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hoho8888
ハンカチの叫び
「ゆうちゃん!早くしないとみんな行っちゃうよー」
ママが叫んでる
「ちょっと待って、ハンカチ選んでる〜」
(私今日は学校行きたくない日!だから私を選ばないで!)
黄色いハンカチは精一杯大声で抵抗してみた。
でも 悲しいけどゆうちゃんには聞こえない
結局私がゆうちゃんのお供に選ばれた
集団登校の途中で、ゆうちゃんがポケットに手を入れた
(今だ!逃げ出しちゃおう❤️帰りまでここで待っていよう)
ひらりと落ちた黄色いハンカチ
ゆうちゃんは気づかず行ってしまった
ずいぶんと遅れて、まどかちゃん達が通った
「あら!ゆうちゃん ハンカチ落としてる!渡してあげよう」
(だから行きたくないんだって!拾わないで)
まどかちゃんにもハンカチの声は届かない
まどかちゃんのバックの中に入れられてしまいました
「あらあら、遅れちゃったの?」
どこかのおばさんの声
まどかちゃん達は急いでみんなと合流
風をきって走るまどかちゃんのバックから、また逃げ出した黄色いハンカチ
「あれ?あれ?おかしいなあ」
まどかちゃんが私を探してる
「どうしたの?」
まどかちゃんは、おばさんに尋ねられて私のこと話してる
引き返そうとしたまどかちゃんは、遅れるからと止められた。
ラッキー✌️今日はどうしても行きたくないの
ここで待ってるからね ゆうちゃんが帰るまで
結局私は、おばさんに拾われてしまった
行きたくない学校のゆうちゃんに届けられた私は静かに泣いた
「あら?さっきは濡れてなかったのにね」
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