酔狂記憶の旅

公共放送で 東武東上線の特集をやってて
遠い昔を思い出した  馬場狐蝶よろしく
昔のことを  
当時住んでた借家から 歩いて10分くらいに
駅はあり  まだ跨線橋もなく  反対側ホームに行くには踏切を渡るという
電車は一枚扉で  コールタール臭のする木の床
ガキだから乗るのはいつも先頭車輛 その古い電車はガキでも背伸びしないで先頭の景色が見えた  分岐線路がまるで生き物のように
うねって見える  
志木駅だったか 電車の連結があって  ガッチャン!  って  ガキ大興奮
今は 線路がないとこに住んでる
駅のある街もずいぶん  静かになっちゃった
不二家もなくなったし  おもちゃ屋も
ただ 幼稚園は当時のままだったが これも10年以上まえのことだから  今はどうなんだか
そうそう 駅前が狭いから  バスのターンテーブルがあった  最初は今の場所とは違うとこにあった  ターンテーブルから伸びてる細いポールの先に  スイッチがあって  運転席の窓から
手を伸ばしたまま  バスが回転していく
運転手によって  止める位置が  微妙に違う
まだ年少で ウンコ漏らしたのを先生に言えないような ガキの時分  
個人経営?のデパート屋上には アドバルーン
毎週現れるチンドン屋  
仮面ライダーショーもあったな  怪獣?の方と
おっかなびっくり握手した  うご~っ って言った 交差点は排気ガスの甘い匂い  
母が内職をしてるときは 幼稚園から  一人で帰ってた  幼稚園の前の道だけ渡れれば あとは  車が通らない道を行けた
帰れば  キッチンタイマーの  ゼンマイの音
ジ~ッ   って   本体のネジ止めやってたな
トルクドライバーなんかないから  かえって
ガキの方が程よく締められるっていう
沢山電車を見に行こう!なんて  一緒に池袋
段々線路から離れてって  歯医者だったってのもあった  ギャン泣きもいいとこ
そのあと  電車が見えるパーラーかなんかで
飲んだか食べたか   歯医者のあとだから  どうなんだ?  記憶がアレンジされてる気もする
が  クリームソーダと眼下に見える電車は記憶にある  歯医者あとの記憶じゃないかも
記憶の記録  いちおう晒しとく

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