悪魔より悪魔的③

保守とは何か、というようなことをぽつぽつ書いてきましたが、私は西部邁さんが亡くなられて以降、まともな保守論客を見たことがありません。現状、保守を名乗っている人たちは沢山いますが、私は彼らを保守だと思えません。(その理由はこれまでの記事で書いてきましたので、過去記事を読んで下さい。)

で、保守でもないのに保守を名乗ってる変な人たちですが、この人たちが何かと言いますと、これがなかなか、カテゴライズが難しいのですが、私は彼らを日本スゴイ教と呼んでいます。劣化した国家主義者の集まり、くらいのイメージで良いかと思います。それで、私はこの日本スゴイ教を分析しているのですが、彼らの行動原理を一言で言いますと、ルサンチマンだと思います。

ルサンチマンという言葉、初めて聞く方には若干理解の難しい言葉かと思いますが、簡単に言いますと、誰かが誰かに対して抱く妬みや僻みのことで、この妬みや僻みの感情を、対象をより大きくして、他の文明とか、他の文化とか、そういうものに対して抱く場合の感情を言う言葉です。この場合、妬みや僻みの感情は「卑しさ」と同義です。(ここでは分かりやすく簡単に説明してします。)

もともとキルケゴールが使った言葉らしいんですが、一般にはニーチェが使った言葉として有名で、ニーチェは、西欧文明の起源がこのルサンチマンだと言ってしまって、アングロサクソニズム(欧米の進歩主義)からめちゃくちゃ嫌われている哲学者なのです(笑)これ、正鵠を射ているから嫌われているわけで、だいたいどこの世界も、正しいことを言った人が嫌われるのです。

それで日本に話をもどすと、とにかく日本人は江戸時代あたりから大陸の文化に対して妬み僻みのオンパレードで、私は和歌というのは素晴らしい日本の文化で、これは誇るべきだと思うのですが、こういうものを再評価する流れが、日本スゴイ教によって乗っ取られ、国学という劣化型国家主義(ルサンチマン)へと変貌してしまい、これがアングロサクンに利用され、明治維新を経て、その後の大陸侵略へと繋がったと考えています。

先に書いた「日本語は朝鮮語か?」という記事の中で、軍部やらは満州あたりが「日本人」の起源と知りながら満州人や朝鮮人をモルモットにした、というふうに書きましたが、この満州あたりが神道(原始神道)の起源でもありますので(当時すでにそれが判明していた)、私は日本人として本当に軍部やらがやったことが信じられなくて、長らくこの原因を探って来ました。

それで、色々調べているうちに、ニーチェのルサンチマン思想にたどり着いたのです。日本人の中にあるのは、とにかく恐ろしいほどの妬みと僻みです。「日本人」のルーツが日本以外にあることがどうしようもなく我慢できなかったのです。だから、その証拠を消せ!始祖の民を殺せ!皆殺しにしろ!人体実験しろ!モルモットにしろ!ワクチン開発のモルモットにしろ!やつらはマルタだ!と、こうなったわけです。

日本人の中に潜む悪魔の正体は、無関心もそうですが、実はこのルサンチマンなのです。日本人を悪魔よりも悪魔的にさせるものの正体、それは、おそろしいほどの妬みそして僻みの感情(卑しさ)なのです。日本人は本当に恐ろしい民族です。私は日本人が怖くて、あまり知らない日本人には本当に関わりたくないと思っています。特に、保守を名乗っていながらコロナワクチン打ってるようなバカとは口もききたくないし、近寄りたくもないです。

おわり



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?