セミファイナル直前!もう一度コンテスタントの皆さんの想いや曲を振り返ろう!(後編)
こんにちはもちです。プログラムや紹介記事、インタビュー記事を見ることで準備万端で明日のセミファイナルの応援をできるようにしよう!というこの企画、後編です。前編もぜひ併せてご覧ください。
公式プログラムはこちらから!
今回も、プログラムとインタビューや紹介記事を併せてみることで見えてくるこだわりポイントやその曲を弾く意味、といったところを私なりに探してみたいと思います。
嘉屋 翔太さん
ハイドン/ピアノソナタ 変ホ長調 Hob.XVI:52について
インタビュー記事を拝見して、嘉屋さんのキーワードは”普遍的なクラシックとモダンの融合”なのかなと感じました。このハイドンのソナタについては「ハイドンにとって集大成の一つですし、あの時代の中ではもっとも新しい性能をもったピアノでかかれた作品。なおかつクラシカルな作品をいかに現代のピアノというものでうまく鳴らしていくか、現代なりの解釈があると思う」と語られていました。プログラムノートに鍵盤ソナタとあるようにハイドンの時代の楽器は今のピアノとは全然違ったものであったようです。現代のピアノでハイドンのこの作品を演奏するにあたっての嘉屋さんの解釈がどんなものなのか、とても楽しみです。
鍵盤楽器の歴史は寿さんの記事も読んでみると面白いと思うのでぜひ!
鈴木 愛美さん
シューベルト/ピアノソナタ第18番 ト長調 D.894 「幻想」について
鈴木さんはインタビューで、この曲は奇跡的な美しさを持っているということ、演奏する上での精神的な苦労、この曲を本番で弾くことの怖さを語っていらっしゃいました。プログラムノートには、「有機的で生命力に溢れた作品」とシューマンが絶賛したと記されていますが、鈴木さんのインタビューからもこの曲には曲自体が持つ不思議なパワーがあるのかなと感じました。親しみやすく朗らかな作品ですが、こうしたエピソードを知っているとまた違う聴き方ができるかもしれません。鈴木さんがこの曲とどう対話するのか見どころです。
小野寺 拓真さん
ワーグナー=リスト/歌劇「タンホイザー」 序曲 S.442について
ワーグナーのオペラ「タンホイザー」を題材としたピアノ作品。小野寺さん自身とても思い入れがあるということ、実際にオペラを観に行ったことをインタビューではお話しされていました。また、時間の経過を表現したいということ、この作品の勢いのある雰囲気に惹かれるということもおっしゃっていました。オペラのスケールと場面が描写されたこの曲を、生き生きとした推進力のある演奏が魅力的な小野寺さんが演奏した時に、どんな物語を聴いている皆さんの心に思い浮かばせてくれるのかとても楽しみです。
神原 雅治さん
ベートーヴェン/ピアノソナタ第18番 変ホ長調 Op.31-3について
神原さんはこの曲について、「フレッシュなエネルギーのある曲なので、楽しさというのも引き出して伝えられれば良いかな」と語っていらっしゃいます。神原さんの感じたフレッシュなエネルギーというものは、もしかしたらベートーヴェンの数々の音楽的な挑戦から感じられる、生きる意味に由来しているのかもしれません。私は三次予選の時には演奏から神原さんの知的さを感じましたが、セミファイナルではどんなエネルギーを見せてくれるのかワクワクします。
様々な想いやこだわりが詰まったピティナ特級。現地ではもちろんのこと、配信での視聴での応援もできます!現地参戦の皆さんもオンライン参戦の皆さんも一緒にコンテスタントの皆さんを応援しましょう!
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