薬疹が初めて出た時の話

いや〜薬飲んでも治らんなぁと思ってたら副作用だったとか気づかなくない???


中耳炎になった

数年前の冬、風邪をひいた。
38度を超える高熱が出たのでとりあえず解熱剤飲みながら身体を温めて熱が下がるのを待つことにした。この時はなんてことない風邪だと思っていた。
が、熱でぼんやりするなか耳が痛くなってきた。しかも両耳。とりあえず冷やすやん?全然治まらないやん?人生で初めて耳が痛くなって困惑しつつ耳が痛いということは耳鼻科に行くべき…?と思い至る。
人生で耳鼻科にかかることが無かった私、近所に耳鼻科かあるかどうかすら知らなかったが、どうにか調べて耳鼻科に行った。
中耳炎だった。両耳。人生で初めての中耳炎。
とりあえず腫れが治まるような薬をもらって服用を開始する。
暫く耳の調子が悪く毎日毎秒お風呂の中のように響き、水泳で耳に水が入った時のようにな詰まり感だった。
耳の痛さは治まったが、薬を飲んでも飲んでも喉の腫れが治まらない。
せんせー耳は治りました、喉が治らないんです。と耳鼻科に相談する。たしかに喉は腫れていたようで更に同じ薬で量が増やされる。継続して服用する。なおらない、何故。

薬疹が出る


2週間ほど同じ薬を服用したある日の朝。相変わらず喉は痛くて熱っぽいなと思いつつ朝ごはんを食べていてふと、脚に蕁麻疹らしきものを発見する。よく見ると腕の裏にもある気がする。
食べ物アレルギー持ちなのであーこりゃ何かいかんもんでも食べたかな…昨日の食べ物にアレルゲンあったか…?と思い返しつつ、薬を飲む。
その日の夜、更に拡がる蕁麻疹。もしかしたら薬がアレルゲンの可能性あるかもと思い薬の服用を止める。

翌日、発熱と呼べるくらいの熱が出る。蕁麻疹と思しきものは全身に拡がり、目の端や鼻の入り口、唇と肌の境目が痒く口の中がボコボコと腫れている事に気がつく。完全にアレルギーの症状である。私の勘は服用している薬だと言っていたので朝も薬を飲まず、皮膚科とアレルギー科を標榜する病院がすぐ近くにあったので耳鼻科に紹介してもらった。
せんせー太ももとか腕とかお腹とか色々蕁麻疹みたいなのあって〜あと鼻と目の縁めっちゃ痒くて〜口の中にボコボコしたのあります〜耳鼻科でもらった薬飲んでるからそれかもって思って飲むの止めてます。と説明した記憶がある。ぶっちゃけ熱でぼんやりしててあまり覚えていない。薬を止めたことは褒められた。飲み続けてたらけっこうやばい感じだったらしい。抗ヒスタミン剤を処方されるのかな〜とか思ってたら免疫抑制剤を処方された。
曰く、短期間免疫抑制剤を飲んでしっかり症状を抑えた方が良いってことだった。薬が原因なら飲むの止めた時点で収まるんちゃうんって思ってたけど、薬を飲むの止めたのに症状が重くなったってことは今後症状がより重くなる可能性があるから免疫抑制剤を処方したんだってことは後から気がついた。
で、この免疫抑制剤、飲んだ時の副作用がめちゃ気持ち悪くて二度と飲みたくない薬ランキング上位に入賞。あたまがおもーくなって食欲があるような無いような常に気持ち悪い気がしたり…とあまり良い思い出は無い。

薬疹の経過と喉の痛み


免疫抑制剤を飲んでからの経過。飲んだ当日はまだ新しい発疹が生まれまくってて、何とデリケートゾーンにも発疹が爆誕した。デリケートゾーンも粘膜だもんなぁ口の中と同じようなのできてもおかしくないよなぁ。できるまでは全く考えてなかったけど。
そしてだんだん痒みが強くなってきた。肌を直接掻きむしったら後々辛いのでツルツルした生地の服を着てその上からカキカキしてやり過ごすことにした。
翌日以降は新しい発疹は爆誕しなかったけど既存の発疹が痒くて仕方がない。当たり前なんだけど、免疫抑制剤は免疫を抑制する薬だから痒みは抑制してくれない。
うぉぉめっちゃ痒い!!痒み止めももらっときゃ良かった!と思いつつ確かムヒ塗ってた。それほど効かねえ、そもそも塗る範囲大きすぎる、全身やぞ。全身からムヒの香りする女とか勘弁してくれ。あ、口の中とデリケートゾーンは塗りませんでした。メントール入りものを粘膜に塗ったら不味いことくらい知ってますよ流石に。

で、この時くらいに気がつく、喉が痛くないことに。本当に綺麗サッパリ痛くない。痰が絡むようなこともなく、咳も出ず。
免疫抑制剤に喉の痛みを抑える効能なんて勿論ない。
まさか薬の副作用で喉が痛かったとかある?だって奥さん耳鼻科でもらった薬ですよ喉が痛くてもらった薬で喉腫れるとかあるぅ?

薬疹の原因を調べよう


免疫抑制剤で症状を抑え、その後のかゆーいのも何とかやり過ごし(その後抗ヒスタミン剤も処方された)ざっくり2週間くらいで元通りになりました。いや〜長かった中耳炎になってからここまで来るのに既に一ヶ月以上経過している。
ついに最後の大仕事、原因になった薬を調べることになった。身体の状態が元通りにならないと調べられないからね。
正確に分からないこともあるけど血を抜くだけで調べられる検査と、正確に分かるけどもう一回アレルギー反応が出る再投与検査の2つを提示される。過去に採血を興味津津でまじまじと眺めた結果気分を悪くした経験がある私は採血して分からんかったらたまったもんじゃねぇよと思い、絶対確実に分かる再投与検査をチョイス。
4分の1の量で再投与検査をした。一種類目にムコダインという薬を飲むことに。ちなみにムコダインは市販の風邪薬にも配合されてる成分でできていて、何とかゴールドとか何とかEXとか今までのやつよりよく効くぜ!と謳っている総合感冒薬にチラホラ配合されてます。

まぁ一種類目から当たりってことは無いやろ〜と4分の1の量を飲む。

なんと、喉が痛い。

そして、ポツポツと発疹が出る。

嘘だろって思ったけど、あの時の喉の痛みと全く同じだし、何か痒いと思ってポリポリ掻いたところを見たら発疹できてるし、これは…完全に…アウトのやつ。
そこで処方された当時もらった薬の効能と副作用の紙を見直してみた。
そこには、副作用:喉の腫れ・痛み と書いてあった。勿論他にも副作用色々書いてあった。
薬が合ってなくて副作用が出ていた薬を飲み続けたらそりゃ薬疹の一つもでるよなぁと納得はしたんだけど、その副作用は出ても分からん、分かるわけない。医者だって分からん。
私の身体よ、何て分かりにくいサインを出してくれたんだ、もっと分かりやすいやつでくれ。
というわけで、発疹が出たこと、喉が腫れたことを伝えて再投与検査は終わりました。
アレルギーの先生曰く、割とアレルギーが出る人が多い薬だからこれだと目星はつけていたとのこと。4分の1でこれだからこれからは絶対飲んじゃ駄目もっと酷くなるからね、市販薬も気をつけてね。と言われて診察終了。漸く戦いが終わった…
この最後の診察はなんと4月。2月の初旬に中耳炎になってから2ヶ月。
長かった…


余談その1
風邪薬は常備すべし


その後一度風邪を引いて市販薬を買って飲もうと思った時、熱で頭が回らなくて風邪薬の成分を眺めるのがとてつもなく苦行で大変でした。
ムコダインっていうのは薬の名前であって成分の名前ではないんですよね。だから市販薬の何の成分を避ければ良いか分からなくてめちゃくちゃ困っていました。いつもならば薬の名前を調べて成分を調べることなどスマホ一つあれば容易いことですが、風邪の諸症状がバンバン出てる状態ではそれもままならないわけです。結局その時は薬局の人に助けてもらって飲める薬を探してもらいました。
ちなみに自宅に風邪薬が無いわけでなくて、父親や兄弟の風邪薬がありました。ただ、お互いの常備薬を勝手に飲まないという暗黙のルールがあるので無いのと一緒なのです。
うちの家は家族それぞれが常備薬を持つスタイルで、父親には父親のいつも飲む風邪薬があり、兄弟はまた別の風邪薬を常備しています。私は鎮痛解熱剤のみ常備。家に帰って調べてみたら家族が常備薬として置いていた風邪薬にはどちらも件の成分が入っているものでした。親兄弟でも薬の効き方は違うのかと驚きました。
それ以来、風邪薬は常備するようになりました。
風邪ひいて薬を飲む、治ったころに買い足す、がルーティン。


余談その2
免疫抑制剤を飲んだせいか分からないけど…

もろもろの決着がついた一ヶ月後くらいに、カンジダを発症しました。デリケートゾーン痒いなぁとか思ってたら、えらいことなった。
薬塗って治したけど、奔放な生活をしたわけでもなく、普段と変わらず生活していて突然発症したので、免疫抑制剤の影響ってもしかしてあったのかな、かかりやすくなってたのかな、なーんてちょっと思ったりしてました。真相は闇の中。
ちなみにその後現在に至るまで一度も再発してません。


余談その3
中耳炎って一回なるとぶり返す

年に一回くらい風邪をひくんですけど、耳に症状が出ることが増えました。結局薬疹が出て薬の服用を途中で止めて中耳炎の治療が中途半端になってしまったんですよ。
こればかりは仕方ないなあという感じですが、未だに耳が痛い時はどんな薬を飲めばいいか分かりません。

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