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四国一周RTA3日目 ~軽とズッ友1460km~
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夜4時半、これ以上寝ようにもまとわりつく暑さで睡眠を阻害される。
今日が山場だな…最悪ホテルも視野に入れて動くことにしよう。
キャパを知るのはいいことだけど試すのは心だけにしないと。
肉体が限界なのに無理して走って事故でもおこしちゃダメだしね。
夜の街をのんびりと眺めながら、目を覚まさせる。
すき家で鶏そぼろ丼をかき込んで、もう少し仮眠できそうな道の駅を探そう。
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結局海沿いをしばらく走って多少は涼しい所へ移動する。
「岩崎彌太郎生家」まで走らせようかと思ったけど、体力の回復が最優先だなこりゃあ。
もう1~2時間仮眠をとることにする、丁度巡る予定のスポットが開き始めるのもその時間帯だし。
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「絵金蔵」を目指したはいいものの、いまいちどこにあるのかわからずそのままスルーして次の目的地まで走らせる。
ちょうどこの日は絵金祭りなるものが開催予定で、夜でも寄ればいいかと思っていたんだ。
この時はな…。
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「龍河洞」に到着。
前回の岩手で龍泉洞を訪れた際、ここも外せないと紹介されていたので比較も兼ねて行くことに。
似たような名前をしているが、洞窟までの道のりはまるで異なっている。
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まずはこのクッソ長いエスカレーターで洞窟入口を目指すことになる。
下りは階段みたいだ、息を切らしながら降りてくる観光客が見えた気がするが気のせいだよな。
気のせいってことにしておくか。
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入場券を購入してそそくさと入ろうとしたが、カメラのバッテリーが尽きかけていたのを思い出した。
ふふん、前回交換しようにも真っ暗かつ底が深いせいでビクビクしたから事前に交換しておくとしよう。
聞いてみると、洞窟内は適所ライトアップされておりそんなに暗さを感じる事はないとのこと。
同じ洞窟でも、魅せ方はそれぞれ違うってことか。
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龍泉洞よりは狭く感じるな…、リュックを背負って来たのは失敗だったかもしれない。
何か所か身体を縫うように、しっかりかがまないと通れない箇所がある。
結局はライトアップをすることで長い年月をかけて作られた岩肌を表現しているのだけれど、甲乙つけがたいな、どっちもよい。
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途中に「今ここです!」と液晶で掲示されていて、けっこ~歩いたはずだがまだ6分目くらい。
おまけに「しんどい坂」なる名前を付けられた階段が目の前に待ち構えている、泣けるぜ。
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出口付近にさしかかると、コウモリの鳴き声が360度から響き渡る。
完全に天然の生き物であるあっちからしたらいい迷惑かもしれないが、こっちからしたら感動ものだ。
ごめんよ、すぐ通り過ぎるから。
出口前には従業員さんらしき方が座っており「お疲れさまでした、こちら出口になります」と言ってくれるのかと思ったら、いきなり解説が始まった。
こちらが相槌や質問できる隙を与えない無駄のない解説。
す、すげぇな…アナタAIロボットじゃないよな?
「~ありがとうございました、ゴホッゴホッ…」
よ、よかった人間だ…こちらこそありがとうございました。
せっかく着替えたってのに、湿気と汗でグチョグチョになってしまった…。
ヘトヘトになりながら外に出ると
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おぉ…天気が曇りなこともあり濃霧の中から眺める景色は壮観だ…。
登山ほど大変な思いをしたわけじゃないけど、思いもよらないサプライズにただ茫然と立ち尽くしてしまった。
うーん、こんなもの見せられたら僅差で龍河洞の勝ちかもしれない…。
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さて、と。次の目的地は「創造広場アクトランド」
降りればすぐ着くところにあるから朝のうちに回り切れそうだ。
とうちゃ…なんだあれは、「四国自動車博物館」?
ちょうど開いたみたいだし、興味もあるから寄ってみるか。
おそらくオーナーのピカピカな86が停まっているのにも惹かれ館内へ突入。
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入館料を支払うまでは、館内が一切見えないこともあり油断していた。
ゴウゥンと横開きのドアを開けると「うおっ…!?」と声を漏らしてしまった。
きっとオーナーさんニヤニヤなんだろうな、この反応。
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国内車はもちろんのこと、デロリアンをはじめ各国の名車までピッカピカの保存状態で展示されている。
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これで800円は破格すぎる、1000円以上取っていいよこんなの。
最初の車は丸目がいいとエヌワン以外考えなかったくらい丸目好きのワイ。
バイクも含め思いもよらない感動と巡り会えた。
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ほんでまとなりにアクトランドがあるのだけれど…
うん、これは眺めるだけでいいかな…モデルカーもクラシックカーもいいくらいお腹いっぱいになっちまった。
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お腹もそこそこ空いてきたし、動物園でもいこう。
反省を生かして早めに入れておこう、園内に食うところはあるはずだ。
…目的が動物じゃなくてメシなのどうなんだろう。
そんなわけで「のいち動物公園」へ向かう。
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到着、5分ほどで着いたのはありがたい。
連休開始もあり、家族連れやカップルで楽しまれている様子があちこちで見てとれる。
そんな中に混じる、2日にわたり慣れない車中泊でゲソゲソのワイ。
不審者じゃないんです通してください。
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動物には目もくれず、レストランの看板に導かれるまま最短ルートで辿り着く。
色合いといい年代的にも某ゾンビゲーを思い出してしまう…。
メニューをじっくり選んでいる余裕などない、多重の意味で。
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程よい量のランチで良かった、今日歩くくらいの体力はもらえた。
大きい動物よりは小動物をひたすら観察したい気分だ…。
暑さに負けて伸びている彼らを見ていると、自分だってこんなもんでいいんだと少し安心する。
勤勉すぎだよ人間。
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結構朝早くから回ったってのに、もう正午超えてるってウソだろ…。
どんどんタスクをこなすだけの旅になってきている…。
こんだけ書きなぐっておいて今更だけど、ワイは根っからの旅マニアとは言えない。
基本は家に籠って、アイスをほおばりながらゲームするのが大好きだ。
定期的に、発作的に、遠くへ駆け巡りたくなる衝動を解消するためにしているに過ぎない。
つまり何が言いたいかって、帰りたい、疲れた。(もやし)
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今日はここで最後になるかもしれない…。
高知といえば龍馬、高知と言えば桂浜…なのか?
この旅一番のカンカン照りの中、日陰を縫いながらまわっていく。
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あるだろうなとは思っていたがやっぱり龍馬の特集コーナーがお土産屋に併設されている…。
かつて大河ドラマ「龍馬伝」にハマった時、ブームが去ったら桂浜へ行ってみようと思っていた。
思っていたまま、気が付いたらこんなに時が経ってしまった。こわい。
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でも今思うと結構カッコよく脚色していたよなあの大河ドラマ、カッコいいからいいんだけどさ。イケオジ沼に堕としやがった作品でもある。
原田泰造さん演じる近藤勇の殺気迫る演技が忘れられない、ネプリーグでわけわからん誤回答を連発していた人とは思えん…。(ががっでぎなざいよぉ~~~!!!)
「西郷どん」の小栗旬が演じていた坂本龍馬の方が本人像に近い気はする。
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ー 龍が如く 維新!親子の会話 ー
龍馬伝のオープニングテーマを聴きながら龍馬像の前に立つ、この曲当時から大好きなんだ。本人の人生そのものを表現している名曲。
10何年越しになってしまったけど、やっと目標達成できたぜ。
大河ドラマ「龍馬伝」OPテーマ曲(佐藤直紀)〜大河ドラマ名曲選〜 - YouTube
あとはお土産を毎度適当に見繕っておこう、誰に渡すか何も決めてないからなるべく日持ちするのがいい…。
パフェもねじ込んでおこう。
坂本龍馬記念館…うわッこの炎天下の中あの長い坂登れっていうのか、ブッ倒れてしまうからいいや…。
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この時14時過ぎ、さすがに潮時かもしれない。
あとせいぜい1~2時間が安全に運転できる限度だな…。
ここは無理せずホテルを取ろうと調べてみる、雨風しのげればなんでもいい。そんでもって十分な休憩を取って歩いて散策しよう。
…0件???
いやいやいや、さすがに連休とはいえ1.2件くらい空いているだろうと何度調べても、0件。
修行続行のお知らせである。
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こんなこともあろうかと、あってほしくはないけども。
観光雑誌は桂浜で漁ってきた、ネットが満足な速度で使えない今頼るべきはアナログ。
どうやら近場(1h)に無料のキャンプ場があるみたいだ、ここにかけるしかない。
キャンプ用具も持ってくるべきだったかな…。
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ひたすら山道を走らせて、17時に到着。
冷たい川だ、冷たい空気だ、天然の…。
少し川辺で涼むことにしよう。
子供に戻ってワイワイはしゃぐ青年たち、のどかな非日常を満喫するご家族、間に逝きかけの表情で川に足を突っ込むワイ。
ネッ友、リア友に現状を報告する時間がやっとできた。
こういう時の他愛ない会話が心に染みる…。
1時間ほど休憩したら、いろいろとタスクがあることを思い出す。直近2つ。
飯をたべなきゃ芋けんぴ
温泉行かなきゃコインシャワー
…あれ?割と重要タスクが残ってんな…?
こんな山奥にあるとはおもえないがダメ元で調べてみる。
…!!ある!!2つも!!
気づいた時間が遅すぎた、19時を過ぎている。
間に合うか…?
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地元の方々に混じって一通りのリフレッシュ作業を済ませる。
…昨日から温泉入ると結構な立ちくらみが起こる、今日は川沿いでかなり涼しく寝られる雰囲気は感じるけど、明日こそはホテルを取ろう。
あとはご飯だ、恐らく閉まるギリギリになると思うけど神に祈りながら夜道を走らせる。
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あっヤバい閉めそうな雰囲気だ…本当にごめんなさい!速攻で食べて出ていくので…!
すぐ食べられるおでんの蒟蒻をモサモサ食べながらラーメンを待ち、着くや否やとにかくお腹にぶち込んでいく。
車の停まりようからして薄々感づいてはいたけど、ここ名店だ…。
優しい味わいかと思いきや、ガッツリとしたコクが染み渡る。
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完全燃焼、折り返し地点にして一番サバイバルな一日だった。
そしてかなり涼しい…これなら6~8時間くらいしっかり寝られそうだ、我ら現代人は文明に頼りすぎていたのかもしれない。
とりあえず寝よう、少し坂なせいで車体が傾いているけど最早これしきの事で折れる身体じゃない。
気絶するように意識が途切れたのは覚えている。
結果的に先へ来てしまったので、このまま再び山へ突入することに。
どうなることやら。
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