走り続けてつかめるミライ

 こんにちは、はるてぃあです。
 今回は2/12(日)に武蔵野の森スポーツプラザ・メインアリーナで開催された『Aqours EXTRA Lovelive! 2023~It's a 無限大☆WORLD~<Valentine's Day Concert>Day2』の感想を書いていきたいと思いますが、その前に。

 松浦果南さん、誕生日おめでとうございます。10日から沼津に行って、誕生日を祝ってきたから、12日に素晴らしい景色が見られました。ありがとうございました。


声出し解禁

 さて、今回のライブはAqoursとしては5th以来、約4年ぶりとなる声出しライブとなりました。私が最後に声出しをしたのは、2020年2月8日に同じ武蔵野の森で開催されたGuilty Kiss 1stライブだったので、声出し解禁を同じ会場で迎えられるというのは、止まっていた時間が動き出すようでとても感慨深いものがありました。
 会場内に入った時に感じたのは、空気感の違いでした。会場に集ったオタクみんながなんとなくそわそわしていて、会場内で流れる曲に合わせてコールが聞こえてくるときもあり、みんなが声出しの瞬間を待ち望んでいるという空気感に包まれていましたね。
 そんな空気感の中で始まったライブ、最初のライブ衣装映像でみんなが思い思いの声を出した瞬間、「あの時間が返ってきたんだ」と思うと同時に、自分も3年間出すことが出来なかった果南への気持ちを全開にしよう、と思いました。だから果南が画面に映し出された時に大声で「かなーーーーーーーーん!!!」と叫びました、が、他に果南と叫んでいるオタクの声が聞こえなかったので、全てをかき消すほどに果南への気持ちが爆発したってことですね。


老人ホーム「内浦の里 Aqours」

 今までとは大きく違う熱気に包まれた状態で披露された1曲目は「少女以上の恋がしたい」でした。誰がこんなの予想した?
 バレンタインということで、どこかで歌われるとは思ってましたが、まさかトップバッターとは……。続く曲も「待ってて愛のうた」と、常に予想を遥かに超えてくるのはさすがAqoursとしか言えないですね。
 3曲目は「Pops heartで踊るんだもん」、これは9人で歌うのは2ndライブ以来で、まさかここで回収できるとは思ってませんでした。そしてPops heartで喉を温めたところで「青空Jumping Heart」が始まります。
 コロナ禍のライブでも何度も歌われた青ジャンですが、声出しとなるとコール大丈夫かな?忘れてないかな?と思ってましたが、スタートから会場を大きく揺らしたのは「オイ!オイ!」の声。完璧にコールを合わせてくるあたり、この辺の曲はオタクの魂に刻み込まれているというか、血に刻まれてますね。
 コールありの青ジャンに感極まって最後の最後に大泣きしてしまいました。ですが幕間アニメさん、もうちょい余韻に浸らせてくれてもいいんじゃないですか?開幕からぶっ飛びすぎてて涙が除外されてしまったよ。
 ぶっ飛んだ幕間アニメの後はまさかの9人全員の1stソロ曲でした。これまでソロ曲は2Daysで4曲・5曲に分けて歌うのがAqoursの通例だったので、新たな試みに脱帽しつつ、「おやすみなさん!」と「One More Sunshine Story」を回収できたのはよかったです。というより、初披露の3rdライブからは表現力も歌唱力も上がったAqoursの9人で、1stソロ曲を衣装着て一気にやるなんて贅沢が過ぎます。
 その次は学年曲コーナー、「予測不可能Driving!」「Waku-Waku-Week!」「Marine Border Parasol」の3曲でしたが、これもまた懐かしいラインナップですね。この選曲でなぜ「ハジマリロード」でなかったのかという疑問はありますが、4th以来となる「Waku-Waku-Week!」のコールも完璧に合わせてくるのは流石すぎんか???
 あと逢田さん、「Marine Border」のセリフ部分で「海の音」を「みんなの声」に変えてくるのはズルい女すぎる、シャ乱Q。
 ちなみにこの時の衣装は「タイムリープ・プロミス~未来を駈ける飛行服~」という衣装で、2019年に電撃G's magazine上で行われた企画でとある歌の衣装として誕生したものです。懐中時計を使って時を越えることが出来るということで、3年という時を越えて披露されたのはモチーフ曲である「SKY JORNEY」でした。ダンスかっこよすぎだし、2番サビ前の果南ソロが大好きです。
 さて、ここまで17曲が披露されました。まあAqoursオタクなら気づいていると思いますけど、2019年以前の曲しか歌ってないんですね。
 おそらくは最近ファンになった人へ、バレンタインに過去の曲を贈るというコンセプトなのでしょうが、声出しが解禁になったことで古のオタク達の声出しリハビリテーションセンターになってしまいました。


古いだけがAqoursじゃない

 SKY JORNEYが終わると、再びおふざけ幕間アニメが始まります。生首アニメではありませんが、あの自由さがAqoursの幕間だなと安心させられる内容。すわわの好みに合わせたような果南のセリフ、あれ絶対狙ってやってますし、すわわが楽しんで収録する姿が目に浮かびます……。
 よくわからないまま事件が解決し、善子が思い出になったところで後半戦パートが始まります。
 後半戦1発目を飾るのは新曲「BANZAI! digital trippers」です。MVを流しながらのパフォーマンスで、ミクさんの立ち位置だけスペースを空けているのは、「ここにミクさんがいる」というメッセージのように感じました。初披露でコールは難しいってばよ。
 続く曲は「DREAMY COLOR」と「ユメ+ミライ=無限大」のAqours CLUB曲です。どちらも「JIMO-AI Dash!」までの流れとは違った、語り聞かせるタイプの曲ですね。Aqoursやファンがこれから目指す先を示してくれるというか、「アニメ展開」という指標がないAqoursだからこそ歌える歌だなと思います。でもJIMO-AI Dash!めちゃくちゃ好きなのでいつか現地でやってください。
 ここで一旦終幕です。久しぶりに聞いた「Aqoursコール」。この時間まで含めてAqoursのライブだよな、と改めて実感しました。
 そして再び登場したAqours。そして蘇るオタク達の歓声、「おー!?」「このフォーメーションは!?」お前たち、生きてたんやな……。
 アンコール1曲目は「KA-GA-YA-KI-RA-RI-RA」、水晶を思わせるアイテムをモチーフにしたカッコいい系のMVともに歌ってくれました。ライブ終了後にYouTubeチャンネルで公開されましたね。
 そしてそのまま「BANZAI! digital trippers」が始まります。「さっき歌ったばっかりやんけ!!」と思いましたが、1回目がMV中心のパフォーマンスだったのに対し、2回目はステージの画面に映ったミクさんと一緒に踊るパフォーマンスを見せてくれました。1回目の時にスペース開けてたのは伏線だったんですね。短時間で異なる演出の曲を披露するというのは、これまでのAqoursにはなかった挑戦でしたが、もう少し間を開けてもいいような……。
 このパートでは2021年以降の曲を披露するという、「新しいAqours」を見せてくれました。老人ホームも楽しかったですが、新しい曲たちもいいです。時代を作るのは老人ではないということですね。


夢がたくさん、消えない夢が

 2回目の「BANZAI! digital trippers」が終わって、最後のMCに入ります。
 ここ。ほんとに大事。特にすわわと杏ちゃん。
 順番的に、まずすわわですね。
 2023年6月30日に結成8周年を迎えるAqours、8といえば果南の数字なので、それに触れるのかと思いきや、「8を横にして∞。ユメとミライで無限大!Aqoursまだまだ無限大の可能性がありますから。まだまだAqours突き進んでいきたいと思います。」と話したすわわ。いや、お前、他のみんなが感想言ってる時に急にぶっこんでくるなや……。
 
他のメンバーからも「名言」と言われたこの言葉ですが、良いことをさりげなく言うところがすわわですね。杏ちゃんはもちろんですが、すわわのさり気ない名言が大好きです。やはりAqoursの本当の創始者は松浦果南であり、だからこそ言うことが一味違うと確信できる名言です。
 でも、この名言を越える「演説」をするのが伊波杏樹って人なんですね。

 「私たちは、声出しがダメになってしまったりとか、ライブが中止になってしまったりだとか、ものすごく大きな壁を乗り越えたからこそ、今、この声出しが嬉しいだとか、またAqoursのライブに来れることが嬉しいだとか、そういう想いが爆発して、募って募って、今があると思っています。その場所を用意してくれてるのは皆さんです。みんながいなかったらこの場所は絶対にないと思ってます。」(略)
 「皆さんついてきてくれますか!Aqoursに真剣でいてくれますか!私たちもラブライブ!サンシャイン!!、Aqoursに真剣に真っ向に向き合って素敵なものを届けたいと思っています。」

Day2アーカイブより一部抜粋

 おそらく一言一句間違えずに書いたはずです、だってこのためにアーカイブ買いましたから。本当なら全部書きたいくらいです。
 いつも思うんですが、杏ちゃんのMCを聞くと、杏ちゃんって本当に千歌ちゃんが大好きで、Aqoursが大好きで、ラブライブ!サンシャイン!!が大好きなんだと、そう感じさせてくれます。ほんと杏ちゃんがリーダーで良かった。
 この時、私は泣いてました。「Aqoursに真剣でいてくれますか」この一言が深く突き刺さってたんです。2つ目の記事でも書きましたが、立ち絵を見た時から果南が大好きで、ずっとずっと一途に果南を追いかけてきて、Aqoursを追い続けてきたこの7年間。途中で追うのをあきらめなくてよかった、虹ヶ咲やLiella!でなくてAqoursを1番にし続けてきてよかった、Aqoursに真剣でいてよかった、松浦果南を好きでい続けてよかったと、心の底から思わせてくれる杏ちゃんの演説に泣かないわけがありませんよね。
 そしてこの素晴らしい演説を終え、最後の曲に入ります。
 前日、果南誕後日祭として沼津をそろもんと回っていた時にセトリは全部見ていたので、初日の最後が「ユメ語るよりユメ歌おう」だったことは知っていました。そして「青空Jumping Heart」が「未来の僕らは知ってるよ」に変わらなかったことから、今日もユメユメがラストだと確信していました。
 その予想を裏切るように、でもそれを待ち望んでいたオタクの期待に応えるように、杏ちゃんは言いました。

「ほんとにほんとに最後の曲となりました!それでは聞いてください『勇気はどこに?君の胸に!』」

 いや、「ゆ」しか合ってないじゃん!!!
 けど、あの場に集まった全てのファンが聞きたかった、一緒にまた歌いたかった曲である事は間違いないはずです。
 それは、曲名が聞こえたあの瞬間に湧き上がった歓声が物語っています。あの日一番声が出てた瞬間でした。
 初日と違って、「また一緒に歌いましょう」と杏ちゃんは言いませんでした。けどみんな自然と歌い始めます、まるで3rdライブの時のように。
 だってAqoursには、まだ夢があるから。それを追いかけていく私たちにも、一人一人夢があるから。
 コロナに振り回された3年間、けど「何度だって追いかけてきた」からこそ今日この日がやってきたんだと、分かっているから。
 走り続けた先に、声出しというミライを掴み取ったから。
 何が素晴らしいって、Cメロの千歌ソロで、それまで歌っていたオタク達の声がピタッと止んだことです。ブラボー!!!!マジでみんなブラボー。
 そして「夢が」「たくさん」「夢が」「たくさん」「消えない」「夢が」の掛け合いの時、杏ちゃんはファンの歌声を「これが声出しライブの醍醐味だ」と噛み締めるような表情で聞いていました。あの表情出来るの伊波杏樹しかいない。ブラボー。
 さて、色々思い出したり、思考が巡ってしまって泣きながら歌っていた私ですが、ここで一つ事件が起こります。
 ちょうど前述した千歌ソロの時ですね。
 この日の席はトロッコが通る通路の横、通路から6番目という位置で、ものすごくトロッコが見やすかったんです。
 千歌ソロで静かにしている時に、目の前をすわわを乗せたトロッコが通りまして、それまで背中を見せていたすわわがいきなり振り返ったと思ったら、目が合って手を振られました。
 一瞬の出来事に混乱しましたが、ちゃんと手を振り返すことが出来ました。あの辺でエメラルドグリーンを3本持って振っていたのは私しかいなかったので、間違いなく私を見てましたね。
 ただでさえ勇君に精神をやられているのに、唐突のファンサに私はトドメを刺されました。以上です。


何度だって追いかけようよ

 次は3月12日、幕張メッセで開催されるWhite Day Concertでもう一度Aqoursに会ってきます。
 7月からはTVアニメ「幻日のヨハネ」も始まり、2023年もAqoursは止まらずに突き進んで行きそうですね。8周年を迎えてAqoursはどんな景色を見せてくれるんでしょうか、今から楽しみです。
 最後に
 ありがとう果南
 ありがとうAqours
 ありがとう集まったみんな

 間違いなく、最高のライブでした。

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