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036 暮れし

何かと暮れしにくい世の中になったなぁと思うことが増えた。

ちょっと前に、17歳の男の子が父親を殴って逮捕されたという記事をヤフーニュースで見かけた。
夜中にスマホで遊んでいることを注意されて頭に来たとか。

10代っていろいろ知って、見て、考えて大人になっていく時期だと思うけど、スマホの普及によって我々が10代だった頃の「知る・見る・考える」とは全く別物になってしまっているように思う。

なんというか実態を伴わない体験。
知ったつもりになっている、分かったつもりになっている。

当然分からないことはスマホで調べるようになるから家族間の会話も減るだろうし、本来ならそこから生まれるはずの親子のつながりも薄くなっていくだろう。

何か助言すれば「でも有名なユーチューバーがこう言ってた」「ネットにこう書いてあった」などなど。

わたしが初めて長男にスマホを持たせたのは彼が中1の3月だった。それまでは小5の冬に買ったガラケーを持たせていたっけ。

周りはみんなスマホを持っているのになんでオレには持たせてくれないんだというので、そうだなぁそんな年だもんなぁと思い、UQmobileで契約したiPhone6を持たせた。

このときは、スマホが原因でその後何年もものすごい手を焼くことになるなんてとてもじゃないけど想像できなかった笑。

子供にスマホを持たせて、親も本人もお互いにストレスなく管理するなんてたぶん誰にもできないんじゃないかな。しっかりと子供と向き合ってお互い納得した条件で使わせれば大丈夫だと思うかも知れないけど、大丈夫じゃないと思う笑。

必要以上に制限をかければ当然子供は嫌がるし、かといって制限を外せば親はいろいろと心配になるのだから。

まあ息子に関してはもう散々好き勝手やってきたって感じだからだいぶ落ち着いたみたいだけど。

ところでやっぱり街中で若いママを見ていて不安になるときがある。

ベビーカーを押しながらスマホいじり
電車の座席に座って子供を見ないでスマホいじり
子供と二人で食事に来てるのに会話しないでスマホいじり
子供が話しかけているのに「ちょっと待って」とスマホいじり

子供と向き合う大切な時間を失っている。

冒頭のニュースの件はそんなこととはちょっと話が変わってしまうけど、親がずっと子供を押さえつけていたんじゃないかななんて思ってしまった。

何というか子供とちゃんと向き合ってこなかったんじゃないかというか、子供が主張したいことがあっても親が全部否定していたとか、全部親の思う通りにさせてきたとか。

実情なんて分かるはずはないけど、17歳の男の子の中で17年間たまっていたものが爆発してしまった、わたしは何となくそう思った。

片手に収まる便利な端末でなんだか家族だけでなく人と人とのつながりがなんとなく薄くなってきた気がする。

こんな感じでぼんやりと思ったことをnoteにまとめてみるのもいいかなって思った。

本来ならみんなの暮れしのお役に立てるような記事を書いてみたいけど。

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