真実の旅人⑩

「距離の感覚」というのは結構重要で、いや、これは本当は凄く重要なんですが、こういう重要な感覚を観念的に捉えすぎると頭の悪い財務省の官僚みたいに失敗すると思います。日本は、国内に製造設備を置いて輸出しまくるという、輸出主導型の産業構造を前提にして経済政策を行ってきたわけですが、これはものすごく傲慢な政策で、前提自体とても不確かなものだったのに、これを前提にして徹底的にインチキ円安誘導までしてきてしまったために、完全にドツボに嵌ってしまって抜け出せないんです。あれと同じです。ミッドウェー海戦。自分に極めて有利な前提条件を設定してグローバル競争に挑んだんです。日本人らしい。私は、本当に日本人は失敗から学ぶことが出来ない愚かな民族だと思います。

日本人のいわゆる高学歴は、本当に頭が悪くて、要するに、コンクリートジャングルのエコノミックアニマルでしかないのですが、彼ら、学校や塾で詰め込み勉強しかしてきてないような人間なので、結局すぐに観念に囚われてしまって失敗するんです。これは最初から言ってますが、言葉の問題もそうですし、環境の問題もそうです。子供の頃にちゃんと外に出て自然の中で遊んでないから、物事を感覚として推し測れなくて、自らロボットになってしまうんだと思います。その場の論理としては整合がとれていても、現実としては違うということは多々あるわけで、言葉の意味を感覚を伴って捉えることが出来ていないと失敗すると思います。

円安政策の失敗について、日経はこれを「地産地消」を理解できてなかったから、というような感じで表現してましたけど、この言い方は間違えてないと思います。何事も、論理的思考に偏重すると、「距離の感覚」がつかめずに失敗します。傲慢な人ほどこの傾向が強いように思います。ということで、関東の大手スーパーは西日本に農作物を流通させないでください。同じですよ、これも。外為政策の失敗と。関東(東日本)でキャベツやレタスを作りまくって、それを全国に流通させるっていう前提を見直してください。日本人は原発事故から学ぶべきです。私は食べて応援なんて絶対にしません。そういう傲慢なやり方はやめてください。地産地消でいいんです。これが本来のかたちだし、いろんな意味で、日本人にとって一番のリスクマネジメントになると思います。いい加減悪しき日本人は失敗から学んでください。西日本の方は、スーパーで地元のモノを買ってください。

おわり

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