あなたの色に染まって

とある月の某日、歴史的ニュースが飛び交った

”樋口日奈、乃木坂46を卒業するの事を発表”

○○)へぇ〜発表ね〜

達也)そうなんだよ😭

古川○○、ただ普通の大学生

友人 水川達也　乃木坂46のヲタク

達也)なぁなぁ、分かるだろこの気持ち！

○○)いや、さっぱり分からん。

達也)この、薄情者が〜‼️

○○)んまぁ、その樋口日奈って人がすごい人なのはお前から教わってるから分かってはいるけど？

達也)だったらもうちょっと感情を表に出せや〜‼️

○○)こっわ、まぁ落ち着けよ

俺はあまりヲタクといったことがない。だから達也が教えてくれるまで乃木坂46なんて知ってもなかった。

○○)どうせ、卒業ライブってやつに行くんだろ？

達也)ったりめぇよ！だからさ○○お願い!!

○○)はいはい、代わりにバイトだろ？分かってるっつーの

達也)マジサンキュー‼️

俺は達也の同じコンビニで働いている為アイツがライブ鑑賞の為によくバイトを変わっていた

○○)さてと、そろそろバイトだから行ってくるわ

達也)おう、今日はオールなのか？

○○)まぁな〜

今日の俺は夕方の17時から朝の6時、達也は17時から22時といったシフトでやっている

深夜23時、俺はいつも通りにレジにたっていた。

○○)はぁ〜暇だし寝みぃなぁ〜

？？)あ、あのすいませ〜ん！

○○)はい、どうされました？

？？)御手洗お借りしても………

○○)はい、いいですよ？そちら突き当たりを右に行ったらありますので

？？)ありがとうございます(_ _)

それから数分がたち……

？？)あの、御手洗ありがとうございました

○○)いえいえ(どっかで見たことあるな〜)

？？)どうかされました？

○○)あ〜いや、んまぁ見間違いじゃないのであれば……

○○)もしかして、最近卒業発表された樋口日奈……さんですか？

日奈)私のこと知ってくれているんですか？

○○)いや〜、友達が貴女のことを応援してるんでそれで

日奈)そうなんですね！えっと……古川さんは誰か推してるんですか？

○○)いや、俺はあんまりそういうのに疎いものでして

日奈)じゃあこれから私を推しにしてみません？

○○)ん〜やめときます笑

日奈)え、うそ‼️

○○)俺はそこら辺のヲタクみたいに卒業後の応援とか、苦手なんですよ笑

日奈)そう……じゃあ私のこと分かってくれればいいんですよね？

○○)まぁ……そうですね

日奈)それじゃあ、私と連絡先交換しましょ‼️

○○)一般男性と交換とか、アイドルとして大丈夫なんですか？

日奈)卒業まで日が短いのでセーフです！

○○)そうなんですかね？

日奈)絶対そうです‼️

○○)わ、分かりました……

俺はそのまま渋々と樋口日奈さんと連絡先を交換した

バイト終わり、大学に向かいながらLINEの友達欄を眺めていた

○○)ほんとに、交換してんだな俺って…(これ、アイツに見せたら絶対殺されるパターンだよな)

達也)なにしてんの？

○○)うおっ‼️びっくりした……

達也)あの、なんも驚かしてねぇけど？

○○)いきなりすぎんだろ‼️

達也)いや、昔からそうだろ？って……ははーん？

○○)んだよ、ジロジロ見やがって

達也)彼女でも出来たか？

○○)出来るわけねぇだろがこのドアホ‼️

俺はそのまま達也にげんこつをおみまいした

達也)いってぇ〜‼️

○○)ほら、さっさとしねぇと遅刻すんぞ

こうして月日は経ち、乃木坂46樋口日奈は卒業した。

達也)うぅ〜ちまぁあああ‼️

○○)うっせぇバカ、さっさとバイトに集中しろ

達也)だってよ〜‼️

？？)こんにちは古川さん

○○)いらっしゃい……ってどうも樋口さん

日奈)も〜、私のことは日奈って呼んでくださいよ〜‼️

達也)おい待て○○

○○)ん？

達也)なんでヲタクでもねぇお前がひなちまと平然に話してんだゴラァ‼️

○○)あぁ、前店にトイレ借りに来てたからな

日奈)もしかしてお友達ですか？

達也)はい‼️俺は乃木坂11年間ずっと貴女をお応援していたヲタクの水川達也です‼️

日奈)あ、もしかしてミーグリと握手会に来てくれたたっくんさん？

達也)名前覚えてくれてるんですか‼️やっべマジ嬉しい‼️

日奈)うん、だってずっと私の事応援してくれてるんでしょ？覚えるに決まってるじゃ〜ん‼️

達也)推しの笑顔を生で見れるとかあぁ、神様……

○○)はいそこ、死ぬなよ〜

日奈)んふふ、達也君って面白いね笑

達也)お、おい○○‼️達也君だって‼️

○○)うっせぇよ、聞いてんだから分かってるっつーの

日奈)あっ、古川君も名前で呼ばれたい？

○○)いや、別に俺はいいんで

達也)お前、ひなちまから呼ばれるんだぞ！？

○○)お前みたいに重度のヲタクじゃねぇんだよ

達也)ちきしょーめが!!

○○)そういえば……今日はどうしたんですか？

日奈)君の顔を見に来た‼️

○○)そうですか……(マジ寝みぃ……)

日奈)あ、そうだおにぎりとゆで卵あるかな？

達也)鮭むすびとゆで卵っすね‼️すぐ持ってきます‼️

○○)朝っぱらからうるせぇやつだな……

日奈)ねぇねぇ、この後時間ある？

○○)まぁ、講義も無いので暇ではありますけど？

日奈)じゃあさ、日奈とデートしない？

○○)お仕事あるのにいいんですか？

日奈)今日はお仕事おやすみだからいいの

○○)そうっすか……

達也)行けや○○‼️

○○)うおっ、いきなり大声出すなよ

達也)ヲタクでも望みのないことをお前は出来るんだぞ！？

○○)ヲタクじゃねぇからどうでも………

達也)行かねぇならお前の黒歴史を大学にぶちまける

○○)はぁ………わーったよ行けばいいんだろ？

達也)だそうですよひなちま‼️

日奈)えっ、いいの！？

○○)はい、いいですよ………

日奈)やった‼️ありがとたっくん♡

達也)たっくんって呼ばれた……( ﾟ∀ﾟ):∵ｸﾞﾊｯ!!

○○)あ〜あ、達也の奴気絶しやがった

日奈)だ、大丈夫かな？

○○)んまぁ、大丈夫だと思いますよ？

達也)ひなちま〜 ♡((ﾎﾞｿｯ…

俺はバイト終わり、コンビニ前で樋口日奈と合流した

○○)お待たせしました。

日奈)うん、じゃあ行こ？

○○)どこに行くとか決めてるんですか？

日奈)ん〜京都？

○○)金、あるんですか？

日奈)元アイドルだよ？

○○)そうでしたね笑

日奈)着いた〜‼️

○○)嬉しそうですね笑

日奈)だって、古川君とデートだもん‼️

○○)俺以外にでも……

日奈)日奈は……君がいいの、ダメ？

○○)分かりました、デートってことで今回だけ呼び捨てでいいですよ

日奈)えっ、いいの？

○○)はい、けど今回だけですよ？

日奈)ふふっ、やった‼️

日奈)ねぇねぇ早く行こ○○‼️

○○)はいはい、すぐ行きますよ……(ほんと、楽しそうだな)

俺はこの時思っていなかった、彼女に惚れているなんて

日奈)○○、早く来てよ〜‼️

○○)うん、分かってるよ日奈

俺は、恋に興味がなかった。だから必要とも欲しいとも思わなかった。けど、彼女樋口日奈と出会ってから俺は変わりつつあった。

日奈)ねぇねぇこのソフトクリーム抹茶とチョコどっちがいいかな？

○○)両方とも買いなよ、俺が買うから

日奈)いいの？

○○)デートは、男がリードするんでしょ？

日奈)ふふっ、ありがと○○‼️

○○)ふふっ、どういたしまして(^^)

日奈)あ、笑った‼️

○○)そう？

日奈)うん‼️私といて楽しいってことでしょ？

○○)(楽しい……)そっか、楽しんでるんだ俺

日奈)実感してよ〜

○○)ごめんごめん笑

俺と日奈は次にアクセサリー店に来ていた

日奈)ん〜みんな可愛いアクセサリーだな〜

○○)アクセサリーっね……

日奈)そう言えば、○○ってピアスとかアクセサリー系付けてないよね

○○)まぁ、将来の為に貯めてるからね

日奈)せっかくだからお土産に○○の似合うやつ買うよ‼️

○○)いいの？

日奈)うん、今日のデートの記念に‼️

○○)ありがと日奈。(心の底から嬉しい、なんでだろう……まさかな)

日奈)ねぇねぇ、ぜんざい食べに行かない？

○○)わかった、行こうか

日奈)うん‼️

食事中

日奈)ん〜‼️ぜんざい美味しい‼️

○○)確かに、美味しいよ(日奈さんと居ると美味しく感じてる………なるほど、そういう事か)

日奈)ねぇねぇ、1口ちょうだい？

○○)うんいいよ、はい

日奈)あーんして欲しいなぁ〜？

○○)わかった、いいよ

俺は1口すくった

○○)はい、あーん

日奈)あーん、うん‼️○○のくれた物がいっちばん美味しい‼️

○○)そう？良かった。

日奈)ねぇねぇ、他のものもいっぱい食べよ‼️

○○)うん、いいよ(……どうやら、確定みたいだな俺は)

そして時間だけが過ぎていった。

日奈)ん〜楽しかった‼️今日はありがとね古川君

○○)呼び捨ていいんですか？

日奈)うん、だって今回限定なんでしょ？だったら今のうちにでも……

○○)これからも、そう呼んでいいですよ日奈さん

日奈)えっ？

○○)俺の心は既に、あなたの色で染めきっています。だからこれからもあなたは俺のことを呼び捨てにしていいんです

日奈)え、えっと〜

○○)好きです日奈さん。

日奈)………ありがと、じゃあ私からもひとつ

○○)はい、なんでしょう？

日奈)日奈はこれからもずっと、君の傍に居ていいですか？

○○)はい、勿論です。俺の隣はアナタの特等席なので

日奈)これからも、よろしくね？

○○)うん、じゃあ帰ろっか。

日奈)だね‼️

俺はこの日から日奈と付き合うことになった。達也にも報告をした。
そうしたらあいつは号泣して『ひなちまのことは任せたぜ相棒‼️』って言った。

彼女自身、卒業した後名残惜しく泣きながら俺のことを思い出してくれていたらしい。

たまたま出会った2人が結婚する話はまた別の話

fin