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不良と狂犬 8話

夏休み

○○)マジあちぃ………恭弥、アイス買ってこーい

恭弥)バカ言うな……こんな猛暑にアイスが売ってるわけねぇ………

○○)今年は最悪の夏だな………あちぃ……

由依)二人とも何してるの?

恭弥)あぁ………やぁ小林さん……スライムのように溶けてるよ……

○○)……………

○○)”ありがとう、大好きだよ。”

○○)(告白ってどうすんだろ………)

由依)何ぼーっとしてんの?

○○)な〜んでもねぇよ………つーか、マジあちぃ……

由依)ん、これあげる

そう言った由依は、冷たいサイダーを渡した

○○)くれんのか、サンキュー

オレはそのまま口をつけた

恭弥)それ、開いてるけど?

由依)あ、それ私の飲みかけ……

○○)( ゚∀゚)・∵ブハッ!!ゴホゴホ………

由依)だ、大丈夫?

○○)お、おう……大丈夫だ(関節キスしちまった……)

由依)(○○、やけに焦ってる?)体調大丈夫?

○○)大丈夫、気にすんな。

恭弥)そーいえば、そろそろ夏祭りだな

○○)お前は例年通り、彼女さんと行くんだろ?いちいち言わんくていい。

恭弥)そーだけど、お前もたまには誰か誘ってみたらって話よ

○○)みんな忙しいだろ

恭弥)そこでだ!小林さんコイツと夏祭りどう?

○○)へ?

由依)いいよ?

○○)いいの!?

由依)うん、全然問題ないし(夏祭りは、告白にうってつけ………)

○○)(由依と夏祭り………花火………告白……ってなに考えてんだオレは‼️)

恭弥)(ホント、この2人ってわかりやすいな笑笑)

祭り当日

○○)ったく、恭弥の野郎………『別の市の祭りに行くことにしたから2人で楽しめ』だ?ざっけんなよアイツまじで……

由依)なに1人で喋ってんのよ

○○)別になんもねぇよ

○○)似合ってんな、その浴衣

由依)そ、そう?今日はやけに褒めんじゃん///

○○)俺らしくねぇってか?

由依)い、いや?嬉しいから別にいい///

○○)ちゃっちゃと行くぞ由依

オレはそう言って由依の手を握った

由依)へ?

○○)お前とはぐれねぇ為の保険だ、嫌なら離せ

由依)べ、別に嫌って言ってないもん///

○○)ふっ、なら行くぞ

由依)(今日の○○、なんかいつもより優しくて……好きになっちゃう。元々好きではあるけど、その更にかっこよく見える……かも///)

??)あれが、白鷺○○か

??)隣がボスが言っていた小林由依さんだな。

??)あの子を拉致して誘導すればいいらしい。

??)でも、彼女はボスの幼馴染だ。丁重にな


屋台にて

○○)何食べたい、選んでいいぞ

由依)じゃあ、たこ焼きかな?

○○)ん、じゃあそうするか。

俺と由依はたこ焼き屋に向かった

○○)おっさん

店員)ん、たこ焼き買ってくかい?

○○)うん、6個入り1つくれ

店員)はいよ〜、そこの子は彼女さんかい?

○○)あ〜まぁ、うん。

店員)おぉ〜若いっていいねぇ〜、はい1個おまけね

○○)あざっす




由依)(○○はまだ過去に囚われているのかな…………私に、彼を救えるのかな………)

○○)由依?

由依)ん?な、何?

○○)ん、これたこ焼き。

由依)あ、ありがとう。(まだ、無理なのかな……)

○○)どっか座って食べるか

由依)うん。

オレは由依を連れて人並み外れたベンチに座った

○○)なぁ由依、1つ聴いていいか?

由依)なに?

○○)由依は、誰かの為に頑張れる自信がなかったりする?

由依)え?

○○)ほら、前に後輩たちに会った時に電話番号聴いて後日聴いたんだ。



過去

○○)『もしもし、森田さんのスマホで合ってるか?』

ひかる)『あ、確か……先輩と一緒にいた白鷺先輩ですか?』

○○)『そ、んでさあん時言ってたやつで……』

天)『るんる〜ん?何してんの~?』

ひかる)『前会った白鷺先輩と電話してんの〜‼️ごめんなさい先輩』

○○)『いいんだけど、そんで変わったって話は?』

ひかる)『あ〜それですね‼️えっと、由依先輩って実は昔とは全く別の性格って言うか人柄だったんですよ‼️』

○○)『別って?』

ひかる)『由依先輩は、海兎先輩と離れてから何もかもっていうか………変わっちゃったんです。』

○○)『由依と海兎が離れてから?』

ひかる)『由依先輩は昔からずっと海兎先輩と共にしていて、友人も海兎先輩しか居なかったみたいで』

○○)『それで2人が由依の為に仲良くなってくれたのか?』

ひかる)『はい‼️由依先輩は昔から他校からもモテモテで、1度お話したくて会ってみたらめちゃくちゃ仲良くなったんですよ!』

現在

由依)あ〜………まぁ、うん。そうだね

由依)変わったって言われるんならそうだと思う。

○○)前の由依見てみたいんだけど

由依)昔の私?そんなの忘れちゃったよ

○○)由依は、海兎と離れて寂しかったんだな

由依)昔の話だよ。今は…………うん、今は○○がいるからね。

○○)へ?

由依)(不安とか後悔とか、そんなの今じゃないよね)

由依)私、1回しか言わないからね?

○○)お、おう………

由依)あなたがことが好き。

○○)ゆ、由依?

由依)私は、色んな○○を見てきた。もちろん最初は変なやつだって思ってたけど

○○)けど?

由依)私の知ってる○○は、優しくて誰にでも手を差し伸べる…………そんなめちゃくちゃかっこいい不良で

由依)なにより………私を変えてくれた私の大好きな○○だから。だから、私は○○の彼女になりたい

○○)由依……………

俺が言葉に悩んだ時、背後から気配を感じた

○○)由依‼️

由依)ん?

俺は咄嗟に由依を抱き込んでその場から逃げた

煌天メンバー)おい逃げたぞ‼️追え‼️


道中

由依)どうしたの○○!?

○○)…………海兎達だ。

由依)え?

○○)………悪いが由依、海兎はもう……由依の知ってる海兎じゃねぇんだ‼️

由依)それって……………争うの?

○○)あぁ、穏便に済ませたかったがもう無理みたいだし……(由依抱き抱えながら走るのはキツイな)

由依)だ、大丈夫なの○○!?

○○)こっちに隠れるぞ‼️

俺はそう言って細い通りの物陰に隠れた

煌天メンバー)おい、隠れたぞ‼️よく捜せ‼️



由依)上手く巻けたみたいだね

○○)はぁ………はぁ、はぁ………(大事もんがあるなら護らねぇとダメ……だよな、友梨奈。)

○○)なぁ由依

由依)どうしたの○○……って

由依が振り向く瞬間、時が止まったかのように唇は触れ合った

由依)…………○○?

○○)友梨奈のこと以降恋愛とか俺には出来ねぇって思ってたし、なにより……友梨奈を忘れたくねぇって思ってたけど

○○)それは、ただの過信だって思っちまって………

由依)過信?

○○)だから………その、なんつーか……

○○)言い表せねぇ言葉ばっかり頭ん中ぐるっぐるで

由依)つまりは?

○○)あ〜っとつまりは、好きな女が居んなら最初っから好きだって言えばいいって分かっちまったんだよ‼️

由依)え、えっと?

○○)あ〜もう‼️だから‼️俺は由依が好きなんだよ‼️

由依)えっ!?

○○)由依が好きで好きで大好きでたまんねぇんだよ‼️だから俺は‼️由依が彼女じゃなきゃ、嫌なんだよ‼️

由依)○○………ふふっ笑笑

○○)な、なんだよ……

由依)いーや?両想いが嬉しいだーけ笑笑

○○)逃げてんのに笑えんのかよ普通

由依)ふふっ、だね笑笑

○○)由依はこのままどこかに隠れてろ

由依)ちょっと○○はどうすんの?

○○)俺は海兎と決着をつける。

由依)○○………

○○)大丈夫だっつーの、俺は惚れた女をそう簡単に泣かせねぇからよ。

由依)…………約束だかんね?

○○)おう‼️

俺はそう言って細い路地から出た

煌天メンバー)おい居たぞ‼️

○○)オクタグラム総長、白鷺○○‼️煌天さんよ‼️かかってこいやァァァ‼️



to be continued

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