クロノマギア表紙

【緊急記事】アグロライザー攻略法

こんにちは、日々TLで文句をぶちまけているりっくんです。すみません、自重します。文句をぶちまけるよりその時間でブログを書いた方が生産性が高いことに気づいたのでそうすることにしました。

 ランキングマッチが始まって、【後攻のPP+2】という形で試合ができるようになりました。個人的には、このルールはかなりGoodです。どうしてかというと、より後攻が思い切った初動ムーブをできるようになり、オロチなどを仮に打たれてもどうにかなる盤面を揃えやすくなったからです。

 ただ、このルールにも一つ問題点があります。それは、【先後かかわらず大量のMPを最初から確保できるようになってしまったため、アグロが猛威を振るっている】ということです。
 その中で、特に猛威をふるっているのが、このデッキです。

 とにかくやべえっす。要するに、ナイフアタックやクラブの速攻、大量のマジックなどを駆使して相手の顔をぶん殴るデッキなのですが、それ以外にも【黄金ムーブ】と呼ばれている動きがありまして、それがこれです。

 最初に【三竜将ウンチョウ】を出し、相手を殴ってウラノスを手札に引っ張ってくる。次に、相手に破壊させるか【アルテミスの矢】などでウンチョウを自壊させ、そこから【天空竜ウラノス】をサモンする(リヴァイアサンなどもよく使われます)。そのあと、【アリアドネーの糸】を使ってウラノスを戻し、再セット。更に攻め続ける。

 これをどうにか止めないと、まぁ人型カリンでもない限りライザーに勝つのは無理でしょう。なので、現環境はまず、【ライザーの黄金ムーブを止められるデッキを作る】ことから考えました。ちなみに、ライザーが止まらないリーダーは、【アグロされてもそれ以上の速度で轢き殺す】【こちらもアグロを握る】くらいしか選択肢がありません。物騒な環境ですね。

 僕は、クロノマギアというゲームは、デッキ20枚全てを使って戦う将棋のようなゲームだと思っているので、こんな【特殊能力 成った時に相手の金銀を相手の持ち駒に戻す】みたいな感じのウラノスを叩きつけてくるライザーは絶対に握りたくありません。

 それで、色々考えましたが、結局『暗殺レオ』がいいんじゃないかということで落ち着きました。

 理由は単純です。いくらライザーの黄金ムーブと言えど、必ずそこには【カードをセット】という行為が挟まるからです。そこで暗殺をしてしまえば、ライザーの力を6割がた削ぐことができます。特にライザーはMP回復量が3と少なく、それをナイフアタックによる自傷で補っているリーダーなので、一度どこかで躓かせてしまえば、かなり時間を稼ぐことが出来ます。
 というわけで、新環境のランキングマッチは、【現環境にマッチした暗殺レオを作ろう】ということで出発しました。
 今回の記事は短めに行きたいので、早速、現時点で自分が良いと思っているレシピをもう載せてしまいたいと思います。

 こんな感じです。まず、ギアから説明します。

 暗殺と襲撃は絶対に変わらないので、一応、なぜギアⅢが覚醒なのかということを説明しておきます。
 たまに、ハートの死霊などを入れてギア3を【デスペラード】にしている暗殺レオがいますが、それはぶっちゃけいうとナンセンスです。なぜなら、全てのデッキは、守りと攻めのバランスが取れていなければいけないからです(アグロは、攻めだけ考えればいいですが)。水棲は全体的に攻撃力がそこまで高いわけではないので、ギアでそれを押し上げてやる必要性が必ず出てきます。特にアグロが流行っている環境の場合、攻められて攻められて、潤沢なMPを持つことになった時、そこからどれだけ相手に打点を返せるかが最も大切になってきます。
 
というわけで、ギア3は覚醒で、それに合うカードを水棲では採用しています。

 次に、キーとなるカードを説明して行きます。

 まずはこいつ、【ヒップカムボス】。このデッキのエースカードです。とにかく、ウンチョウやヤマタケ、ゴエモン、麒麟など、【破壊するとやべえカード】を封殺するのに便利です。同じ効果を持つソーサラーなどと比べてもコストが1低く、更にスートもギアⅢに合っているので文句無しです。もちろん、手札に戻ってしまうので再利用されてしまいますが、暗殺ギアを揃えるまでの時間稼ぎには十分です。
⭐️使い方のコツ⭐️
基本的に、単体で伏せるようにします。2枚伏せ以上に使うこともありますが、【ボレアースの突風】を打たれて無力化されてしまうことだけは避けて行動します。更に、【水帝チュウボウ】との噛み合わせが悪いので、なるべてく序盤に使ってしまいます。

【地獄の番犬ケルベロス】
 最初に言うと、このカードは、普通の暗殺レオには入らないカードです。なぜなら、こいつをトリガーにして暗殺を発動しても、ケルベロスの5コス+暗殺に使う4コスを足して9コスも使うことになり、よほど高コストのクリーチャーを暗殺でもしない限り、マナ的な有利が取れないからです。 
 それでもこいつを使う理由は、いくつかあります。
1.タルタロスに引っかからないこと
 暗殺レオのキームーブとして、【冥府の権化タルタロス】から死霊水棲を蘇生し、暗殺に繋げるというものがあります。そこで墓地にただの死霊が溜まってしまうと、タルタロスの強さにブレが生じてしまいます。それを避けるために、SRのケルベロスが必要になります。
2.アグロ対策
 先ほど、アグロに対しては、【15MPからどれだけ返しの打点を用意できるか】ということが大切だと述べましたが、それと同じ理由で、【単なる打点強化要員】としても頻繁に使います。暗殺レオは、相手のHPの最後の数点がどうしても削りきれないことが多く、それを解消するためにもケルベロスを入れました。

【がしゃくどろ】
 ケルベロスの説明の時に、【タルタロスの蘇生に引っかかるから】という理由を述べた直後に、引っかかるカードの登場です。かなり悩みましたが、やはり【暗殺の発動要員であり、アグロに対してめっぽう強い】ということが採用に踏み切る理由になりました。もともとは玄武を入れていたので、環境によってはそちらを採用すると良いと思います。

 【黄金の林檎】
 このカードは、【現環境必須級】と言って良いマジックカードではないかと思います。様々なデッキに入ります。ボレアースの突風が6コスになり、気軽に使えなくなったことで、このカードの需要が一気に高まりました。ここでは、暗殺レオでの主要な使い方を紹介します。
⭐️使い方のコツ⭐️
1.相手の単体除去
 暗殺を使う盤面は揃っていないが相手の3伏せを崩したい時、相手のギア2の発動を崩したい時など、様々な場面で使います。
2.覚醒の発動
 暗殺レオと対峙した時、相手はだいたい1伏せを嫌って2〜3伏せで対抗しようとしてきます。すると必然的に相手のMPが溜まりがちになるので、相手の隙が大きかった時に、自分のクリーチャーを強制サモンして相手のライフを詰めるのに使います。特にアグロ相手の時は、自分のクリーチャーに対して使って打点を増やすのに超有用です。
3.暗殺対象を絞る
 暗殺レオが困るところは、暗殺対象がランダムな点です。例えば相手が8+4伏せなどをしてきて、4コスを避雷針に使ってきた場合、安易に暗殺をすることはできません。ですが、そこで7MP以上あれば、暗殺したくない方を林檎でめくってから対象を絞って暗殺を発動することができます。

特徴的なカードの説明はざっくりこんな感じになります。暗殺レオの基本の使い方については書ききれないので割愛します。
次に、このデッキのマリガンのコツをお伝えします。大体ですが。

⭐️マリガンのコツ⭐️

【対面アグロ以外】
先行
最優先キープ ヒッポカムボス 水帝チュウボウ+カムボス以外の4コス オロチ
状況次第キープ 黄金の林檎 ボレアースの突風(相手がワンショットくさい時) 水棲死霊

後攻
最優先キープ ヒッポカムボス オロチ 黄金の林檎 水棲死霊プラスタルタロス 
状況次第キープ 水帝チュウボウ(扇動ゼータなどに有効) ボレアースの突風(相手がワンショットくさい時) 水棲死霊

【対面アグロ】

先後共に
最優先 ヒッポカムボス 暗殺発動のパーツを潤沢に

このあとは、暗殺レオに関わらず、アグロライザーをどう止めたら良いかを簡単に書きたいと思います。

1.ライザーの体力を削れる時に削る。ただし、ライザーのMPを13以上にしないこと。
ライザーの切り札として、【黄金の林檎を使って自分のウラノス強制サモン】というものがあります。それをされるとあっという間に盤面が掃除されてしまうので、相手のMPを12以下にとどめておく事がかなり大切なのではないかと思います。

2.ウンチョウに対する回答は絶対に握っておく。
ウンチョウを止められなかったら、絶対にライザーは止まりません。僕は構想段階からギアでウンチョウムーブを止められる暗殺レオを選びましたが、それ以外のデッキで戦う場合、何かしらの対応策は豊富に用意しておくべきでしょう。僕の場合は、暗殺に加えて更にヒッポカムボスを併用するくらい、ウンチョウの対処に重点を置いています。

3.デッキに攻撃力を持たせる。
ライザーに対して、凌ぎきるという選択肢は愚かです。こちらも、与えてくれたMPを生かして、なるべく早くリーサルプランを構築しなければいけません。そのため、デッキ自体の攻撃力を高く保つことが大事になります。
 例えば、どんな環境でも一定の強さを誇る扇動ゼータですが、今はかなり厳しいと言えます。ウンチョウもウラノスも、めくりをものともしません。そういった時は、逆転の発想で、【モウトク】や【アタランテに加えデスバルチャー】、【黄金の林檎】などを多めに採用して、攻められた分攻めきることのできる構築にする必要があるでしょう。

終わりに

 なぜこんなに自分がアグロライザーというものにヘイトを向けているかというと、それは【クロノマギア】というゲームの面白さを見事にガン無視しているデッキタイプだからです。
 本来、もっと繊細にMPのやり取りをするゲームであるものをウンチョウでぶっ壊し、ウラノスで雑に盤面を掃除して、相手がやりたいことをやる遥か前に決着をつけてしまう。確かにメタとして必要な部分はあると思いますが、どうしても僕にはこのデッキタイプは許容できません。
  しかし、嘆いたところでライザーのMP回復量が2になるわけではないので、対処法を地道に考えていきます。
 それにしても、ウンチョウウラノスをスマートに処理できないデッキタイプにはめちゃくちゃ厳しい環境ですね。そこばかり見てしまうとデッキ自体が弱くなってしまうし。
 そういった難しい調整に疲れてしまった人がライザーを使い出している気もします。ランキングマッチが終わる頃にはライザーによるライザーのライザーのためのアグロマギアが展開されていないことを祈ります。

良いクロノマギアライフを。