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人種差別への理解が深まる!ー『人種差別をしない・させないための20のレッスン』


『人種差別をしない・させないための20のレッスン』

著者 :ティファニー・ジュエル
訳 :きくちゆみこ      解説 :安田 菜津紀

出版社:DU BOOKS   発売:2022年2月1日

人種差別はグローバル化する社会において避けては通れない問題です。この本はなぜ人種差別が存在するのか、なくすにはどうしたらいいか、人種差別について1から理解を深めることができる入門ビジュアルブックです。

【著者について】
ティファニー・ジュエル
白人と黒人とのバイレイシャルで、アンチレイシスト。現在は教師やコンサルタントをしていて、マサチューセッツ州で暮らしています。

(参考,引用:DU BOOKS)


【目次紹介】(一部抜粋)
この本は4つの章に分かれています。

目覚めよう
自分のアイデンティティを理解し育むために

窓を開こう
世界を理解するために

○進むべき道を選ぼう
行動を起こし、レイシズムに対処するために

○開いたドアを押さえておこう
連帯してレイシズムに対抗するために


(DU BOOKSより引用)
(DU BOOKSより引用)

【本文紹介】

Chapter 1 私は誰?

あなたは誰?
あなたはあなたです。
あなたは、あなたの内面にあるものすべて、
そしてあなたを取り巻くものすべて。

人から理解されるために自分らしさを曲げる必要はない。ありのままの自分を認められる権利があなたにはある。

Chapter 17 関係を築こう

あなたにも自分の仲間が見つかりますように。信頼し合える、揺るぎない関係は時間をかけて作るもの。すべての人と仲良くする必要はありません。提案したいのは、自分が繋がりを持つ人たちと、平等な関係を築くということです。

自分の特権を理解する
あなたの特権は、自分が普段あまり意識しないところにある。丸ごとの自分として、深い見解や気づきを受け止めて初めて、それは目に見えるものになる。

Chapter 19 成長するために

自分がどういう人間なのかを、失敗のみで判断しないで。私だっていつもうまくやれるわけじゃない。私は今も学んでいる。私は学び続けている。
私たちは気まずさや戸惑いのなかで成長することができる。 


【おすすめのポイント】


イラストが魅力的
難しい内容も、カラフルなデザインとイラストによって頭に入ってきやすいです。

「やってみよう」のコーナー
このコーナーがあることで内容を受け止めるだけで終わらずに、主体的に考えることができます。

参考書のような構成
小見出しが多く、自分が読みたい内容を選択できます。


【感想】


人種差別についての考え方は多様ですが、この本では、著作の意見を押し付けるのではなく、メッセージとして伝えてくれます。メッセージとして受け取ることで、自分も主体的に考えることができる点がとても良いと感じました。また、この本は人種差別について多様な視点から述べられているので、多くの知識を学べると同時により理解を深めることができると考えました。皆さんもぜひ読んでみてください!

                        
 作成者:生稲杏夕


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