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一生モノという言葉を使って高いコートを買ってもらった予想外の代償

今から20年ほど前のことです。
ファッション業界のトレンチコートブームと、
子育てに追われる悶々とした日々が合わさって
自分の存在を確かめたかったんですかね…
主人にバーバリーのコートねだってしまいました

冬のボーナスの頃でしたね…
当時の18万円プラス消費税、高いですよね。
20代半ばでしたから…
久しぶりにデパートに行って調子のりました。
そして結局買ってもらいました。
この日から一生モノに縛られる人生が始まるとも気づかずにです…

素敵なコートと地味な日々を送る私
デパートに出かける服を着てた私と普段着の私
この値段のコートを着こなせる準備できてなかったんですよね…
小さい子供を連れてはロングコートが邪魔
中に着る服がない
そもそも服に着られてる感が否めない…
こうして私は結局ここから8年くらい
(友達の結婚式などの特別を除いて)
このコートに袖を通すことができなくなるのでした。
歳を重ねて行くうちに少しずつ着る回数は増えましたが、着こなせてるか自信はないです。
その時のトラウマっぽい感じもあります。
そして一生モノと言った手前、今でも新しいトレンチコートに買い替えられません。
コート自体は丈夫でまだまだ現役です。
ある程度普遍的なデザインなので、一生モノと言ってもいいんだと思います。
でも、私は一生同じ感じではないんですよね。
歳をとって好みも似合うものも変化します。
一生モノと言って買ってもらったことに相変わらず縛られています。
縛りから心を開放したいと思いながらもまだ手放せてません。
捨てなくてもいいんでしょうけどね…
不器用な自分にも疲れるとこです。

たどり着いた私なりの答え、
一生モノという言葉は言い訳の1つですね。
簡単に使うには重みありすぎです。
それ以来使ってません。
いい勉強させてもらいました。

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