この国は本当に障害者雇用に力を入れようとしているのだろうか
と思わざるを得ないことが多い。
例えば、東京都の外郭団体、東京しごと財団が実施する委託訓練事業という事業があります。
https://www.shigotozaidan.or.jp/shkn/yourself_supporter/trust_training/
これは素晴らしい制度だと思います。
しかし、これを受託する事業所は、同じような内容の訓練を行っている就労移行支援事業所の数分の一程度の委託費でこの訓練を行っています。
さらに、この委託訓練に、私の得意分野である面接や就職活動の指導をプラスで行うと、その部分の委託費は受講者一人当たり、一時間にすると1,000円以下です。
また、東京しごと財団の職員の方は、企業を定年後に雇用された嘱託職員の方が多く、モチベーションの高い、いい方が多いのですが、そんな社会人としての大先輩が、東京都の最低賃金程度で働いていらっしゃいます。
まさに、「やりがい搾取」ですね。これでは事業として成り立ちません。
そんな低予算の事業ですら、年度の途中で予算がなくなり、開講に制限がかかることもあります。
こんな企業や事業所や高齢者のボランティアによって運営されている事業で、果たして継続的に質の高い教育訓練ができるでしょうか?
真面目にIT教育なんかやったら、講師の料金だけで赤字です。
もちろん、税金が無尽蔵にあるわけではないのは理解してます。でも、ここ何日かの予算委員会や本会議の空転をみていると、その無駄だけでもこっちに廻してよ、と思わずにいられません。
予算委員会では予算審議だけやってればいいとは言いませんが、まあ、くだらないクイズなんかやってる場合か、と思います。
一方で、同じ東京都の委託事業でも、一人当たりの飲食費が8,000円以上なんて信じられないような潤沢な予算がついている事業もありますよね。
そちらの事業の是非は論じませんが、これでSDGsなんて実現できるんですかね。