サン=テグジュペリ
サン=テグジュペリの『人間の土地』を読みました。
著者の郵便飛行士としての体験を通して
人間同士の連帯とか
友情とか
仲間の飛行士たちとの絆とか
自然の厳しさとか
それに立ち向かう人間の勇気とか
人生の意味とか
について書いた深い本です。
サン=テグジュペリという名前は
菊池桃子さんの「卒業-GRADUATION-」というヒット曲で初めて知った世代ですけどね。
「誕生日にはサンテグジュペリふいに贈ってくれた・・・」というフレーズがあったんです。
秋元康さんの作詞です。
こういう人の名を入れるところがうまいというかあざといというか。
『人間の土地』ですが
解説に世紀の名著とあり
カバーのイラストは宮崎駿さん
堀口大學訳
どんなロマンティックな話だろうと期待して読んだらダメですね。
私、途中で3回ほうり投げようと思いましたから。
200ページ余りしかないのに。
2時間でサクッと読むつもりが2週間かかりました。
これは哲学書でした。
今永選手が「投げる哲学者」なら
サン=テグジュペリは「飛行機を操縦する哲学者」でした。
とにかく文章に比喩が多いです。
詩なんです。
そこが読みにくいんです。
でもそこも味わってこその名著なんでしょうね。
いや素晴らしい本ですよ。
同じ著者の『星の王子さま』には
という有名な言葉がありますが
『人間の土地』にもいいなと思う言葉がありますので
最後にいくつか紹介します。
これなんか結婚式のスピーチで使ってみたいですが
結婚式に呼ばれません。
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