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④私は22歳年上の彼の愛で再生していく。人並にやれるよう数年かけ回を重ねた。彼は、いつも笑顔だった。

10代の頃、集団レ〇プされた。自殺未遂を繰り返していた。搬送先の病院はたいてい同じ。気づいたら救命救急の医師と交際していた。22歳も年上だった。私は、彼の愛で再生していく。

彼は私の人生において最大の恩人であり、最愛の人。私は、22歳年上の彼を忘れられない。特に、彼との夜を。私にとってはリハビリだった。フラッシュバックと闘いながら、数年かけ回を重ねた。彼は、私が恐怖を感じないように心を砕いて接してくれた。彼以上に、私を大切に扱ってくれる人はいなかった。そして、彼はいつも笑顔だった。10代の私からすれば、おっさんだったけど少年のように無邪気に笑う人だった。

彼は、私がその気になるまで、とことん時間をかけて待ってくれる人だった。あの手この手で、私をその気にさせようとしてた。振り返ってみると、くすっと笑える。

ある時は、背中にキスしまくる。背骨に沿って下から上へ。そのまま口で、ブラのホックを外す。Tシャツを着たままなのに、ホックを外されて驚く。
「え!」
「びっくりした?(笑)」
「うん」
「僕、器用でしょ?(笑)」
とブラだけ脱がす

ある時は、下着をプレゼントしてくれた。でも毎回サイズが合わない。ある日、百貨店の下着売り場に連れて行かれた。他の買い物客に白い目で見られた。10代女子に、おっさんが嬉しそうに下着を選んでるから当然だ。でも、彼はそんな痛い視線に気づきもせず、ありえないぐらいナチュラルな笑顔で女子の下着を選ぶ。
「これはどう?」
「恥ずかしいよ」
「え? エロすぎ? 似合うと思うけど」
「そっちじゃない」

ある時は、フレグランスをプレゼントする。彼が、私の手首や耳たぶに香りをつける。
「香水は、キスしてほしい所すべてにつけるんだよ」
「どうして?」
「僕も知らないけどシャネルが、そう言ってた(笑)」
「え?(笑)」
「愛、いい匂いする」と接近する
「・・・うん(赤面)」
当時、私は不登校になった高校生。フレグランスなんて使ったことがなかった。フレグランスを使うなんて、すごく大人びてる気がしてドキドキした。彼は、天使のパッケージがかわいい「Cr'eature d'anges」というフレグランスをプレゼントしてくれた。甘い香り。今の年齢では、あまり似合わないけど、今でも好きな思い出の香り。

ある時は、全身用の泥パックを持参する。
「これ試してみない?(笑)」
「・・・?」
「お互いに塗り合おうよ(笑)」
と言ってバスルームに連れて行く。パックを洗い流した後
「わぁ、すごい。ずっと触れていたい(笑)」
と言いながら、私の肌をベタ褒めする。
「あっ・・・(赤面)」

フラッシュバックと闘いながら、数年かけ回を重ねた。彼に、大人の技を教わった。彼いわく、私は上手になったらしい。
「愛、フ〇〇上達したね。僕のこと気持ちよくしたい?」
「・・・・・うん(赤面)」
「フフっ。愛、カワイイ。大好き」
「私も・・・大好き」
たぶん人並にできるよになったと思う。でも平凡なのがいい。でないと恐怖に駆られる。
実は、世の中にはフ〇〇が嫌いな女性もいると、最近知った。そんなことは梅雨知らずで、私は彼に、フ〇〇は平凡なS〇〇の一部だという感覚に育てられていた。



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