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月を含んだグランド・クロスとグランド・トライン

こんにちは。
今日は、自分のグランドクロスについて考える機会があったので、そのことを書いてみようかと思います。

グランドクロスとは、西洋占星術での複合アスペクトの1つです。

アスペクトの解釈は、人それぞれですし、働きとして一つの統一感はあるなーと実感しますが、やはり複合アスペクトの様な、いくつものアスペクトが重なっている場合は、その種類や惑星、ハウス環境によって違ってくるというところもあり、必ずしも教科書通りに発露するというわけではないと思いますし、そのアスペクトを持っている本人の意識次第なところもある様に思います。

要は、人の心の中に宇宙があるのだとすれば、その心の中にある天体が宇宙に投影されていると考えてみればいいわけで、意識がその人を動かしていきますので、読み方としては、潜在意識をどこまで、顕在化して想念を実現化させていくかということになるのかなと考えたりします。

月のことは、人によって考え方、解釈のし方がそれぞれですが、私は占術家マドモアゼル愛氏が提唱した「月理論」をもとに、月のことを考えています。

月による影響は、かなり以前にブログに書きましたが、あまり月サインのことばかり考えると体や心に影響すると考えまして、最近は、月サイン山羊座の反対側の蟹座のことを意識しています。

月サインと、月のあるハウスに関しては、「月の欠損による影響」は確かに感じますが、アスペクトに関しては、そこまで感じてはいません。

私は月にアスペクトが多く、マイナーアスペクト入れたら、太陽以外全ての8天体にアスペクトがあり、小惑星や感受点入れると、さらに増えるので考えだすと何もできなくなってしまいます。

ただ、月は「人の感情」を拾ってしまうというところはあると思います。

感情とは、個人的な感情ということもありますが、集合無意識的な、集団の感情も含まれます。

集団で感情を露わにしている場面もある場合もありますが、そうではく、誰もが感情を押し殺していたりするのに、この場所では、どうしても悲しくなるとか、息苦しくなるとか、そんな感覚ですね。

それは被差別部落や、被爆地、ドヤ街という様な独自の地域性のある場所だったり、学校だったり、職場環境だったりと様々ですが、幼少期から、一か所に留まらないという生活をしてきた中でそれは強く感じることもあり、時によってはひどく感情がたかぶったり、または感情を意識の中にひっそりと沈めてその場に同化した様な自分の月を眺めることもありました。

話がそれましたが、何故急に月の感情について考えたかと言いますと、私のネイタルチャートの5ハウスの山羊座の月は、11ハウスの蟹座木星と180度、8ハウスの牡羊座水星と90度、2ハウスの火星天秤座と90度というグランド・クロスを作っています。

8ハウスの牡羊座水星は、私のチャートルーラーなので、様々な場面で出てくるのですが、アセンダントの乙女座と連動して働いている気がしています。

アセンダント乙女座は、相手の言動を常日頃、じっと観察、分析したりするのが癖の様なものですが、8ハウスという蠍座的な洞察力が働く場合の水星は、コミュニケーション上では、相手の言葉の裏まで読んでしまったりするところがある気がします。

深読みしすぎるというか。。でも牡羊座水星なので、直感も働く場合があり、表面上のやり取りだけでない相手の底にある感情的な部分まで感じることがあったりもします。

この月と水星の90度のアスペクトが悪く働くと、相手が言われたくないことまで言ってしまう時があるのですね。

牡羊座水星と向かい側の天秤座火星が連動して勢いがついてしまったり、それを90度にある蟹座木星がどんどん感情を広げて言ったりしてしまったりする様に思います。

表面上の会話で終わらせことが出来る距離の遠い間柄の人や公衆の前では、その牡羊座の突発的なアラレもない発言は、向かい側の天秤座火星が押さえている気もするのですが、家族の様な距離の近い肉親などに対しては、容赦ないところがあります。

どの様に容赦がないかというと、最終的には冥王星と合のアセンダント乙女座が常日頃から深く観察、分析しているので、現実的な起因と結果を突きつけて、鋭い言葉で相手の傷口に塩を塗る様なことを言ったりします。

そんなことは若い頃から、繰り返してきていたりしていますので、年齢と共に学んだ様な気はしていたのですが、最近はまた、あーやっぱり自分は抑えられないんだなと実感する様なことがありました。

今、統合失調症で再入院した妹のケアを家族でしているのですが、「どうしてこんなことになったんだろう」と嘆く両親に対しては、「今までのやり方は間違っていた」とはっきり言っています。

甘やかし、優しく育てて、妹を守ってきたつもりだった両親ですが、そもそも、精神疾患というものは育った家庭の影響が強く、家族の病理が一番弱く優しかった妹に対して、のしかかってしまったのではないのかということ、親のエゴと子の共依存が招いたことなど、歯に衣着せぬというよりは、これを言えば傷つくだろうということはわかってはいるんだけれども、あえて言わずにはいられようかとばかりに、ズケズケと物を言いながら両親や妹と関わっている今日この頃です。

そこには、かつて自分の人生を両親のエゴに邪魔されたという過去の辛い感情も混じっていると思います。

最初は両親とは距離をとって接するつもりで言動も押さえていましたが、アセンダントにある冥王星と天王星が極限を超えた時点で爆発してからは遠慮がなくなってしまいました(笑)

私の物言いに対して年老いた両親は、一つ一つ驚愕の表情を見せますが、実際実家の環境改革や妹の障害者としての、決して明るくはない人生を支えていくべき具体的な準備は、それぞれが傷つきながらも進んでいるので、受け入れている様です。

この活動宮のグランド・クロスの連鎖は、感情以外のことについても、ハタと行き詰まることがありまして、それは、自分の行動に一貫性がないんじゃないかということなのですが、過去のことを振り返ったりしても、もう少し一つのことに集中していれば、もっと可能性が広がっていったんじゃないのかーなどと思うことはあったりしますし、今もそんな風に思うことは結構あります。

結局のところ火・地・風・水、それぞれのサインに天体があるということは、そのエレメントのことにある一定の理解はできますが、ベクトルがバラバラなので思いが散漫になりやすく、なかなか方向性が定まらず、進まないなぁという様なことになったりしてるんじゃないかなーと思います。

むしろ、一つのエレメントが突出している方がスイスイ進んでいくんだろうなと思いますね。

でも私の場合はグランド・クロスのアスペクトは、月・火星・水星・木星と、だいたい個人天体になるので、90度のはっとさせられる様なことは、比較的意識しやすいかもしれません。

意識すると、いちいち立ち止まって考えたりしますし、慣れてくると対処法もわかってきたりするので、長い目でみると成長の経緯は実感できるかもしれません。

そういう意味では、ハードアスペクトの働きとしては土星に近いものなのかもしれないと考えたりすることもあります。

反対にグランド・トラインに関しては、最初からスムーズにいくのでやはり、成長したのかどうかもわからないですね。

そもそも、そのことに恵まれているのかどうかも気がつかない場合もあるかもしれません。

私のチャートには、小惑星の魚座キロンを入れたら、蟹座木星、蠍座海王星の水のグランド・トラインと、同じく小惑星の牡牛座パラスを入れると乙女座の冥王星・天王星、山羊座の月とで地のグランド・トラインがありますが、このことは、ハードアスペクトを緩和するのに実は、気が付いていないけど良い影響を与えているのかもしれないと思ったりもします。

特に、9ハウスの牡牛座のパラスは山羊座の月とはタイトな120度ですが、パラスが水星の様な働きをしていると考えると、(パラスは技術・知恵の女神)8ハウスの牡羊座水星と一緒に9ハウスの牡牛座の太陽を助ける働きをしているのかもしれないとも思えます。

パラスがアセンダント上の冥王星・天王星乙女座120度と連動して、「手先の技術(スキル)を磨く、本などから知識を身につける」などすることによって自分の9ハウスの牡牛座の太陽は活性化して、心の豊かさ、余裕を作りだしていっている様にも感じます。

そう考えたら、90度の難しさもある程度落ち着いた冷静さを持って考えられますし、月のアスペクトがあってもなくても関係なしに、自分の中の太陽は輝いていく様な気がします。

ここまで、長い文章をお読みくださり、ありがとうございます。

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