真実の旅人⑫

「距離の感覚」という言葉は私が使ってるだけなのですが、「距離の感覚」について私に気づきを与えてくださった方と言えば、グレートジャーニー関野吉晴さんです。関野さんは探検家で、人類がアフリカから南米最南端まで拡散したその道筋を、自転車に乗って逆走してしまったとんでもない御方なのですが、この関野さん、なんと、カレーライス作りを、ニワトリを育てるところから始めてしまった強者でもあります。

関野さんのこの逸話(映画)、巷では結構話題になっていたようですので、その際に関野さんを知ったという方も多いのではないでしょうか。その他、関野さんは大木からカヌーを削り出すのに、道具作りを砂鉄を集めるところからやったりなど、完全に突き抜けていて本当にカッコいい御方です。で、そうすることで、「やっぱり鉄器作りは森林破壊につながるわ~」とか言ってて、ご自身の中で、常に人類の営みを逆走し、原点に立ち返ろうとされている御姿は、まさに日本人のあるべき姿であると、私はそう思います。

それで、この関野さんのお友達には、敢えて「野グソ」をする方がいるそうで、私はそれを知った時、自分が本当に小さい人間であったことを自覚しました。私はウンコ哲学という新しい分野を切り開いており、それを知るまで、ウンコを考えることについては誰にも負けない自信を持っておりましたが、頭で考えすぎていたことを悟ったのです。本当に自分は愚かでした。まさに「野グソ」こそが、「距離の感覚」を取り戻す一番の近道だったのです。

ウンコ、、このエロスと破壊を均衡させるアンビバレントなハーモニーそれ自体は、私たち人類の営みを直感として物語る者であり、私は最も身近なサマン(予言する者)であると考えています。そしてこのサマン(予言する者)がつい最近、なんと兄の国である朝鮮から我が国の在韓大使館へと送り届けられたそうで、私は、このメッセージに潜む重要な意味をひしひしと感じています。

ウンコを禁止事項にして忌む習慣は、まさに西欧化され都市化された現代社会の病理であります。だからこそ、バタイユよろしく「禁止を侵犯」せんとして、日々、日本の公務員がエロスの脇侍となってウンコ盗撮に明け暮れているのです。ウンコを嫌悪すること、その行為自体がすでに我らの劣化を証明しています。日本国の住民がいかに劣化しているか、兄さんは気づかせようとしてくれているのですね。兄さん、本当に、本当にありがとう。

おわり














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