クロノマギア表紙

クロノマギア 『真』・解説書【前編】

 初めましてこんにちは、りっくんです。このnoteには、ガンホーさんが最近出した、『クロノマギア』というカードゲームについての『本当の解説書』を載せました。これを読むだけで、『何もわからない初心者』から、『ゲームの勝ち方・楽しみ方がわかる中級者』まで一気にステップアップすることが出来ます。
 なぜこの記事を書いたかは、とても単純な話で、このめちゃくちゃ面白い『クロノマギア』というゲームが、流行っていない上に、むしろ叩かれているからです。初心者の皆さんに、どうしてもクロノマギアを楽しんでもらいたくて、このnoteを書きました。

最初に

 まず最初にやって欲しいことは、ゲームのチュートリアルをやってもらうことです。この解説書では、チュートリアルレベルの知識を土台として、それを補う形でゲームの勝ち方、楽しみ方を説明していきます。5分で終わるので、やってみてください。


さて・・・

 『クロノマギア』を始めた皆さんが、例えばフリーマッチなどに行って、最初にぶつかる壁は、だいたいこんな感じだと思います。
 なんか意味わかんないうちに手札が切れて負けた・・
 素直に相手のライフを削っていたら、いつの間にか相手の場にすげー強いモンスターがたくさん並んでた・・
 とにかく何をしたら勝てるのかわからん・・

 
 こういった悩みを持つ初心者プレイヤーの方々に、『勝ち方』を教えて、『楽しみ方』を知ってもらうのが、この解説書の役割です。
 あとで詳しく解説していきますが、このゲームは、ただ相手のライフを削れば勝てるようなゲームでもないし、クリーチャーをバランスよく入れれば勝てるゲームでもないし、そもそも何もせず相手にターンを回しても負けるようなゲームでもありません。このゲームで重要なのは、『冷静に勝ち筋を見据えて動き、20枚全部を使い切って相手を倒す覚悟で臨む』ことです。

チュートリアルでは教えてくれないそこんトコロ

 正直に言って、このゲームのチュートリアルはクソです。一番大事で、一番面白いところがさらっとしか説明されていないんです。こんなんでどうゲームを理解するんだって感じです。
 というわけで、最初に説明するのは、チュートリアルでは一瞬で飛ばされ、なのに、これをちゃんと理解しなければこのゲームには一生勝てない、クロノマギアのキモとなる『マギアスキル』についてです。

マギアスキルは、超最強

 チュートリアルでは、マギアスキルは、『自分の場にクリーチャーがいる時、運よくマギアスキルが発動できるよ!手札の消費なしに使える!やったね!』くらいの温度感で紹介されています。
 けれど、そんな『やったね!』で済むような話ではありません。ちょっとゲームをやればわかる事なんですが、このマギアスキルというシロモノ、『超強い』んです。確かに、効果自体はマジックカード的なものです。しかし、その効率が、マジックカードとは天と地の差。具体的にどのくらい違うか、見てみましょう。

この3つは、あるマジックカードと、『それとほぼ同じ効果を持つマギアスキル』を並べてみた図です。でかでかと書いてある数字は、マギアスキルとマジックカードの効率の違いです。パッと見ただけでわかると思いますが、一応説明します。
 例えば、最初の画像は、コストのマジックカード『混沌の炎弾』と、『レオ』というリーダーが持つ、コストの『ナイトメアリンク』というマギアスキルを比べたものです。一目瞭然。同じダメージなのに、コストが全く違います。レオのナイトメアリンクと同じ効果をマジックカードで使おうと思ったら、3.5倍のコストが必要なんです。さらに、ナイトメアリンクの方は『固定』ダメージなので、アビリティなどで固めている相手にもしっかり届きます。総合して、炎弾の約4倍くらいの強さのスキルだと言っていいでしょう。
 2、3枚目の画像も、同じような効果で、いかに効率が違うかを表しています。

 もちろん、マジックカードの利点もあります。それは、『いつでも使える』という事です。マギアスキルで手が届かない所、うまく発動条件が揃わない所で活躍するのがマジックカードです。

 イメージとしてはこんな感じですね。マギアスキルは、発動条件が厳しく、1ターンに一度しか使えないので、そのぶん強力になっているというのが正しいですね。


 とにかく覚えていて欲しいのは、
『マギアスキルは普通のマジックの3〜4倍強く、しかも手札の消費なしで使える。これをいかに効率よく発動させるかが、このゲームの最も大切なポイントである。』

という事です。では、次に行きます。

この3つをやれば、クロノマギアで勝てる

 さて、前のパートでは、『マギアスキルは超最強』だという基礎中の基礎の話をしましたが、次は、試合の中で、『具体的にどう動いたら勝てるか』を説明して行きたいと思います。

ポイント1 後出しは基本最強

 これは本当にそのまんまです。クロノマギアのクリーチャーは、MPを消費して召喚したターンは『セット』という状態になり、次のターンにサモンされて、行動可能な状態になります。『セット』状態では、攻撃も効果の発揮もできない代わりに、破壊されることも、攻撃されることもありません。(一部例外はあります。)
 つまり、先に相手がクリーチャーをセットしてきた場合、自分がその次のターンにクリーチャーをセットすれば、相手のクリーチャーより『後に』自分のクリーチャーがサモンされるため、相手のクリーチャーを一方的に破壊することが出来るのです。
 しかもこのゲームは、効果として設定されていなければ、『反撃』されることもないので、相手を撃破することで、自分のクリーチャーの体力が減ってしまうこともありません。だから、後出しでクリーチャーを伏せるのは強いんです。
 文章で説明するとまどろっこしくなりますが、要するに、
 『常に後出しジャンケンをしている感覚で、後出ししまくって相手のクリーチャーを撃破しろ』
 
ってことです。

でも、『基本』最強なだけであって、『絶対』最強なわけではない

 じゃあこのゲームは、後出しジャンケンをし合って最後までゲームを進めるのか、と言われれば、そうでもありません。なぜなら、その『後出し』を逆転させるスキルやマジックカードが多数存在するからです。それは、『相手のクリーチャーを強制的にサモンさせる』効果のことです。

 いろいろなマギアスキルとマジックカードが、この『強制サモン』の効果を持っています。これが使えると、『わざと相手より先にクリーチャーをセットし、相手が後出しジャンケンをしようと次のターンにクリーチャーを伏せてきたとき、それを強制的にめくり、逆に撃破する』なんてことが出来るようになります。

 この系統の効果のカードがあるおかげで、後出しジャンケンが必ず強いゲームではなくなっています。このゲームの大事な読み合いの一つは、相手がこの『めくるスキル・マジックカードを持っているかどうか』ということになります。
 ちなみに、最初のうちは、このスキルを駆使することができれば、無双できます。クリーチャーを後に出しても先に出しても相手を撃破することが出来るようになるからです。でも、もちろん、それに対する対抗策もあります。

 例えば、この最高コストの二人。この二人は、サモンされたときに、相手のクリーチャーを破壊したり、手札に戻したりするカードたちです。こいつらをもしめくってしまったら、大変なことになります。ただ、こいつらはセット状態のカードには干渉できないので、『あ、もしかしてめくったらやばいやつかな?』と思ったら、無闇にめくらずに、他のクリーチャーをセットしておくといいでしょう。逆に言えば、『めくり』スキルに苦しんだら、こういった『めくられたときに強い』カードを入れておくのが、明確な勝ち筋になります。

ポイント2 マギアスキルを最大限使え

 マギアスキルの最強さは、先ほど散々書いたと思います。ごく単純な話で、『マギアスキルは、使えば使うほど有利になる』ものです。でも、無闇矢鱈に使おうとして、『下手な使い方』をしてしまえば、効果がありません。何が下手な使い方かを説明するのは難しいのですが、例えば、

 こういうスキル構成があったとして、ギアⅢのスキルが派手だからと、やたらと3枚伏せて使っていては、一瞬で手札が無くなって自滅します。
 基本的に使うのは、ギアⅠ、ギアⅡです。ギアⅢは、いわば『トドメの超必殺技』みたいなものなので、序盤からおいそれとぶっ放すものではありません。基本的に、有利状況でしかⅢは使いません(一部例外もあります)。

 『マギアスキルを最大限使う』とは、なるべく毎ターンマギアスキルを無駄なく発動できるよう、次のターンの動きも考えて動くことです。

ポイント3 なんとなく相手のライフを削るな

 クロノマギアの特徴として大きいものが、もう一つあります。それは、『MP管理』という概念です。シャドウバースやドラクエライバルズのように、そのターンに使えるMPが決まっていて、使わなければ次のターンリセットされて無くなってしまう訳ではありません。使わなかったMPは次のターンに持ち越されます。
 なので、『いつ動けばいいか』も、ターンをまたいで決めることが出来ます。例えば、『このターンは何もせずにスキップして、相手の出方を見てから、次のターンに一気に伏せよう』ということも考えられます。MPが15以上になって溢れなければ、行動するもしないも自由なのです。
 ここまでは理解できる人が多いのですが、ここからが本当に大事なところです。クロノマギアでは、『攻撃しなかったクリーチャー1体につき、MPが1もらえる』というシステムと、『攻撃されて減ったHPのぶんだけ、MPを回復する』というシステムが存在します。
 つまり、例えば、盤面が有利状況だからといって無闇に攻撃してしまうと、自分のMPを回復するチャンスを逃し、さらには、相手のHPを削ることで相手のMPが増え、相手に反撃のチャンスを与えてしまうことにもなります。

 この考え方で動くことが大切です。『有利か不利か微妙な状況で、相手の反撃を最小限に留めたい場合、下手に相手のライフを削らずじっくり攻める』これを意識するだけで、だいぶ戦い方が変わります。
 しかし、いつかは相手のライフを削りに行かないと、そもそも試合に勝てません(例外として、全く殴らずに勝つデッキもあります。いずれそれはまた紹介します)。そのため、『殴っていいタイミング』を見極める必要があります。

殴っていい状況は、大体この3パターンに分かれます。
1.相手を殴っても、相手の反撃を受けきれる自信がある時
2.自分のデッキタイプが『アグロ』などで、攻め切らないと相手のペースに呑まれてしまう時
3.MPの上限量は15なので、殴ることで、相手のMPを溢れさせることができる時
最初から見極めるのは難しいですが、やってみましょう。
一言でまとめると、
『迷ったら殴るな』
以上です。


 さて、前編は以上です。クロノマギアの基礎は、これでほぼ全てになります。デッキの構成方法、カードプールに関して、それぞれのキャラクターの特徴などは、また次にまとめたいと思います。

 もちろん、動きがいくら良くても、デッキがうまく統一されたものでなければ、試合には勝てません。そんな時、もし最初からデッキを作るのがハードルが高ければ、ゼータ、ライザー、カリン、エレナに用意されている、『構築済みデッキ』を買ってみてください。今なら240円です。
 販促をしたいわけではなく、あれはかなりまとまったデッキ構成をしていて、さらに末長く使える必須級のレアカードがたくさん詰め込まれているのでお得ですし、デッキの強さを心配せずにクロノマギアを楽しむにはぴったりだと思うからです。

 ここまで読んでくださってありがとうございました。後編もよかったら読んでください。良いクロノマギアライフを。