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トキキル1ST ANNIV、Space全体戦の解説・ひとこと


はじめに

トキキル1ST ANNIVお疲れさまでした。10/26に行われた全体戦謎、「vsX」制作のClearです。
10/26の夜に、TOKIQIL公式XにてSPACE配信が行われ、その中で脱出ゲーム専門アパレル『esc』が新たに発表され、同時にネット販売が開始されました。
こちらはTOKIQILの「謎を解けないと着れない」というコンセプトとは異なり、「謎を解かなくても着ることのできるブランド」となっています。

その販売時間は100分限定。
しかしその販売開始と同時に全体戦謎が出題され、「100分以内にすべての謎の答えが提出されたら皆さんの勝ち、販売時間を100時間に延長する」という条件が与えられました。

謎について、「これから5枚の画像が順番に出される」「全ての問題の答えを"解法と共に"送信すればクリア」という説明がなされました。
問題に正解するごとに次の画像が出される、という形式です。

この記事ではその全体戦謎で使用された問題(ウォームアップ1問、問題4問、最終問題1問)についてコメントしていきます。
この先に問題画像が出てきますが、問題画像の少し下に解答と解説、その少し下にコメント、という形式になります。自力で解きたい方はネタバレ注意。




1問目(ウォームアップ)

※文字にミスがありました。申し訳ありません。
右下の「????」は「???」と読み替えてください。









解説

「マス目に数字が置かれていること」から、マインスイーパを連想する必要があった。
実際に数字をヒントにし、ひらがなのマスに地雷があると仮定すると、配置が1通りに定まる。
下にある◯と×は、「地雷のないマスを◯、地雷のあるマスを×」とし、4マスを抜き出したもの。この形に◯と×が配置されているのはそれぞれ1カ所だけであるため、どこを抜き出しているかも1通りに定まる。

すると、◯×の右にある単語は、その抜き出した部分において赤文字で表されている文字を羅列したものであると、「干支」の例示からわかる。
この法則で下の問題を変換した文字、「てすと」が答えとなる。



コメント

マインスイーパ謎。

全体戦の始まりとして、SPACEに参加されていたNakamuさん、ダ・ヴィンチ・恐山さんのお二人に解いていただきました。

解き筋のきっかけらしいきっかけを用意していないため、◯と×、盤面と数字からマインスイーパの匂いをかぎつけられるかがすべてでした。
しかし出題からほどなくして、SPACEにてノーヒントで完璧な正解が出ました。お見事すぎる。

この後の謎に比べると比較的取っつきやすいですが、あくまで比較的なので一人で解くとなると全然簡単ではありません。解けた人は凄い。

この謎については、とある理由から少し作り方が他の謎と異なっています。詳しくは後述。




2問目








解説

アルファベットと数字の組み合わせから、その上の単語が導出されていそうである。
文字数が一致していることから、「アルファベットと数字の組み合わせ」はひらがな1文字に対応していそうである。
また、右の数字が「左のアルファベットが表すものの◯文字目」であると仮定すると、「ini」が2度出ていることが手掛かりになりそうである。
「ini-1」が「ふ」、「ini-3」が「ご」に対応しているとすると、「gemini=ふたご」が連想できそうである。

ここから検索をし、他の例示の対応も見ると、「88星座の学名から、その星座の略符3文字を、頭から引いたもの」がアルファベットを表しているとわかる。
例えば「ra」は「LibraからLibを引いたもの」であり、これは「てんびん」座を表しているので、その1文字目を拾うと「て」となり、これが「天国」の1文字目になっている、ということである。
この「アルファベットから星座への逆算」はアルファベットの方で一意に決まるようになっており、複数通りの解釈は起きないようになっている。

このようにすると、一番下は
ちょうこくぐ座(Caelum-Cae)の5文字目
ろ座(Fornax-For)の1文字目
こうま座(Equuleus-Equ)の3文字目
はくちょう座(Cygnus-Cyg)の2文字目

となり、順に繋げた「くろまく」が答えとなる。



コメント

星座謎。

とっかかりは解説にもあった「ini」の例示と、「ra-1=て」からてんびん座っぽさを感じられるか、あとは他のアルファベットから星座を感じられるか、くらいでしょうか。解けないときはどこから攻めればいいのかわからない謎だと思います。

出題からわずか4分で答えが出ました。
これ瞬殺問なんだ???

今回の謎群は、個人的なテーマとして「解き方は言われれば理解できるが、何故解かれたのか分からない謎」で統一してます。そのため、問題には分かる人にはわかるようなサブリミナル的とっかかりをいくつか用意しています。

iniの例示はそれにあたりますが、これが想定以上に有効に働いたのか、あるいはそんなの関係なくブチ破られたのか。よくわかりません。ガチ勢こわ




3問目








解説

3つの数字の組の羅列から、上の単語が導出されていそうである。
また、それぞれの数字は黒や灰色になっている。
また、上の単語をアルファベットに直すと「SAND」「SEASON」となり、これは黒い数字の数と一致する。
ここから、数字はアルファベットに置換できるのでは? と仮定できる。

また、下の「≠26」を見ると、この「26」の四角の横幅は、問題の数字3つの入ったマスの2つ分の幅であると気付ける。
ここから、「連なった3つの四角は、2つの2つ分の横幅の四角が重なったものではないか?」と飛躍した仮定をする必要があった。

これら2つの仮定から、「2ケタの数字が書かれた幅2のパネルが1つズレて重なっており」「数字はアルファベットに変換できる」と推測できる。

またここで、2ケタ程度の数字をアルファベットに変換する法則として、「周期表」がある。
実際に対応を見てみると、「5/1/0」が「50(Sn)」と「10(Ne)」に対応していると仮定することで、黒い部分が「S」「E」となり、これは「シーズン(Season)」の1, 2文字目になっていると判明する。
つまり中央の数字は「1つ目の2ケタの数字の一の位」と「2つ目の2ケタの数字の十の位」の和である、と推測できる。
また、1つ目の元素記号、2つ目の元素記号はどちらも2ケタの数字であり、2文字のアルファベットからなる。
そして、重なっている部分(1つ目の右側、2つ目の左側)のアルファベットは一致している、ということも分かる。

他の数字でも検証することで、この仮説が正しそうであるとわかる。
例えば「8/14/5」は「89+55(Ac+Cs=ACS)」となり、黒い部分を読んで「AS」となる。
「7/11/0」は「76+50(Os+Sn=OSN)」となり、黒い部分を読んで「ON」となる。
先ほど出した「5/1/0」の「SE」も繋げて、「SEASON」となり、上の「シーズン」と一致する。

この「数字から元素記号への分解による逆算」は基本的に元素記号の方で一意に決まるようになっており、複数通りの解釈は起きないようになっている。
例外として「8/14/5」のみ、「87+75(Fr+Re=FRE)」という解釈が存在しており、これの黒い部分を読むと「FE」となる。
つまり「≠26」は、「2通りの解釈(AS、FE)ができるうちの26(=Fe)でない方」という事を示していた。

この法則に従って変換すると、一番下は
25+11(Mn+Na=MNA)、黒い部分を読んで「MA」
20+18(Ca+Ar=CAR)、黒い部分を読んで「CA」
45+67(Rh+Ho=RHO)、黒い部分を読んで「RO」
25+28(Mn+Ni=MNI)、黒い部分を読んで「NI」

となり、黒い部分を順に繋げた「まかろに(MACARONI)」が答えとなる。



コメント

周期表謎。

題材としてはベタですが、出し方がかなり複雑になっています。
実際かなり難航していました。何となく周期表、という閃きは実は早い段階で出ていましたが、解釈が直感的でない分そこからがめちゃ難しかったようです。例示をもっと優しくすべきでした、反省。

実は例示は2度作り直しています。
1度目は「サンド」ではなく「サーモン」で作っていました。「ON」の例示を一致させることでアルファベットであることが分かりやすかったバージョンです。
しかしバグが発生したため差し替えました。どこか分かった人は偉い。

2度目は正確には作り直しではなく難易度調整です。サンドの右側が「9/7/6」(9と6が黒)ではなく「5/6/0」(6と0が黒)でした。
これは「60=Nd」であることから周期表への舵取りを目的とした導線でしたが、「簡単すぎるかなあ」と埋もれました。今考えると埋もれさせるべきでなかったです、反省。


この問題は別のところで詰まりが発生していましたが、それはそうと今後皆さんが難問謎に挑戦する際に向けて俳句をお伝えします。心に留めておくといつか役に立ちます。多分。

二桁の 数字を見たら 周期表

周期表は秋の季語です。





4問目

※文字にミスがありました。申し訳ありません。
右上の横に並んでいる「はは」は「はへ」と読み替えてください。







解説

各マスの中央にある「?」を順に読むと、右の単語が導出されそうである。
また、それぞれの「?」は黒や赤になっている。

マスは基本的に「?」を中心とした3×3となっているが、一部のマスは太線になっており、表の端のようになっている。
ここから、1問目と同様に「ある大きな表の一部を切り出したもの」ではないか、と推測できる。

また、左下の「ふふふ」から、「ふ」が横に連続している部分が表に存在している。

これらや、文字の黒や赤が重要そうであることなどから、「将棋盤の一部」を切り出したものではないか、と仮定できる。

しかし、「知識」の3文字目が角にある「香車」の頭文字と一致しそうではあるが、他のひらがなが知っている将棋盤とは一致しない。
ここでもう少し踏み込むと、将棋には「大局将棋」というものが存在するとわかる。


通常知られている将棋は別名「小将棋」と呼ばれ、
より大きな盤面に他の駒を追加して行う将棋の1つとして存在するのが「大局将棋」である。
大局将棋は小将棋の「9×9の盤面、40枚の駒」で行うものと異なり、
「36×36の盤面、804枚の駒」で行う超大規模なものである。
実際にやった人からは「もう二度とやりたくない」などの声が上がっているとのこと。
それはそう

この将棋盤の一部を切り出し、頭文字を並べたものがマス目の正体であった。
例えば左上の「ふじさ/お?ぎ/しへけ」は、盤面右上の方に存在する「風龍獣吏左龍/横猪中旗牛将/小旗兵士竪虎」の頭文字であり、「?」はその中央にある「中旗」の頭文字である「ち」となる。これが「知識」の1文字目になっている、ということである。

また、赤い「?」については、その駒の「成駒」を表していた(一般に将棋の成駒は赤文字で示される)。中央のマスに存在する駒の成駒の頭文字を拾えばよい。
例えば中央左の「ぎ?さ/きぎり」は、盤面中央上の方に存在する「玉将金将左将/近王銀将力士」の頭文字であり、「?」はその中央にある「金将」を示している。通常の将棋では「金将」は成れないが、大局将棋に使用する特殊な駒においては「金将」は成ると「飛車」になる。つまり「飛車」の頭文字である「ひ」となり、これは「光」の1文字目に一致するため正しい。

この法則に従って変換すると、一番下は
右から4、上から10番目の「飛牛」、その成駒の「火牛(かぎゅう)」
右から1、上から6番目の「木車」、その成駒の「風鼈(ふうべつ)」
右から2、上から3番目の「横龍」、その成駒の「走龍(そうりゅう)」
右から6、上から4番目の「狗将(くしょう)」

となり、頭文字を順に繋げた「かふそく」が答えとなる。



コメント

大局将棋謎。

とっかかりは解説にもあった「ふふふ」の表出や黒文字赤文字、または角の「き」から将棋っぽさを感じられるかでしょうか。

出題からわずか7分で答えが出ました。
これ瞬殺問なんだ?????

「大局将棋」というキーワードが出たのは出題後わずか1分での出来事でした。確信に至るの早すぎて笑った
表から抜き出す作業もそこそこ大変ですが、そこは全体戦の強みでしょうか、皆さん早かったです。

大局将棋自体はかつての人気番組「トリビアの泉」でも取り上げられたこともあり、存在は知っているという方も実は多いのでは。
大局将棋は駒の数が209種類もあることもあり、意味不明な駒もたくさんあります。
先述の「金将」が成ると「飛車」になるのもその1つです。直感的じゃなさすぎる。
「角行」が成ると「龍馬」になるのは通常の将棋と同じですが、それはそうと大局将棋には最初から「龍馬」が存在しています。
この最初から存在している「龍馬」は成ると「角鷹」という別の駒になります。わからん。
また、「太子」という駒は「玉将」と同じ効果を発揮しており、これが存在していると玉将を取られても負けません。わからんわからん。
あと全く同じ読みの別の駒もあります(だいき=大旗、大亀)。駒の移動読み上げるときとかどうするんだろう、読み上げのためだけに左とか寄とかつけるん?

と色々興味深いネタが詰まってる大局将棋。調べると面白いです。エアプですが。




5問目









解説

一見するとどこが問題なのか分からないが、1つ1つ要素を分解して考えていく。

まず、答えるべき場所を考える。縦に黄色い部分から「おうごん」と出ていることから、単語が出るとしたら縦に色が付いた別の場所であろうと推測できる。
また、右側の青と赤の数字とアルファベットは、2文字と1文字に分かれているように見える。ここで左側の黄色い文字と見比べることで、「縦に白い文字で問題が書かれているのでは?」と推理ができる。
つまり脳内で右側を補うと、本来「5E?4」「57?F」と書かれた場所の3文字目が白文字となり、下に「↓????」と書かれているのではないか、という推理である。

つまり、「5150」「7897」と同様、「5E?4」「57?F」も何らかの文字列に変換できそうである。

この「5150」「7897」「5E?4」「57?F」という数字とアルファベットの組み合わせから、「Unicode」であると推測する必要があった。

Unicodeとは、すべてのコンピュータ上で表示される文字を一覧にし、
それらに16進数で4ケタの番号を付けたもの。
例えば「0」は「0030」、「A」は「0041」、「α」は「03B1」と変換される。
ほとんどの記号や漢字がここに収められている。
過去のTOKIQIL全体戦でもサラっと使われていた。


「5150」「7897」はそれぞれ「児」「碗」となる。
これはそれぞれ色名と組み合わせて「緑児(みどりご)」「茶碗(ちゃわん)」という単語ができる。
縦に黄色くなっている部分はそれぞれの4文字目であり、これが「おうごん」になるところから法則を推理する必要がある。
ここで、「みどりご」「ちゃわん」がどちらも4文字であることから、「みどりご」「ちゃわん」の4文字目を縦に拾っている、と考えられる。
それは「ごん」となり、そしてそれが黄色いことから「黄」「ごん」で「おうごん」となっていそうである。

同様に右側も変換していく。「5E?4」「57?F」は文字が白くなっていることで一意に決定しないが、「?」に入るのは0~Fの16通りであること、「青」「赤」と熟語になって4文字の読みとなる熟語が成立する漢字であることから考える。

5E?4……帄帔帤帴幄幔幤年庄应庤庴廄廔廤廴
57?F……圏土圯圿坏坟坯坿垏垟垯垿埏域埯埿

この中で熟語になりそうなのは「青年(せいねん)」「赤土(あかつち)」のみである。
この3文字目が白くなっているので、「白」「ね」「つ」となり、「はくねつ」が答えとなる。



コメント

Unicode謎。

数字とA~Fの4ケタの組み合わせはUnicode。らしいです。
カラーコード(色を、数字とA~Fの6ケタの組み合わせで表したもの)は少し謎に絡めようとしましたが、複雑になりすぎることや、Xでの出題だと正確な色の指定が難しい点から諦めました。
その結果少しミスリードになっている、のはあえて残しています。しかし皆さんの軌道はぶれずでした。流石。

5分での瞬殺。これは少し覚悟していたのもあり、解かれても落ち着いてました。
逆に言えば前2つはあまり覚悟してなかったのでマジでビビってました。ビビってましたとも

この出題形式は少し気に入ってます。白文字推測部分の難易度自体は実は(比較的)見掛け倒しではありますが……。
問題の見た目は大分えげつないですが、実は情報は(比較的)十分に提示されている、という問題でした。





最終問題

画像はありません。
「まだ送信されていない、残り1つの答え」を送信すればクリア、という指示がなされました。











解説

今までの問題にあった、「微かな違和感」をかき集める必要があった。この違和感は、「問題制作側からの視点」を考えるとわかりやすい。

まず、2問目~5問目の答え。
「くろまく」「まかろに」「かふそく」「はくねつ」の4つだが、このうち「はくねつ」以外は単語自体に強い制約がなく、答え自体も特別この単語である必要性を感じない。
言い方を変えれば、「この単語以外も答えにできうる問題」であった。つまり、答えがこの単語であることの必然性がありそうである。

次に、1問目の問題。

4×4の表の中には複数の同じ文字が存在している。
ルール上数字はともかく、拾うだけであるはずのひらがなに同じ文字が複数存在しているのは気になるところである。
この表の配置にも、何か意図がありそうである。

ここからは大きく思考を飛躍する必要があった。
2~5問目の答え、また1問目の表に使われている文字には、濁点半濁点が一切使用されていない。
ここから、「モールス信号」への変換を一度試してみると、ある事実が明らかになる。

モールス信号は「・」と「-」で文字を表す手法である。

「SOS」が「・・・ --- ・・・」であることなどが有名。
このようなアルファベットとの変換は「欧文モールス」と呼ばれ、
「和文モールス」というひらがなとの変換も存在する。
今回使っているのは「和文モールス」。

和文モールスは「濁点、半濁点」が単体で文字として存在しており、
例えば「なぞ」は「・-・ ---・ ・・」となる。(「・・」が濁点)
つまり1:1対応の謎に使う場合、濁点半濁点の付かない清音が用いられることが多い。
と思う。

なおこの手法の名称は、実は正確には「モールス符号」である。
これを使った信号のことが「モールス信号」。
だがここでは知名度的に「モールス信号」と呼ぶ。

2~5問目の答えに使われている文字は、モールス信号で変換するとすべて「4つの・または-」になる。
また、1問目の表に使われている文字は、モールス信号で変換するとすべて「5つの・または-」になる。

つまり「1問目の表」をすべてモールスに直すと合計で「80個の・またはー」、
「2~5問目の答え」をすべてモールスに直すと4つそれぞれが「16個の・またはー」になる、ということである。
ここでもし6問目の答えが、「2~5問目の答え」と同じように4文字で存在していたとなると、「2~6問目の答え」は合計で5つの「16個の・またはー」、つまり合計で「80個の・またはー」となり、これは1問目の表の数と一致する。

これらの事実から、何らかの方法で1問目の表と2~5問目の表のリンクが存在しているかもしれない、と推測できる。

そして、表と4問の答えをモールスに直して見比べることで、以下の法則のリンクにたどり着ける。

手順1.1問目の表をモールスに変換する。

手順1


手順2.4×4×5の立体を用意し、変換したモールスを
それぞれのマス目に「上から下」に入れる。

手順2。それぞれの立体の中に1文字ずつ「・」か「-」が入る


手順3.立体を水平に5分割し、5枚の4×4に分割する。

手順3。この手順で出る5枚の4×4はつまり、
左上のモールス表の「1文字目」「2文字目」……「5文字目」だけを抽出した表になる。


手順4.それぞれの4×4を横にモールス信号として読むと、4枚が2問目~5問目の答えとなっている。

手順4。最後の1枚がつまり……

つまり、1問目の表に2~5問目の答えがすべて隠されていた、ということである。
そして、まだ使っていない最後の16文字のモールスが残っている。
これこそが「まだ送信されていない、残り1つの答え」である。
最後の答えは「けつまつ」である。



コメント

モールス3次元謎。お疲れ様でした。

ちょっと力は働きましたが出題からちょうど100分で正解が出たため、プレイヤーの勝利です。おめでとうございます。
escの販売は100時間に延長されました。

最後の駆け込みに皆さんの力を見ました……。
本当にお疲れ様でした。

めちゃめちゃ難しい最終問題として用意しました。
上記の解説における最後の表と答えのリンク部分の手順は、あくまで自分、Clearの中でのイメージです。
分かりづらいという方は、実際にモールスをいじってみればもう少し分かりやすい解釈ができるはず……。

違和感は解説に書いた通りですが、他にも色々気になるポイントが多く、色々迷走を生んでしまいました。ごめんなさい。

謎制作時は、無からモールスを考える人が1人くらい出てくれないかな~と考えており、その部分は一切ノーヒントにしました。
出題方式的に最終問題提示時に追加ヒントは出したくなく、かと言って先にヒントを出した場合それを嗅ぎつけられてしまうと他の問題の答え含めすべて先に出てしまうので慎重にならざるを得ず……。
結果、ヒント絞りすぎでした。濁点半濁点がないだけでモールスという発想は普通出ない。覚えました。

制作時のお話。最初に100分程度で解ける謎、というお題をいただいた後、まずこの構造を思いつきました。
その後モールス4文字だけからなる単語を5つ抽出し、2~5問目の答えのみ確定します。
つまり1問目のマインスイーパは、盤面が先にあり、そこから解き方を作った問題となっております。微調整はあれど。

和文モールスにおいて、記号5文字で表される文字は「とるゐおえてあさきゆめみしゑひもせすん0123456789」の29文字です。
これらの文字の入った盤面を不自然でない形で出すにはどうすればよいか、と考えて思い当たったのがマインスイーパです。
比較的自然な一意盤面と、比較的メジャーな単語のみで構成できたのはちょっと頑張った結果の僥倖です。
盤面に出したくはない「ゐ」と「ゑ」が頻発して発狂しかけたのは内緒。

1問目は諸々バランスを考えて結果的にあの出題方式になりましたが、その時点で表に時間をかけて注目してほしくはなかったため、その場での不自然さを極力カモフラージュしたつもりです。
後で再利用するかも、程度にとどめられていたら上出来。
一切不自然に思われなかったなら成功。
その上で後から見たときに不自然と感じられたなら大成功です。どうだったでしょうか。

余談ですが。
当日のSPACEにおいて、最終問題の解説を口頭でさせていただきましたが、それはもう分かりにくかったと思います。反省。
実はちゃんと解説を用意してはいた、のですがそれがあまりにも伝える気のない文章だったため、頑張ってひねり出しながら喋っていたのが事の顛末です。

その文章を置いておきます。これを読み上げるだけよりはマシだったと思いたい。

なんて???????????





最後に

解説は以上になります。
当日はSPACE上で細かくヒントや出題アナウンスなどがなされていました。
実際の様子は録音されているため、どのような流れだったのか改めて振り返っていただくのも楽しいかもしれません。

ここまで読んでいただいた方、そして参加してくださった方々、ありがとうございました。


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