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寛解導入療法/抗がん剤治療2日目

6月25日(日曜日)

眠剤のおかげで、夜中一度も起きずにぐっすり眠れた。
6時半、採血と検温、血圧、血中酸素濃度、体重測定。看護師さんが気を利かせて5時の採血を6時半に遅らせてくれた。優しい。歯を磨いて顔を洗い、廊下へ出てポットにお湯を汲んだ。

8時、朝食。ご飯、味噌汁、筑前煮。食後にベサノイド、ランソプラゾール、アシクロビル、ファンギゾンシロップ、利尿剤。ベサノイドは今日の見出し画像にした。急性前骨髄性白血病では「寛解導入療法」でベサノイドを内服し、白血病細胞を成熟した白血球に分化させる「分化誘導療法」を行う。ベサノイドは治療の要となる薬。この冬は、ベサノイドカラーの靴下を左右色違いで履こうと思う。

9時、主治医回診。白血球の数が昨日に比べてさらに11000に増えているそう。抗がん剤で一気に減っていくので、副作用に注意するよう言われた。「寛解導入療法」後に行う「地固め療法」の方針についても説明を受けた。回診後、左腕から抗生物質を点滴。同時に、吐き気止めのステロイドを24時間投与の抗がん剤キロサイド(シタラビン)と同じカテーテルのルートにドッキングして点滴開始。赤色の抗がん剤ダウノマイシンも投与。キロサイドは12時間ごとに液剤のパックを変えるので、シャワーを浴びる時間は液剤の交換タイミングに合わせなくてはならないが、看護師さんが暗算で滴下速度の計算をして完璧に時間調整してくれた。素晴らしい。

シャワー後、次のキロサイドを投与してもらい、12時の昼食。
ロールパン、油淋鶏、野菜の小鉢、桃缶。おそらく、昼=パンで設定されている気がする。油淋鶏はご飯で食べたかったと思いながら完食。食後、ベサノイド、酸化マグネシウム、ファンギゾンシロップ。酸化マグネシウムは副作用の便秘対策で新たに服用することになった。

13時、血小板輸血の抗アレルギー薬を前投薬。血小板輸血中、昨日入れた点滴が詰まってしまったので別ルートに刺し直し、輸血終了。今日は眠くならなかった。輸血後、ボランティアの人が手作りしているという医療用タオル帽子を看護師さんが沢山持ってきてくれて「どれでも好きなものを2枚あげていますのでどうぞ」とプレゼントされた。優しい世界すぎる。脱毛初期に便利だという不織布の使い捨てキャップも試供品でいただいた。院内の通院治療センターではカツラを試着して購入することができるらしい。病棟外に出られるようになったら行ってみようと思う。

18時、夕食。ご飯、焼き魚、おすまし、里芋と竹輪の煮物。副作用のせいか、食べる前は食欲がないが、食べ始めたら食べられる。つわりの時と同じだ。食後、ベサノイド、酸化マグネシウム、ファンギゾンシロップ。ポッドキャストで真空ジェシカのラジオ父ちゃんを聴きながら、足のむくみをマッサージしたり、ネトフリを見たりした。

21時、抗生物質の点滴。
23時、抗がん剤キロサイドを追加。
今日は昼間眠らなかったので、眠剤なしで就寝の予定。