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映画「ラストマイル」の感想★ネタバレあります★

映画「ラストマイル」を観てきた。評判通りの迫力画面、大画面のうちに映画館で見てよかったと思った。あまり本筋ではない感想かもしれないが、見終わって真っ先に思った事なので、記しておきたい。

配達員の息子の方、佐野亘が以前は洗濯機を作っていたが(メーカー?)良いものを作っていたのだけどコストがかかり値段が高く売れなくなり倒産した。というような事を同僚と話をしていた。その洗濯機、おそらく丁寧に良い部品で頑丈なように作られた、その洗濯機に最後は皆が救われた。

私は、配達員の佐野亘さんが影のヒーローだと感じた。親子の家に間一髪で入り、落ちそうになった荷物をキャッチ、それを何と洗濯機の中に入れ爆破の影響を防いだ。洗濯機に入れる発想は、洗濯機が丈夫だと知っていたから出来たこと。「立派な洗濯機をお使いですね」という会話では洗濯機側の人になっていた。きっと、コツコツ真面目にいいものを作っていた人なのだろう。そして、作っていたものに誇りを持っていたのだろう。そのような人と、値段は高く売れなかった頑丈な洗濯機が、コスト重視・人間軽視の企業が招いた負の事象から私たちを守ってくれたことに感激した。

外資大手ショッピングサイトと運送会社は対をなしているように見えた。最後に社長までドライバーになって配達する運送会社の未来は明るいイメージで終わった。一方、長の首を変えただけで何も変わらない大手ショッピングサイト。

観終わってスッキリ感がなかったのは、答えのない終わり方で、観た人に問いかけを残しているからなのか。このままでいいとは思ってないが、きっと私はまたネットで何かを購入して配送無料で送ってもらうだろう。多分多くの人が同じだろう。それでも、未来は明るいと信じたい。

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