスクを着けていると口臭が気になる

最近よく聞くフレーズですが、それこそまさに「健康状態が悪化」している兆候です。口内の「細菌フローラ」がバランスを失っているのです。
このこと一つを取っても、「マスクがデメリットの塊」であることは明らかです。

政府分科会が推奨する「マスク会食」なるものがあります。一口食べたらマスクをし、一口飲んだらマスクをする。
科学的知見に立てば、これほど危険で愚かな行為はありません。不潔・不衛生の見本のような愚行です。「狂気の沙汰」といってもいいでしょう。
食事中に口から飛ぶ飛沫には、食べカスが混ざっています。それがマスクの裏面に飛び散ります。ただでさえ、マスクの内側は適度な温度と適度な湿度という菌の増殖に理想的な環境であるのに、そこに栄養分まで補給しようというのです。たちまち特定の菌だけが増殖し、「細菌フローラ」が崩れるのは、火を見るよりも明らかです。
ある研究では、ずっと着け続けているマスクの内側は、トイレの便座よりも汚いとか。マスクをしていると、しゃべるときに舌先がマスクに触れたりしますが、それは便器をなめているのと同じことになります。

増殖する菌の中には、肺炎や食中毒の原因となる菌もいます。したがって、「マスクを着けていると肺炎を起こしやすい」ことは間違いありません。私は、新型コロナのせいとされている肺炎の何割かは、マスクが原因で引き起こされたものだと考えています。

マスク着用のメリットとして「飛沫感染予防」が挙げられるようですが、新型コロナに関しては「飛沫感染」自体に大いに疑問があることは、これまで繰り返し述べてきました。「新型コロナの感染経路」「無症状感染」「マスクのデメリット」に関しては、優に1冊の本が書けるほどの資料がありますが、長くなるのでこの辺でやめておきます。


新型コロナに関連して、しばしば100年前に流行した「スペイン風邪」が引き合いに出されます。今では、原因となったウィルスはA型インフルエンザであると判明しています。
ただし、膨大な数の死者を生んだのは、インフルエンザウィルスそのものではなく、「ウィルス感染で免疫力が落ちている間に増殖した細菌」であるとする説が現在は有力です(この点は、荒川先生も池田先生も論文を引用されています。その元論文の著者は……なんとあのアンソニー・ファウチ氏です!)。
同時に、薬に頼り過ぎたことによる「最悪の薬害」の側面も指摘されています。

そのスペイン風邪のときも、世界中でマスクが推奨・義務化されましたが、感染を止めることはまったくできませんでした。
私は、スペイン風邪による死者の中には、マスクが引き金となったものが多数あると確信しています。
そして今、我々は100年前と同じ過ちを繰り返しているのです。


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