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特級ファイナルの公開リハーサルの様子をお届けします

こんにちはもちです。

ファイナルまで残り数時間となった8月21日のお昼過ぎ、本番の会場となるサントリーホール大ホールで公開リハーサルが行われました。ピアニストを目指す若い皆さんやその親御さん方と一緒に客席に入り、私たち特級公式レポーターも一緒にリハーサルを見学してきました。その様子を少しご紹介します。


私たちが会場のホワイエに入った時にはすでに日本フィルハーモニー交響楽団の方々が練習を始めており、中からはラフマニノフのトランペットの音などが聴こえてきました。ファイナリストとのリハーサルが開始されるまでの間、オーケストラの方々の音出しの様子を見ることができ、私は日本フィルのコンサートもよく観に行くので、本番までの裏側の様子を見れてとてもワクワクした気持ちになりました。

この時間にはトップバッターの嘉屋さんもいらして準備をされていました。少しステージ上をうろうろして会場の雰囲気、オーケストラの様子を見ているようでした。また、客席には演奏順2番の神原さんの姿もありました。


そして予定の時間になると、オーケストラのチューニングがあり、それが終わるとすぐに嘉屋さんのリハーサルがスタートしました。

堂々と登場した嘉屋さんは、特にどこか1箇所を入念に確認することもなくスムーズにリハーサルが進行していきました。事前に入念に打ち合わせをしたところをザッと通して確認するだけ、というリハーサルを行なっていたように思います。ピアノパートとオーケストラパートが掛け合いになっている部分では、会話をするようにオーケストラの方を見ていたのが印象的でした。確認したいポイントをしっかり持っていて、そこに集中するという感じでした。


神原さんのリハーサルでは、第2楽章のピアノソロにフルートソロが加わり、さらにクラリネットソロに受け継いでいく部分の確認が特に入念に行われていたように思います。指揮の梅田先生が強弱についての指示を出し、それをオーケストラの皆さんが楽譜にメモをしている様子が印象的でした。リハーサルが終わると客席で講師の先生からアドバイスをもらっているようでした。


少し休憩を挟み、次は鈴木さんのリハーサルです。

休憩中にはにこやかな様子も見られた鈴木さん。リハーサルではダイナミックな部分よりも繊細な部分に重きをおいて最終確認を行っている印象を受けました。オーケストラの緊張感のあるメロディと鈴木さんのピアノパートの優しく穏やかなメロディとの掛け合いが面白く、ここを聴いているだけで本番の演奏が今までに増して楽しみになりました。



最後にリハーサルを行なった三井さん。オーケストラとの協奏曲は始めてとのことです。確認を行なっていた部分は神原さんとほとんど同じでしたが、重きを置いているポイントは全く違いました。指揮の梅田先生のサポートもあり、気になる部分はとことん確認する、というリハーサルを行なっていたように思います。


全てのファイナリストの皆さんのリハーサルが終わった後にも、ステージ上では日本フィルの方々がパート練などを行い、入念に準備を進めていらっしゃいました。
また、ホールから一歩出ると、ホワイエではコンクールスタッフの皆さんの真剣な打ち合わせ、ドリンクコーナでは従業員の皆さんの最終確認が行われていました。ステージ裏で全力で動いてくださっている皆さん、ホール運営関係者の皆さんも含めて多くの人がこのコンクールに向けて協力し、コンテスタントの皆さんを支えているのだな、と改めて感じました。


この記事を書いているのは、実はリハーサルと本番の間のわずかな時間。いよいよ開幕するファイナル。ドキドキした気持ちで私自身も会場に向かいます!

写真提供:ピティナ

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