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『会計の用語図鑑』石川和男先生

チャプター7、P232のチャート図がすごく好きです。

し・せ・し・め・け・ほ・た

企業会計七つの原則。
その中の最高規範、真実性の原則。
今でも諳誦するほど愛しています。
この真実とは、絶対的真実ではなく、相対的真実を指している。

相対的とは複数を認めていること。
企業会計では、正規の簿記の原則に則しているならば、企業それぞれの会計方針を認めている。そのため算出される値が違かったとしても、それぞれ真実。真実は一つではない。
例えば、固定資産の減価償却方法は定額法も定率法も生産高比例法も級数法もある。各ルートで算出される値が異なってくる。でも企業会計原則一般原則は「どれも真実だよ」と言ってくれる。価値観は人それぞれでどれも間違いじゃないよと、
赦されている感覚になる。
減価償却の話をまだ詰めていくと。企業会計は簿外資産を認めていない。売却、除却、廃棄などしない限り、存在を示さなければならない、つまりゼロにしてはいけない。減価償却をし続けた果てには、備忘価額として1、残すこととしている。減価償却方法どのルートでも、最後は1に辿り着く。ひとつになる。それがかっこいい。

うちの会社の車両は備忘価額の1になっている。それでも乗せて走り続けてくれている。回収可能価額をとうに超越して。RPGのHPが残り1でもたたかうのと似ていて、胸熱。

企業会計原則が好きです。一般原則から貸借対照表原則、損益計算書原則。私の日々思う正しさにどこか似ているからです。適正という言葉も好き。正しさに適っている。でも完璧な人などいない。見積り誤りや誤謬だってある。企業会計原則はその処理もきちんと私に教えてくれる。親のように。そんなこともあるよ、って。

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