鎧武の放送当時リアタイしてた人が羨ましいという話

当時のSHTの組み合わせやばかったねってだけの話
※私個人の解釈と鎧武及びトッキュウジャーのネタバレが多分に含まれています。

 鎧武と一緒に放送されてたのがトッキュウジャーだったって気づいて大喜びしちゃいました…。
 個人的に鎧武見ながらずっと「これトッキュウジャーとセットで見て欲しいなあ」と思ってたので。

 鎧武という作品は「成長・変身」がテーマの作品なので、登場する人物たちは皆物語の中で”大人”になっていくし大人になるにつれて何かを得て何かを失うんですよね。勿論それはどうしようもないしそれ自体は悪いことではなくて、成長するには痛みが伴うものですから必要なことなんですよね。でも確かに持っていたはずのものを手放して、いつかは忘れてしまうのはどこか寂しいものもあるのは確かなわけで。

 だけどトッキュウジャーという作品はその真逆なんですよね。
 子供のころ誰しもが持っていた「イマジネーション」という力がなければ見ることのできない世界があって、その中で成長していく物語。
 ライトたちは子供でありながら姿だけが大人になってしまったという人物たちで、そんな彼らが大人の姿のまま子供の「やりたい」「出来るかも」を信じてやりきったり”子供っぽい”ようなものでも本気で好き!とぶつかっていったりする姿が描かれる。
 その姿に”大人になるにつれて「もう子供じゃないから」と手放して忘れてしまったもの”を思い出させられるし、好きだと思ったものを「子供っぽい」とバカにするように言われたことも「でも貴方にとっては大好きなものだったんでしょ?」と受け入れて救ってもらえるような温かさを感じるんですよ。
 トッキュウジャーというのはそういう大人になるにつれて失ってしまうものを一つ一つ丁寧に拾い上げてもう一度掌の上に乗せて、苦い思い出も優しいものとして思い出させてくれるような作品だと私は思ってます。

 なので鎧武で「大人に成長するというのは何かを得ると同時に何かを失うことでもある」「成長に伴う痛み」というものを感じた後に、トッキュウジャーで「もう一度それを拾い上げてもらう」という流れになるのはとてもすてきだなと思ってました。

 鎧武・トッキュウジャー放送当時のSHTをリアルタイムで見てた方々はこの体験ができたんですね……どっちも重い話でしんどさはある気がしますけどそれでもとても素敵な組み合わせで放送されてたんだなと思うと放送当時リアタイされてた方々が羨ましくて仕方ないです…。

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