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#知床ゴミ拾いプロジェクト ってなんで始まったの?

こんにちわ!むらかみです。
知床のごみ問題に関してアクションを起こしている#知床ゴミ拾いプロジェクト ですが、そのきっかけについてお話したいと思います。

その前に簡単に自己紹介ですが、私・村上晴花は大阪出身で、江別市・酪農学園大学でヒグマの調査研究をしていました。現在は知床ウトロ地区のホテルで広報やCSR活動を担当する傍ら、ガイドやゴミ拾い、ヒグマに関する情報発信をしています。

すでにおなかがいっぱいになりそうな内容ですが、話の本題は「ゴミプロが始まったきっかけ」です。


昨年2020年4月のある日、世間は緊急事態宣言やら外出禁止令やらでものものしい雰囲気の中、知床ガールたちは山へ山菜採りに出かけました。入っていった林道、あまり人がいなさそうなのに道にゴミが落ちているのを見つけます。

知床は世界遺産・国立公園を有しながらもゴミ問題に悩まされています。道路上のポイ捨て問題や、後々になって知るのですが海流の影響で大量の海洋ゴミが海岸に打ち上がっていたり、人目につかないところでの不法投棄(犯罪)もあります。

■知床の海洋ゴミ問題
https://www.nhk.or.jp/hokkaido/articles/slug-na2f7e6e67738


ウトロの街で働く私たちは、訪れるビジターに気持ちよく知床を楽しんでもらえるよう笑顔でお迎えするのですが、このような現状に私たちは疑問を抱いていました。

どうにかすることはできないのかなぁ

とりあえず目の前のゴミを拾ってみるか

また今度、日付決めてゴミ拾いやろうよ!

「ボランティアでゴミ拾いするなら、ゴミ袋もらえるし回収もするよ。」
たまたま一緒に山菜採りに行っていた役所で働く友人から有益な情報もあり、コロナ下で時間を持て余していた女子3人がゴミを拾い汗水流し、美味しくピザを食べるという最高な一日を過ごしたのでした。
これが、ゴミプロ最初の活動となります。

その後、知床の世界遺産地域内・周辺でヒグマがゴミをくわえる写真やペットボトルにじゃれる写真がニュースとなり、私たちの周りでも話題になりました。
■知床のゴミ問題
https://www.nhk.or.jp/hokkaido/articles/slug-n4f9f26efb942

これに影響を受けて私たちの活動をもっと広めようと思い、第2回目を行うこと・定期的に行うこと、SNSで情報発信や活動の予告をして仲間を集めることに決めたのです。

きっとみんなも同じ思いで「気になったけどアクションに起こせなかった。」「できることがあるならやりたい。」、そんな思いでゴミ拾いに参加してくれる人、協力してくれる人が増えていきます。
私はホテルスタッフで、ランちゃんは地域のブランディング事業のスタッフ(現在はガイド)、他にもネイチャーガイドや行政スタッフ、ネイチャーセンターのスタッフ、観光関係者、飲食スタッフ、写真家、漁師などいろんな人が、しかもいろんなところから協力してくれて私たちの予想より大きい規模のイベントになりつつあり嬉しい限りです。

今、書き綴ったように、私たちは「目の前のゴミを拾う」ことから始めました。ゴミ問題は闇が深いし、やってもきりがないし、これまでの私ももやもやするけど「今はいいか」とふたをしていました。だけど、知床の現状からしてもう見て見ぬふりはできなくて何かアクションを起こしたくて。


これからもゴミを拾うことでいろんな壁が出てくるかもしれませんが、とりあえず目の前のゴミを拾うことを大切に活動して行きたいと思います。

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