狐娘とイルカ娘のお便秘小説誌『オトワタリ・ウラノユメ』感想投稿(ネタバレ有り)


1.概要 お便秘人外娘オンリー小説誌!?


えっちな表紙です


 この度サークル「灰色屋敷灯」/灰屋ちゃん先生による新刊小説誌を先日のイベントで頂戴しましたので感想を書いていきます。
 獣系ロリのお便秘小説誌とは作者の癖が出ていますね。便秘へのこだわりが非常に強い作者による作品だけあって、お腹や放屁の描写が子細かつ濃厚なお便秘小説になっています。便秘とかお腹へのこだわりがすごいです。
 また情景描写といいますか、和風ファンタジー的な雰囲気も上手で引き込まれるものがあります。収録二作品で舞台は異なっていますが同じ「ヒトハズレ」の概念が共通して使われているのも、おもしろいポイントです。続編とかありそう……
 お便秘娘の苦闘とその末の排便に関心を寄せる方には是非読んでいただきたいですね。

 以下ネタバレ有り感想です。

2.「オトワタリ」感想

 ムニホさま、かわいいね。気の強い狐娘がお便秘に翻弄されて、苦しんでいるのがとってもかわいいです。厠で大便を出そうと頑張るムニホさま……自力ではガスしか出せてないのに、お便秘がバレたくなくて旅医者に対しても突き放す態度を取ってしまうところも、孤高な雰囲気もある、集落の中でも一目置かれて大切にされる狐娘の中に少女的な恥じらいを見出してしまいます(でも実際のところ何歳なんでしょうね、ムニホさま)。

 治療パートですが、お腹マッサージへの圧倒的こだわりを感じました。お腹をどのように揉んでいくか、それに呼応して内側にある大腸がどのように動いていくかが、ムニホさまの反応と共に濃厚に描写されており、お便秘モノを書き続けてきた作者の描写能力が分かります。
 中でもお腹が動いてきて、おならがしたくなって、こっそりガス抜きするくだりが可愛すぎますね。お便秘の強烈ガス……においで放屁したのがバレバレなのも含めて大変良い展開です。指摘することなく自分から「臭くて悪かったな!」と言わせるのがまたよいものです。 
 その後もどんどんお腹も揉まれて、我慢できなくなってたっぷり放屁。最初は旅医者の前でおならをしないように頑張ってたのに、段々余裕が無くなってすかしっぺから派手にお尻を鳴らしてガスを噴き出させちゃう移ろいも刺さります。
 
 そしていよいよ便秘便が降りてきて猛烈に催しちゃうムニホさま……出そうと思っても全然出せなかったお便秘ガールが、長いこと溜め込んでしまった糞の猛攻に晒されるのはお便秘モノの醍醐味ですね。便意で全く余裕が無いムニホさま、かわいいです。
 もうどうしようもなくなって、火鉢に全部出しちゃうのも大変性的でした。羞恥も忘れてうんちをすることに精一杯のムニホさまの描写は実用性抜群です。最後までしっかり堪能させていただきました。

3.「ウラノユメ」感想

 より鬱屈とした雰囲気の一作です。夢乃浦はフイリちゃんにとってあんまり居心地のいいところじゃなさそうで、鬱屈・閉塞感とお便秘・排泄がリンクしているかのような描写が随所に見られます。それでもちゃんと希望が持てる展開になっているのでよかったです。

 健気かつ薄幸な雰囲気があるフイリちゃんがお便秘うんちを出そうと頑張る/けれどやっぱりおならしか出せないのは、こう刺さるモノがありますね。そういう過程を踏んだ上なので、なおさらお便秘うんちを出したくてシビツダくんに懇願するシーンが映えるものです。

 そして海でお便秘うんちを出そうとする展開に。イルカ娘という設定をきちんと活かしているところにこだわりを感じます。海獣の体に関する描写も意識的に盛り込まれているのもポイントですね。
 せっかく催しても中々うんちが出ない。ウラノユメの方はこの要素が強調されています。出したくて仕方がなくて、恥じらいながらもシビツダくんに排泄を手伝ってもらうのもかわいいところです。少年の性的嗜好が壊れちゃう……
 もちろん、尻穴を拡げてもらって、思いっきり息んで、太い塊をたっぷりひり出すフイリちゃんも大変良かったです。

4.イラストについて

 表紙・口絵イラストは、かびはやすくる先生によるムニホさま。晒したお便秘お腹が大変えっちですね。恥じらう表情も素敵です。また挿絵になっている、お腹を揉まれて放屁するムニホさまも表紙イラスト以上に余裕が無さそうで、ああ、放屁がもう我慢できないんだな、と伝わってきます。
 また、はやん先生によるフイリちゃんもとてもかわいいです。綺麗な顔して、けれど一生懸命全力で踏ん張ってゴツゴツ便秘うんちを出そうと必死になっているのがえっちです。イルカ娘という難しい設定ながら、きちんとイラストに落とし込まれていると思います。

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