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不良と狂犬 7話

由依)こ、こっち見んな………よ?

○○)わ、分かってるっつーの///

なんでこんなことになってんだ………

遡ること数時間前

○○)おっはよ〜由依

由依)おはよ○○

恭弥)おぉ〜お2人ともアツアツだねぇ〜

由依)だからカップルじゃないってば

恭弥)でも、そんなに嫌がってはないね?

由依)まぁ………それはそうだけど

恭弥)そんな2人に、提案あんだけど

由依)提案?

○○)なんだよ提案って

恭弥)”海行かね?”

海岸

由依)いい景色だね瑞穂‼️

瑞穂)うんだねぇ〜‼️

○○)あ、あちぃ…………

恭弥)これぐらいでへばんなよ総長〜

由依)早く来なよ〜?

○○)こ、こいつら………

由依)私達、先着替えてるからそっちは海行っといて

瑞穂)楽しみにしといてねきょうちゃん‼️

恭弥)おう‼️

数分後

○○)なぁ、寝ていい?

恭弥)浜辺で寝るとか馬鹿だろ笑

瑞穂)お待たせ〜‼️

恭弥)おっキタキタ‼️

瑞穂)えへへ、私は泳ぐの得意じゃないからこういうのしか着れないけど

恭弥)い〜や、瑞穂はどんな姿でも可愛いぞ!な?

○○)俺に聴くな、つーか由依は?

由依)こ、ここ………///

○○)なんで隠れてん?

由依)べ、別にいいでしょ‼️い、今からそっち行くから‼️

そう言って由依は俺の前に姿を見せた

由依)ど、どう?

○○)あ〜……えっと、その……似合ってんじゃね〜の///

由依)そ、そう?(ちょっと嬉しいかも)

恭弥)んじゃあ俺と瑞穂は海デートしてくるから‼️

瑞穂)うん‼️2人とも楽しんでね‼️

そう言って恭弥と土生さんはその場からそそくさと去った

○○)いや、おい‼️っていねぇし………(この状況マジでどうすんだよ‼️)

由依)ね、ねぇ○○‼️

○○)な、なんだよ………(今の由依、マジ可愛くて見れねえし……)

由依)そ、その……遊ばない?2人で

○○)あっ……お、おう(元々は、2人で行くって約束したしな)

由依)(きょ、今日こそこのモヤモヤ解明するんだ‼️)

俺と由依は海に向かって歩き出した

男性)おいあそこ見ろよ…

男性)めちゃくちゃスタイル良い女の子だなぁ……

女性)隣の男の人、めちゃくちゃイケメンじゃない?

女性)美男美女、羨ましいなぁ〜

由依)う、噂されてるね私達

○○)ま、まぁ………由依可愛いからな。

由依)あ、アンタだってイケメンって言われてるじゃん……(私達カップルに見えるんだ………○○が、彼氏っね)

○○)う、うっせぇよ……(カップル、由依が俺の彼女?彼女………)

この時、俺の中で由依の存在が大きくなった

○○)(い、今さらなんでドキドキしてんだよ………ゆ、由依が居るから?)

俺の心のモヤが分かった気がした

でも、それを表現しようとは思わなかった

もし、由依が居なくなったら?

昔みたいに俺は後悔するんだろう

○○)(もう二度と、あんな後悔はしたくねぇ………だったら自ら引くしかねぇんだよな……)

由依)大丈夫?

由依はふと俺の顔を覗いた

○○)いや、なんでもねぇよ……

由依)そう?それより、早く行こ?

○○)分かってるよ

海岸

由依)ふふっ、冷たいね

○○)だな

由依)○○……楽しくないの?

○○)いや、その………由依の水着姿があまりにも可愛くてドキドキしてんだよ(何言ってんだろオレ……)

由依)そ、そう?(○○、今日一番緊張してるのかな?だったら)

俺が不安になっている時、由依が俺に水をかけた

○○)うおっ‼️な、なんだよ急に‼️

由依)あははっ、驚いてる○○の顔チョーおもしろい‼️

○○)おまっ………やりやがったなぁ〜!?

俺はそのまま由依に水をかけた

由依)おっ、やったなぁ〜!?

○○)由依、ちゃんと笑うんだな

由依)そ、そりゃあ………(○○のこと好きとは言えないよね……)ま、まぁね‼️

○○)なぁ由依

由依)なに?

○○)由依は、もし………昔を恐れてても好きな相手が居れば………一緒に居たいとか付き合いとかあんの?

由依)わ、私?ん〜そうだなぁ…………大事なのは”好きかどうか”だと思うよ

○○)好きかどうか?

由依)確かに昔を恐れてて失いたくないとか、一番大事だと思うけど………

○○)けど?

由依)”そんなこと、今は考えなくていいって思う”

○○)考えなくていい………(そっか、考えなくて………良いんだ)

由依)こんな答えで良かった?

○○)おう、あんがと(俺は俺らしく………)

恭弥)楽しそうだなお二人さん

瑞穂)ホテル行こうよゆいぽーん

由依)はいはい、先行ってるね○○




恭弥)答え、出せそうか?

○○)あぁ………それより、海兎の件どうだった?

恭弥)お前の予想通り、海兎には生き別れの姉が居て名前は”平手友梨奈”

○○)そう…………狙いは俺だろうな

恭弥)お前のことだ、争いたくはねぇんだろ?

○○)まぁな、俺はどうすんのが正解だと思う?

恭弥)なもん俺に聴くな、けど………リーダーはお前だ。お前の決めたことは最後まで筋通せよ

○○)わーってるよ、けど万が一があれば…………由依を頼むぞ”親友”

恭弥)…………任せろ”親友”

ホテルにて

受付)土生様二名と小林様二名様ですね

瑞穂)はーい

由依)私、予約したっけ?

恭弥)瑞穂がたまたまペアの海岸お泊まりのペアチケット2枚当てたから瑞穂用と小林用に俺が予約した

○○)嫌な予感する………

案の定俺の予感は的中した

土生さん恭弥部屋と、俺と由依の部屋………つまりベッドはダブルベッドってわけだ

由依)だ、ダブルベッド………(○、○○と一緒に寝るの?)

○○)とりあえずどうする?

由依)とと、とりあえずお腹すいたから食べに行こ‼️

俺と由依達は恭弥達と飯を済ませ部屋へと戻った

由依)さてと………(お風呂、大浴場行こうかな)って○○は?

○○)何してんだ由依?先風呂入るぞ〜

由依)あ、うん‼️私は大浴場行ってくるから‼️

○○)大浴場、この時間帯はしばらく男湯だぞ?

由依)えっ、うそ…………どうしよ

○○)あ〜その、由依はさ今すぐにでも入りたいじゃん?

由依)う、うん………

○○)俺も入るから?その………俺は勿論ちゃんとしとくから………さ?

由依)…………えっ?

そして現在

由依)こ、こっち見んな………よ?

○○)わ、分かってるっつーの///

やばいやばい‼️俺から誘っといてめちゃくちゃ緊張してんじゃねぇか‼️

いやいや、別に由依は俺の友達、そう友達‼️だから友達と風呂に入るのは………ってそもそも男女でお風呂はまずいだろ‼️

由依)あ、あのさ○○

○○)お、おう?

由依)そ、その………背中流そっか?

○○)へ?

なんでこうなった………

由依)○○の背中、おっきいね……

○○)そ、そのさ?は、恥ずかしくねぇの?

由依)何が?

○○)その……俺たち別に付き合ってるっていう感じじゃねぇのにさ?まぁその、俺から提案してる時点で矛盾してんだけど…………その、嫌じゃねぇの?

由依)…………別に、嫌だったら私ここに来てもないし……○○って呼びもしないし……その私だってドキドキしてんだから///

○○)そ、そう言われてもだな………

その時由依はゆっくりと俺の手を掴み由依の胸に押し当てた

○○)ばっ‼️な……なな、なにやってんだ由依‼️

由依)き、聴こえるでしょ心臓の音……

○○)わ、分かってんだけどよ………

由依)な、なに目瞑ってんのよ……ほ、ほら‼️

由依は無理やりこっちを向かせようとしていた

○○)あ、いやおい‼️

俺はつい目を開けてしまった

目の前に映る白い肌に、華のある美しい身体

湯気によってある程度見えなく無いが

手に伝わる由依の感触、タオルで覆われているがそれでも分かる由依の鼓動

○○)も、もう良いだろ‼️

俺はつい手を離してしまった

その時由依もこちら側に引っ張られ思いっきり倒れてしまった

○○)いてて……あっ、悪い由依……

由依)見ちゃダメ

○○)は?

由依)その………手元にタオル………無いから

おいおい待て待て‼️タオルがない?じゃあ今胸に当たってる柔らかい感触って………

○○)………すまん、目瞑ってるのからタオル取りなよ

由依)あ、ありがとう///

俺と由依は気まずい感じのまま露天風呂を出てそのまま就寝した

深夜

○○)……今、横には由依が居て由依は寝ている……

○○)けど、本人の由依は気付いてねぇのか俺を抱き枕みたいに抱いてやがる……(めちゃくちゃ胸当たってんだよな……)

俺はふと考えていた

由依と居たあの時間………

昔の俺からしたら宝のような大事な思い出

あぁ、やっぱり俺は逃げてるんだ………友梨奈が居なくなったあの日から

逃げて逃げて、どん底にまで逃げた俺は忘れていたんだな

こんなにもドキドキしてる感覚の懐かしい出来事を

大切な人を失った俺は大切な人を傷つけたくないからって自ら大切なものを手放して……

馬鹿だなぁ俺は……大切なもんはしっかりと自分の手元にないとダメじゃねぇか

○○)ふっ、やっぱり似合わねぇことしねぇほうがいいな

俺はそっと由依の髪をかきあげ囁いた

○○)”ありがとう由依、大好きだよ”




to be continued

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