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バーレーン君

留学中にいろんな人と関わったんだけど、今日は、私の国際情勢に関する情報に対する意識、そして今の私のライフスタイルに、おそらく一番影響を与えた人について書きたいなと思った。


それは、バーレーン出身の子。私よりも2つ年下。
2セミスターの間に、グループ活動があって、そこで、話すようになった。

本当は、彼のことを私はセミスター1の時から知っていた。なぜなら彼とは、セミスター1のとき、同じ授業を取ってて、お互い多分顔は知ってるくらいの間柄だったからだ。(私が毎回とんちんかんな発言をセミナー中してたから彼は私のことを知っていたと思う。)

というか、私は彼を一方的に知っていた。なぜなら、彼はセミナー中に、どんな難しいトピックでも発言するし、セミナーだけでなく、人が多いレクチャーでも発言してて、とにかくこの人はすごいなと思っていた。結構憧れていた。

それで、セミスター2に、ランダムで決められたグループに一緒になって、ようやく話すことになった。

最初、同じグループだと知ったとき、まじか~となった。というか、できれば一緒になりたくないナンバー1だった。というのも、私は本当に彼と比べてまったくもって政治、国際情勢の知識なんてなかったし(今もだが)、あったとしてもそれを英語で伝える自信がその当時は、英語のスランプに陥りまくって本当になかった。あとは、シンプルにバーレーン君の体格にびびってたのと、何よりも顔が怖かった。

だからこそ、彼と一緒だと知ったときは、プレッシャーとか、緊張がすごくて、授業際履修しようかなと思ったくらいだった。


でも、セミスター1で同じ授業とってて、セミスター2も同じ授業とってて、そしてひそかにすごいなあと思っている人と、ランダムで決められたグループが同じなのはもしかしたら、私が関わるべき人なのかもしれないと思い、とりあえず、再履修はしなかった。

最初、グループで集まったとき、来たのは、私とイタリア君とバーレーン君。確かバレンタインデーだった。スタバで集まったんだけど、スタバに入る前めちゃくちゃ緊張したのを覚えてる。

そこでは、グループ課題のことを話しつつ、それ以外のことを話した。
日本の政治とか、日本の地震に対する政治政策、バイトとか、英語、お互いの国のこと、とりあえず、たくさん質問されたのを覚えてる。

なかでも、日本の政治、政治システムに関して聞かれたとき、しんどかった。なぜなら、彼らにとって知ってて当たり前のことを私は知らなかったし、そして説明ができなかったからだ。

そして私は、そういった知識を持っているのが当たり前という彼の前で、私の日本での大学の選考を言いたくなかった。(国際経済)

なぜならば、国際経済と言ったとたん、彼は必ず国際経済の話をするだろうし、私はそのトピックに関して、恥ずかしながらも、質問されてもおそらく答えられない、そして、それを彼に知られるのが嫌だった。

だから私は、絶対に彼の知識の範囲ではないであろう、英文学×日本文学と噓をついた。(すみません、見栄っ張りで)

そうすると、日本文学と英文学の違いは何だと思う?どんな英文学をこれまで読んだ?シェイクスピアの一番好きな章は?とかいろいろ質問された。(毎回質問がするどい)

英文学を読んだことない私は、英文学の知識が全くなかったので、なんて答えよう、考えろ!考えろ!とわずか一瞬のうちでいろんなことを考え、なんとかその質問に答えたのを覚えてる(笑)

また、私が話すとき、あまりにも彼の顔が、だるそうで、退屈そうで、目線も私の目からそらされるから、自分の話を早く切り上げた方がいいな、とか思いながら短く答えてた。でもそれでもなぜか、ずっと質問してくるもんだから、こいつは私の話が聞きたいのか聞きたくないのかどっちなんだと思ってた(笑)あとは、ふとした時に、ジョークとか言ってくるから、この人ジョークとか言うんだとか、とかも思った。

彼とたくさん話したのは、その時が最初で最後で、それからはあんまり、グループ活動中関わる機会がなかった。

でも、私は、what's up でのメッセージの業務関連のリスポンスは、誰よりも早くしていたから、彼が業務に関することに発言したときには、私が返信するというような形で、業務連絡的に会話していた。メンバー同士が、業務の話になると、決められない、リスポンスしないという問題もあったからか、バーハレン君の提案に返信するのは、ほとんど私だった。

だからこそ、かどうかはわからないが、廊下とかで会ったときは、こっわい顔でも一応、Hi, misakiと言ってくれた。また、グループ活動自体が終わっても、ちょくちょくすれ違ったりしたら、手を軽く上げたり、misaki!とずっと声をかけてくれた。それは結構嬉しかった。

別に彼とすごい仲良くなって、ずっと一緒にいたわけではないが、彼と出会ったことは、私が国際情勢のこと、自分の国のことを、私がもっと学ぼう、学びたいという気持ちにさせてくれた。なんなら、日本の大学を卒業した後、海外の国際政治、関係の大学に学士課程で進もうと考えたくらい。(もちろん彼だけの影響ではないけれど)

何度も言うけど、別に、そんなに長く会話をしたわけではない。お互いが打ち解けるまで、語り合ったわけではない。でもなぜだか彼に影響された。

それはおそらく私は、彼に憧れていたからだと思う。私より若いながらも、国際情勢について多くのことを知っていて、大講義室内でも発言できて、うらやましいと感じていたのだと思う。また、一緒のグループで作業をすることによって、私は、国際情勢に興味あるくせに、彼と比較して、自分が本当に何も知らないことに強く気付かされたからだと思う。

私が帰る2日前、バーレーン君が学校のエントランスのところに偶然いた。だから声をかけた。私、あと二日で日本に帰るよ!といったら、Really?といってて、最後に私が、It’s so nice meeting you.といったら、彼もこれまでのこっわい顔からは想像もできないような笑顔で、同じことを言ってくれた。

そして、その日が彼に会う最後の日だと思いきや、私が日本に帰る当日、つまり私のロンドン最終日に彼にもう一度会えた。そこでは、私の携帯が盗まれた話をしたり、今日帰ることを話したりした。

最後にハグして別れた。ほんとに会えてよかった。そしてインスタも交換した!嬉しい!(私が強引にアカウントをもっているのか聞いた、そしてアカウント名を打ち込ませた)

今、日本に帰ってきて思うこと、そして、ロンドンに居たときも思っていることは、やっぱり、次に彼と会うときは、もっと今までよりも、英語力でも知識力でも自信の面でも、成長した自分でいたいなと本当に強く思う。そして、携帯が盗まれたとかの話じゃなくて、もっと高度な会話を彼としたい!というかできる自分になる!





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