映画メンフィスベル―ダニーボーイ―

🎵ダニーボーイと、🎵アメージンググレース(讃美歌)の2曲を、
私はこの映画で、初めて聴いた。

映画「メンフィスベル」は、第2次世界大戦で、25回の出撃をして、
無傷で生還した、アメリカ空軍の
爆撃機の、話である。
まだ、20代の若者たちが乗組員で、「奇跡の爆撃機」と呼ばれた、実話が元である。
メンフィスは、リーダーの故郷でベルは、彼の恋人(婚約者)の名前だ。

私は、この映画を昔に、夜中に
放送していたのを録画して、
何回も家で見た。(ビデオの頃です)
リーダーは、デニス(マシュー・モディン)、無線担当ダニエル(エリック・ストルツ)、他にクレイ(ハリー・コニック・ジュニア)などが出ていた。ちなみに、ハリーは、
本物の歌手だ。だから、最後の出撃前のパーティー会場で、
ピアノをひきながら🎵ダニーボーイをカッコよく歌うシーンがある。ジャズアレンジで、ステキだった。
出撃当日、メンフィスベルのメンバーは、しばらく飛行場の横の、草原で待たされる。その時に、
全員ジープに乗りながら、
🎵アメージンググレースを、
自然に合唱❗していた。私は、
POPSだと思っていたが、後で讃美歌❗だと知って、驚いた。

ナチス・ドイツへの爆撃が任務だったが、ドイツ領空に入ると、
ドイツ軍の戦闘機に狙われる。
はやく、爆撃を終わり、帰りたい。乗組員全員の気持ちだ。
サブリーダー「早く、爆弾を落として、帰ろう!目標のところでなくてもいい❗どうせ、みんなナチなんだ❗」と言うと、
リーダー「ダメだ❗️目標(軍需工場)に落とさなければ、だめだ。下には、一般市民もいる。任務を、
果たして、この戦争を早く終わらせるんだ❗」と説得して、
敵機が迫る中、工場の近くまで行き、爆弾を投下する。

私には、戦争のことは、よくわからない。ただ、国や人種は、違っても、思いは同じなんだと感じた。彼らは、職業軍人ではない。元は、普通の若者たちだった。

無事に、イギリス本土の基地に
帰ってきたが、なんと、
着陸前に、車輪が出ないトラブルになる。仕方なく、手動で動かすが、それも片方しか❗でない。
「全員、胴体着陸に備えろ!」とキャプテンが言いながら、操縦する。あるメンバーが、「死んでたまるか❗」と叫びながら、
必死で車輪のハンドルを回し、
着地寸前に車輪が出た。
このシーンは、ドキドキしながら、最後にホッとしたのを、
覚えている。

メンフィスベルの乗組員は、
全員が見ず知らずの、相手であり、友だちでも、同郷でもない。
ただ、任務のために集められたメンバーだ。だが、メンバーは時にケンカして、言いたいことを言いながら、イザと言う時の、結束の強さ。そして、リーダーへの、
揺るがない信頼。

最後に、リーダーが飛行機から
降り、メンバーが、隠して持ち込んでいた、ワインをぶちまけて、
喜びを爆発させるシーンで、
終わる。いつも、冷静沈着なリーダーの本心が、見えた瞬間だった。

🎵ダニーボーイは、戦争に行った、息子を思って、故郷の両親がその帰りを待っている、歌らしい。
日本も、そんな時代があった。

エンドクレジットに、
「第2次世界大戦の、全ての兵士たちに捧げます」との一文が出る。

私は、これが戦争映画だとは、思わない。が確かに、メンフィスベルの、普通の若者たちの姿を通して、戦争に変わるものは、ないのか?と、20代の若者の成長していていく様子に、心打たれた。

🎵ダニーボーイは、メンフィスベルのメンバーの歌だ。
そして、🎵アメージンググレースは、やはり全ての人に捧げる歌なのだと、思った。


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