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【SVシングル シーズン4 最終846位】ツツミベール&ラウドボーン


■始めに■
はじめまして。MNといいます。
今回シーズン4で最終3桁順位を達成できました。シーズン開始前は「4桁が目標」だった私としては快挙なので、構築を書き残します。
歴が浅く知識も経験も劣る者が、どうすれば上位とまともに戦えるかを考えた経緯です。同じような境遇の方の参考になれば幸いです。


結果です。レートは1977でした。頑張った



■自己紹介■
・子供の影響でポケモンSVを始めた40代後半パパ
・全然ポケモン世代では無く、この歳で初めてポケモンの面白さを知る
・ポケモンバトル歴は3ヶ月


■構築の経緯■

せっかくポケモンをやるならランクバトルも…と思い始めたものの、マスボ級では思うように勝てず、シーズン2・3ともに5桁順位でした。
Youtubeや構築記事をみて上手い人の考えに触れるにつけ、その知識差・実力差から「これは正面から戦っても勝てるわけないな…」と思うようになり、構築や選出で実力の差がでにくいギミック系のパーティーを考えるようになりました。

なかでも、交代の回数を抑えられる壁張り構築に魅力を感じいろいろ試す中、シーズン3の段階でテツノツツミでオーロラベールを張る展開に一定の手応えを感じていました。しかし上位には壁構築が少ないことから自信も持てず右往左往しておりました。

そんなとき、シーズン3の構築記事で"TN ぱにぱにさん"がツツミベール構築で上位成績を残しておられるのを見て、これに勇気づけられて今シーズンはツツミベールをとことんやってみようと思えました。また、ユキノオーの調整など内容的にも大変参考になりました。ありがとうございました。


■コンセプト■

  1. ユキノオーで雪を降らし

  2. テツノツツミでオーロラベールを張り

  3. ラウドボーン(もしくはトドロクツキ)で積んで暴れる

基本は以上です。
見ての通り単純な展開構築で、ミスで自滅しにくいのが利点。
他に意識した点としては「ある程度の意外性があり、読まれにくいこと」です。上位対戦では特に重要だと感じました。


■個体紹介■

ユキノオー うっかりや きあいのタスキ
テラスタル:くさ 特性:ゆきふらし
ふぶき リーフストーム だいちのちから こおりのつぶて
努力値:H0 A4 B0 C252 D0 S252


ほぼ全試合で先発。ありふれた雪パの起点要員ですが、相手が勝手にオーロラベール読みで動いてくれることもよくあって(挑発など)、アタッカーとして望外に活躍してくれることも。
あるポケモン実況者がユキノオー対面時に「オーロラベールのないユキノオーなんているの?」と言っていたのが印象に残っていて、それなら少しは意外性もあるのかと。

努力値は"TN ぱにぱにさん"を参考にCS振り。
ふぶきorだいち+つぶてで相手先発を削って退場が基本パターン。
カバルドンなど相手の先発天候要員への対策で、S個体値を敢えて下げる調整(【注】Sが遅い方が天気を上書き出来る)で使った時期もありましたが、この場合は雪を捨てて単純に上から攻撃のほうが有効に感じました。


特筆すべきはふぶきの氷追加効果で、確率10%とはいえ後続のテツノツツミと合わせて1試合で2~3回は撃つので、平均4~5試合に1回くらいは凍らせてくれます。長い目で見るとこれが結構大きなアドバンテージでした。

雪降らし要員として、他にはカイリューでゆきげしきなども試しましたが、どうしても露骨さが出てしまうのが人工雪のネック。自然に降らせるユキノオーは偉かった。
テラスは草ですが、まず切りません。
選出率は95%くらい。

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テツノツツミ おくびょう ひかりのねんど
テラスタル:みず 特性:クォークチャージ
オーロラベール ふぶき ハイドロポンプ フリーズドライ
努力値:H0 A0 B0 C100 D156 S252
【D調整】
 スカーフ or Sブースト の ハバタクカミ ムーンフォース確定耐え
 眼鏡最速テツノツツミ(同速)のフリーズドライ確定耐え


ほぼ全試合で2番手。オーロラベールを張るのが最低限の仕事。
壁を張った後に、幅広く火力を出せるアタッカーになれる点が、他の壁張り役に比べて優れていると思います。
ツツミでオーロラベールの採用率は低く、妨害されることは皆無でした。

当初はCS型で使っていましたが、"Sブースト の ハバタクカミに上からムーンフォースを撃たれて倒れる → プラン崩壊" というパターンが頻発。
その対策でブーストエナジーを持たせれば、上から確実にオーロラベールを張れるけど壁ターンが少し不足するというジレンマの中、D振りにしてみたところ安定感が格段に増して勝率が上がりました。


B無振りながら、物理相手にはかなり強い。
雪による防御1.5倍+オーロラベール半減でとにかく堅く、残りHPが1~2割でも並の先制技なら耐えたり、相手視点で「殴ってみたが予想以上に堅い」という心理的錯誤でアドバンテージを取れる場面が多くありました。

"ベールは張れるうちに張る"のが重要で、(特に対面物理なら)上からとどめを刺せる状況でもベールを張っておいたほうが良いというのが実感です。後続で予期せぬ展開が来てベールを張れないケースが絶対にない、と言い切れる知識があれば別でしょうが…

テラスは水。ごく稀に切る程度なので大勢に影響はなし。
選出率はユキノオーとセットなので、95%くらい。


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ラウドボーン ずぶとい たべのこし
テラスタル:ノーマル 特性:てんねん
努力値:H236 A0 B164 C4 D84 S20
フレアソング シャドーボール アンコール なまける
H:16n+1調整


壁下の積みエースその1。文句なくMVP。
以下の理由で非常に使いやすかったです。

  • みがわりが効かない (フレアソングで貫通)

  • 挑発を気にしなくて良い (攻撃=積み技なので)

  • アンコールも効果薄 (同上)

  • てんねんで相手は積めない

早ければ選出画面で、遅くとも壁を張った時点で後続の積みエース展開は読まれてしまいますが、相手視点「わかっていても対策しにくい」ラウドボーンは効果的だったのだろうと思ってます。


アンコールも読まれにくく、先手後手問わず威力を発揮しました。
ヘイラッシャのまもるをアンコール、ドドゲザンのふいうちをアンコール、後ろから出てくるクエスパトラにはとりあえず後手アンコール、など主に突破が厳しめの相手に対抗する手段となりました。
ゴースト技で弱点をついてきそうな相手に、ノーマルテラスして後手アンコールというのも気持ちよく刺さる場面は多いですが、読みを外すリスクを考慮すると余程の確信がなければフレアソングで積んでおくのが無難というのが実感です。


クエス対策で流行していた"ほろびの歌"は使われると純粋に嫌でしたが、歌うターンを含めて4ターンあれば意外となんとかなるケースも多く、そこまで致命的ではなかった印象です。
ただし、トドロクツキの"じごくづき"。これだけはキツかった…

テラスはノーマル。選出時は、ほぼ必ずラウドボーンで切ります。
選出率は70%くらい。


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トドロクツキ いじっぱり ブーストエナジー
テラスタル:ひこう 特性:こだいかっせい
アクロバット じしん りゅうのまい みがわり
努力値:H116 A108 B140 C0 D4 S140


壁下の積みエースその2。
飛行テラスアクロバットの火力で粉砕していく標準的な型です。

Aブーストの効果で、似たタイプの飛行テラスカイリューを上回る攻撃力があり、竜舞1回で最速ドラパルトまで抜ける素早さも使い勝手が良い。
アクロバット+じしんで抜群をつける範囲も広い。

…と、机上では最高の積みエースのはずですが、若干使いこなすのが難しかったです。もともとラウドボーンが苦手な相手=展開を通すのが難しい相手のときに選出するということもあって、圧勝か完敗のどちらかに偏りがちでした。


みがわり枠には、挑発を持たせてクエスパトラに後投げの役割を持たせたりもしましたが、格闘テラスで返り討ちにあいがちで安定せず諦めました。
ただ、対受けループでは必ず先発させ、みがわり→竜舞するだけで完封出来る試合が多かったのが助かりました。
選出率は30%くらい。

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ハピナス ひかえめ オボンのみ
テラスタル:こおり 特性:てんのめぐみ
かえんほうしゃ シャドーボール れいとうビーム ゆきげしき
努力値:H0 A0 B236 C196 D76 S0


マスコット枠。いわゆる置物。
圧力で相手に物理アタッカーを選出させるのが目的です。

雪の防御up効果もあって圧倒的に物理に強い構築なので、どうすれば相手が物理アタッカーを多めに選出してくれやすくなるかといろいろ試しました。
結果、ド直球ながらハピナスを置いたときに一番効果を感じられたので採用となりました。

本来この枠は、第3の積みエースを兼ねた"おんみつマントカイリュー"や、胞子対策を兼ねたコノヨザルなど補完枠だったのですが殆ど選出機会が無く、それならいっそ理想の展開を通す目的に振り切ろうという考えです。
王道ではないでしょうが、弱者なりの工夫ということで…

選出率は0%でごめん。でもありがとうハピナス。

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ジバコイル ひかえめ こだわりめがね
テラスタル:フェアリー 特性:アナライズ
ボルトチェンジ ラスターカノン 10万ボルト テラバースト
努力値:H252 A0 B0 C252 D4 S0


対バンギラス専用 & 選出圧力枠。
相手の天候操作ポケモンへの対応は大きな課題で、中でも岩弱点が一貫してしまうバンギラスが難敵でした。そこで専用対策としてジバコイルを採用、初手テラスを切って目論見通りの活躍をしてくれました。
フェアリーテラスもあまり見かけない分、効果的だった気がします。


もう一つ、環境にはハバタクカミ/テツノツツミ対策の特殊受けチョッキジバコイルが非常に多かったので、ハピナス・ジバコイルと並べて置けば相手は特殊アタッカーを選出するのが嫌になるwのではないか、という目的もありました。さらに欲を言えば、積みエースがやや苦手とするヘイラッシャへの圧力にもなってくれればと。

現実には、他はともかくハバタクカミは圧巻の選出率の高さでしたので、どれくらい効果があったかはわかりません。ヘイラッシャはあまり出会わなかったので、それなりに効果はあったのかな…
選出率は10%程度でした。


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■選出について■

1.基本選出A
  【ユキノオー・テツノツツミ・ラウドボーン】
  大半がこれです。多少無理目でも、曲げて自滅するよりましなのでこれ

2.基本選出B
  【ユキノオー・テツノツツミ・トドロクツキ】
  みがわりが有効な相手や、胞子対策を重視する場合
  相手に氷タイプがおらず、トドロクツキの通りが良い場合など

3.対バンギラス
  【ジバコイル・ユキノオー・テツノツツミ】
  【ジバコイル・トドロクツキ・ラウドボーン】

4.対受けループ
  【トドロクツキ・ラウドボーン・ジバコイル】


■重い相手■

・天候操作ポケモン全般
 2人がかりでオーロラベールを張るため、途中で邪魔されやすいです
 むしろ潔くベールを諦めるぐらいのほうが勝機あり

・どくびし系
 毒ならそれほど気になりませんが、猛毒は壁展開には致命傷

・じごくづきトドロクツキ
 ラウドボーンの天敵。フレアソングが打てません

・ほろびのうたハバタクカミ
 相手の後続次第ですが、はねやすめカイリューとかだと降参


■最後に■

長文を読んでいただきありがとうございました。
今回の順位は明らかに実力以上の結果で、環境の変わる次のシーズン以降は当分これを超えることは無いだろうと思います。

なぜこの記事を書いたかというと、理由の一つは構築保存と顕示欲、もう一つは私と同じように最近ランクバトルを始めたけど勝てずにやる気を失いかけている方に、こういう考え方もあるという例を示したかったからです。

「技どころか名前すら知らないポケモンがいる」
「相性表を覚えられない」
「そもそもプレイ時間があまりない」
「サブロムなんて到底無理」

よくわかります。すぐにこれらを埋めるのは不可能です。
ネット上には上手い人たちが唱える流行の型が溢れていますが、移り変わりを追いかけるだけでも大変です。
この段階では、他の人と同じ方向に必死で走っても置いて行かれてしまうので、とりあえず自身がやりやすい方法だけを突き詰めたほうが結果は出やすい気がします。(最上位クラスは無理でしょうけども…)

「ギミックパーティーではプレイングが上達しない」というのは、たしかにそうだと思います。でもそれはまた先の話で、まずは行けるところまで登って楽しさを知るのもありではないかと。
モチベーションの維持は大事です。

私も今シーズンは目一杯やったのでしばらくは休憩気味になりそうですが、結果には満足できたので少しずつでも続けていきたいと思うことが出来ました。


それでは
次のシーズンが皆さんにとって良いものとなりますように。
ありがとうございました。


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