バールを片手に、逆トラバサミを頭につけられた金髪のお兄さんへ


はじめまして、ちゃちゃみと申します。

今回はホラーナイトで素晴らしいダンスを披露頂けた御礼を申し上げたく、こちらに文章をしたためております。
以下、長文になりますので、お見苦しければそのまま読まずに頂いて大丈夫です。

私は10月の下旬辺りから、毎晩、トーチャード・テストサブジェクツ(以下、トチャと略させて頂きます)に、ハリー・ポッターのグリフィンドール寮生をモチーフにした服装でお邪魔していた者です。(勿論、認識頂いていなくて大丈夫です!)

先日ホラーナイトが終幕を迎えたことにより、今後も個人的なご活動も応援していけたらいいのになとトチャで仲良くさせて頂いたゲストの方にお話したところ、こちらの方かもしれないよとインスタグラムのアカウントをお教え頂きました。

しかし突然ご挨拶もなしにメッセージを送るのはどうも失礼ではないだろうか…と悩み、しかしどうしてもホラーナイトでの御礼をお伝えはしたく、またSNSをされていることからご自身が「金トラ」という愛称で呼ばれていることもご存知とお聞きし、もしかしたら届くかもしれないと、現在この形でメッセージをお送りさせて頂いています。
勿論、お読み頂かなくても大丈夫ですし、このメッセージに気付かれていなければ、それはそれでホッとする部分もありますので複雑な心境です(笑)

私がトラバサミをつけた彼のことを知ったのは、YouTubeでご活躍されているダンスの堪能な息子さんと一緒に踊られている動画がきっかけでした。
※ご存知でなければすみません。

動画の途中、息子さんが突然に「唱」を踊り始めた時、トラバサミをつけた彼の雰囲気が変わり、とても嬉しそうな表情を見せてくれました。
生き生きと、そしてアクロバティックに踊る姿に、こんなにも感情剥き出しで生き生きと踊るゾンビがいるかー!(笑)と、こちらまで楽しい気分になって、息子さんとトラバサミの彼のお二人が楽しそうに踊る様子を微笑ましい気持ちで見ていました。

私は普段、パーク内では魔法界のエリアでのんびりと過ごすが殆どで、ホラーナイト期間、特にゾンビが出てくるストリートには、これまで一切として進んで歩くことはありませんでした。
ホラーは好きだけれど、突然ワッと驚かされることが苦手で、人混みも得意でなかった為です。
そして何よりも、私はゾンビ達が踊るダンスそのものに一切興味も造詣もありませんでした。

そんな無味な私が、息子さんとトラバサミをつけた彼がダンスを踊る動画を見る頻度だけは何故か高く、いつしか画面越しじゃなく、一度だけでいいから踊ってるところを直接見てみたいと思うようになったのです。
私の他にも、老若男女問わず、一度生で拝見したいと考えた人は多く居たことでしょう。
事実、たくさんの人が貴方に会いたいと毎日トチャへいらっしゃっていましたから。

ある日の魔法界の帰り、トチャのエリアに行きたいと友人にお願いすると、えっ?ゾンビ見に行くの!?ビビリのお前が!?と驚かれた程です。

実際に初めてトチャのストリートへ足を運んだ際、既に動画の影響と混み合う時間帯でもあってか、トラバサミの彼の周りには既に人だかりが出来ていて、特徴的なトラバサミの点灯が見えました。

丁度いい時間でモブダンスが始まり、並んでいるひと達の隙間、後方から拝見しました。

あのときに浮かんだ感想を正直に述べさせて頂くと、

「え?あれ人間に許されていい動き?」

でした。

バネが入っているんじゃないかという跳躍力に、しなやかな身体の動き。けれど鋭くキレのある迫力に満ちたダンス。
何をどうしたら、そんな風に体に音を乗せた踊りが出来るんだろうと疑問に思わずにいられませんでした。

そして気付いたときには、年中スタンダードパス優等生の私が、グランロイヤルを片手に掲げた一年生へと進化していたのです。

かなり躊躇はしました。何故ならホラーナイトを楽しむにはもう10月も下旬。
かなり出遅れてしまったし、残るホラーナイトの日数だって少ない。
しかし、あのダンスを直接この目で見られるのは今しかない。この貴重な期間で、なるべく見ておきたいと思いました。

しかし前述した通り、私は所謂ドッキリ系が少し苦手で、徘徊の時間は最初どうしたらいいかわからず、メルズ前の道端で一人ポツンと立っていることしか出来ませんでした。
※同行者も居ましたが、別のエリアのゾンビを見に行きたいとのことで別行動が多かった為です。

それに加え、トラバサミの彼については動画越しの情報しか基本的に知りませんでしたし、踊っている姿ばかり見てきた為、徘徊時の雰囲気は正直少し近寄り難く、何よりも縦横無尽な人集りに驚いてしまい、いつも徘徊の時間は端の方でひっそりと眺めさせて頂いてました。

たまに目の前を通られる際に撮影させて頂いたり、ちょっと距離を置いた場所からカメラを構えるといった感じだったのですが、ゆらりゆらりと少し離れた距離を辛そうに歩いていたのに、まさか突然元気に突進してきたときは本気でビックリしました。突進され、吠えられ、唸られ、毎回エンカウントする度にへなちょこな声を上げていたと思います。

でも、そんな徘徊の時間も日にちが経つと慣れ、周りを見る余裕も出来、トチャにいるゾンビ達の個性に気が付き、そんな彼らと接するゲストの色んな表情、そして徘徊中にも披露されるトラバサミの彼のステップの凄まじさと、彼独特の陰鬱とした世界観、端にいたからこそ、その全体が徐々に見えてきたのです。

最初は、いきなり驚かせてくるのはやめてぇ…とちょっと苦手意識があったトチャの皆にも徐々に愛着が湧き、毎晩仕事帰りにストリートへ立ち寄り、彼らに挨拶する様になって、その内にトチャが家の様な意識を持つようになりました。
今では皆のことが大好きです。本当に大好きです。

勿論逆トラバサミの彼のことも!
いつもは気怠く辛そうに歩くのに、ダンスになると突然イケイケのお兄さんになるギャップがいいなと思ってるんですよ!
小さなお子さんに優しい笑顔をそっと向けて、一緒に踊ってあげる姿も素敵でした。

ただ私は、逆トラバサミの彼に一点においてとてつもなく苦しめられていました。

モブダンスのポジションの位置取り(私達の間ではガチャガチャと言っています)です。

どうも私は貴方のダンスを近くで拝見出来る位置を選ぶセンスが無いのか、ご縁が無いのか、果てしなく遠い場所にピュー〜っと歩いて行ってしまわれる背中を見送ることが多かったのです。
トラバサミのチカチカを遠目で認識するのがやっとということが連続し、1日一度としてダンスを拝見することが叶わなかったこともあったんですよ!
そのときは流石に心が折れると思いましたが、トチャの皆が一緒に踊って慰めてくれました(勘違いかもしれませんが笑)

でも、それはゲストの皆平等に同じ条件。
私の他にも、貴方のダンスを見る為、私と同じ様に毎日トチャへ通っているという女の子もいれば、一目貴方のダンスをどうしても見たく、遠征でやってきたのだという方ともお話したことがあります。
皆、結果は様々で、そもそもいらっしゃる日とそうでない日もある訳で、「金髪のお兄ちゃんとダンス踊りたかったなぁ」としょんぼりする男の子の背中を撫でながら帰られる親御さんの姿を見かけたこともあります。

私も間近で拝見させて頂けたのは2回で、勿論どちらも最高の時間でした。
真正面じゃなかった、真ん中じゃなかった、と悔しがることは贅沢なことかもしれない。背面だろうが斜めにずれようが、少し離れた距離であろうが、近くで逆トラバサミの彼のダンスを拝見できるだけで、それがどれだけ貴重な体験であるのか、ホラーナイトの終わりが近付くにつれてジワジワと実感し、そして怖くなりました。

果たして私は、最後にもう一度だけでも、金髪の逆トラバサミの彼のダンスを見ることは叶うのだろうか、と。

いや、そういえば途中から銀髪(白髪?)になってましたね。前髪上げてイメチェンまでしちゃって。どうしちゃったんですか、あれ。かっこよかったけど。
すみません。脱線しました。

脱線ついでにもう一つ正直に白状しますと、私は黒髪の逆トラバサミの彼と女の子のことも応援しており、金髪の逆トラバサミの彼がいらっしゃらない日はいらっしゃらない日で、楽しいホラーナイトを過ごしていました。
なんなら黒髪の逆トラバサミの彼は真正面センターで何度もダンス拝見させて頂きましたし、一緒にシャリラ〜させてくれましたし、ダンス直前でシャトルランなんかしないし、「ダンス見れない辛いもう無理、え?私もしかして嫌われてるコレ?黒髪のトラバサミくん専属になっちゃおうかな〜もうこの際!!」と揺らいだこともありました。結構危なかったです。癒やされてました。ちょっと腹の内に溜めてたものが出てきました。すみません。

終盤にはトチャにいらっしゃるゲストさんと仲良くさせて頂く機会も多くなり、やっぱり金髪のトラバサミくんのガチャガチャは読めないね、難しいねと話題になることもありました。
私の1日全敗記録は余程運がないらしく、かなり憐れんだ目で見られました。普通に辛かったです。
いつも一緒に毎晩パークに同行する後輩には、皆大好きシャリラじゃなくて真正面バチバチSTOPが見たいんだよねという念願を当初からずっと話し続けていましたが、
「あと1日で七回のガチャガチャ…しかも人が多ければダンスキャンセルになることもある訳ですよね…そのうえSTOPってドセンじゃないと…いや〜難易度やべ〜無理じゃないすか」
と現実を突きつけられました。普通に辛かったです。

千秋楽を明日に控えた前日、私はずっと、あと一回でもいいから彼のダンスを見られるのかな、怖いなと不安ながらに朝を迎えました。

朝起きて、なんだか居ても立ってもいられず、13時半にはパークに到着し、あとで合流予定のゲストさんを待つ為、いつもトチャの皆さんがいらっしゃる男性トイレ前のベンチにてソワソワしていました。トイレへ向かう人々を眺めるのも既に慣れたものです。

そして迎えたホラーナイト千秋楽。
初回はいつも人が多く、ストリートは自由に歩ける状態ではないのは常でしたが、その日はやはりいつもと違いました。

混雑状態の中で、トチャの皆たちが狭い道の中を徘徊しているところをゆっくりと拝見出来る訳もなく、いつもと同じ様にメルズ前で人の波が落ち着くのを待っていたのですが、本当にたまたま人混みの中から貴方が目の前を通られたとき(勿論私のことは認識していないと思いますが)本当に眼の前で、こちら側によろめくぐらい人に思いきりぶつかられていて、すごくゾッとしました。
これまで多々、色々と危ない瞬間があったことはよく耳にしていましたし、大丈夫かのかなアレ…と心配する光景も何度か見かけましたが、直接的なものを見て間近で怖いと思いました。怪我をしてほしくないと思いました。

それでも時折徘徊にてお姿を拝見し、ヒヤヒヤながらもいつも通りの回避ステップでスルスル人混みを抜けていく姿に徐々に不安が取れました。
ご存知ですか?あれ、私達ゲストの間ではオタク回避ステップとも呼ばれてるんですよ。
(ちなみにモブダンスの音楽が鳴り始めて遠くに走って行ってしまうことをオタク撒きシャトルランと呼ぶそうです)

そして私はというと、最終日も変わらず運が無いのか貴方のガチャガチャに相変わらず苦しめられてまして、それはもう私自身がこのままゾンビになるのではという消沈ぶりたったそうです。
仲良くしてくれたゲストのお姉さん方も、私の周りの人達も、隣りにいてくれた後輩も、「マジでこっち(メルズ側)来ない…どういうことだ…意味がわからない」ってなってました。どういうことなんでしょうか。

でも、あと泣いても笑ってもモブダンスはあと3回。
やっぱり厳しいなぁ、ちょっと離れててもいいし、背面でもいいし、近くで見せてくれるだけでもう御の字だと考え始めていましたが、同時に、もう私はあのダンスはもう見られないことも覚悟しつつありました。
諦めちゃだめだよと周りに励ましてもらいつつも、でも私はこれまで2回も拝ませてもらったこともあるから、変に期待せず目の前のトチャと気兼ねなく楽しむ方がいいなぁと考えを改め始めていました。
励ましてくれる皆さんにも、各々が応援している子達の最後の晴れ舞台を何よりも優先して欲しいし、ここで打ち切りだなぁと思ってたんです。

20:20からのモブダンスが始まるまでは。

私、本当に嬉しかったです。
ほぼ真正面で止まってくれた瞬間、頭が真っ白になりました。唱が鳴り始めて左右にトラバサミが動いて、気付いたときには眼の前に手が翳されていて、adoちゃんのストップが聞こえてきて。
そこでやっと現実に戻って、恥ずかしくなるような素っ頓狂な声が出てしまって。
(相当間抜けな顔をしていたと思います)

偶然だったと思います。
たまたま、ストップがもらえる位置に私が運良く配置されていたというだけで。
それでも、その偶然が私にとって、どれだけ凄いことだったか、すごく嬉しいことだったか、あの一瞬がどれだけ奇跡的なことか、短い期間でもトチャに毎日通った私にはよくわかります。

でも何よりも一番嬉しかったことは、今この瞬間、今目の前で、それも最高のポジションで、楽しそうに生き生きと笑いながら踊る逆トラバサミをつけた彼の姿を目の前で見られたことでした。

動画で拝見した逆トラバサミの彼の、息子さんが踊り始めたときに見せた嬉しさを隠しきれていない笑顔に、ある意味での一目惚れ(恋愛じゃないですよ!笑)をしたことが、私にとってのホラーナイトの始まりだったんです。

周りのことも忘れて、思わず声が抑えきれなくなってしまうくらい、本当に嬉しくて、楽しかったんです。
千秋楽という最後に、私が一番見たかった姿を最高の形で貴方は見せてくれました。
それをどうしてもお伝えしたかったんです。

最後の徘徊でも、一言でいいからどうしてもお礼が言いたく、いつも遠目に見ている時間ですが、今日は最後なんだからちゃんと前へ突っ込んで行かなきゃダメだよ!とトチャで知り合ったゲストの皆さんに背中を後押しされ、勇気は出したものの、妙なタイミングでお声を掛けてしまったので、「聞こえてたかな…え、い、いけたか?あれ?ほんとに?」と不安満載と不完全燃焼気味になりつつ、きっちりお見送りだけはさせていただき、私達のホラーナイトは幕を下ろしました。

残念ながら、やっぱり私は最後までメルズ前に居たので、真ん中で踊る貴方の大千秋楽、ラストのモブダンスを拝見することは出来ませんでした。

でも、元々動くつもりは無かったんです。
最後まで私はこの場所で終わろうと決めていました。
私の定位置はずっとメルズ前でしたから。

目の前に来てくれたトチャと無事に有終の美を飾ることが出来ましたし大満足です。
トチャの皆とゲストの皆さんと、最高のホラーナイトを一緒に過ごせたことはとても嬉しく、そして楽しかったです。

…途中から自我が芽生えて取り乱してしまいましたが、以上になります。

今後は個人的なご活動も陰ながら引き続き、ひっそりと応援させて頂きたいなと思います。

本当に頑張ってください!貴方のパフォーマンスは人を惹きつけ笑顔にさせてくれる最高のものです!
これからもきっと、より多くの人の記憶に刻まれるダンスを見せてくれると信じています。

暖冬が続いておりますが、徐々に寒くなる季節だと思います。
ダンサーの資本たる御身体を第一に、何よりも無理をしない程度に、今後も皆を湧き上がらせ、大いに盛り上げ、楽しませてくれるダンスを世界に見せつけちゃってください!

約2ヶ月間、本当にお疲れさまでした。
楽しいハロウィンを有難うございました。

本当に、有難うございました。



追記

これはあくまでも私の勝手な希望です。
また来年も、ホラーナイトでお会いできたら嬉しいです。もしも、またお見掛けすることが出来ましたら、今度は9月から!余裕を持って(笑)、全力で推させて頂きます。
勿論あくまでも私の希望でしかありませんので、
ご自身の選んだ道を、逆トラバサミの彼の突進の如く突き進んでください。

長文失礼致しました。

【追記2】もしご本人様が拝見されておりましたら…!不備がなければ、ご返信には及びません。ありがとうございます。これからのご活躍を期待しております。

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