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そういえば

子供の頃から家では何でそうなんだと言われ、
どこへ行っても上手くいかず、それは社会へでてからも変わらず
もう四十を越えてしまったが、そういえば褒められた事もあった。

優しいとか、真面目だとかそんなものはきっと
誰にとっても褒められたうちに入らず、
学級や部署にいても一人か二人の才や技でなければ
言われた方だって、すぐに忘れてしまうだろう。

幼いときにやらされた習字は初段だったが、
転校したところが皆授業でやっていて自分は普通なのだと知り、
すぐに止めてしまった。

絵が上手いとも言われたが、張りきって描いても
学校では一切が恥ずかしい落書きにしかならず、
これもすぐに止めてしまった。

そして今小説を書いているが、
思えば読書の楽しみを知っただけでなく、
実はもっと前に執筆を選択したきっかけがあり、
それが高校にいた国語の教諭に
作文が上手いと褒められたことだった。

まだ全く報われていないが、これを書いていても楽しい。
先生ありがとう。
噂では教頭にまでなったらしいけど、それは当然だね。
漢字なぞなぞを解いてもそんなに嬉しくはないけど、
これを思いだすと少し、救われた気分になる。
忘れていただけだった。

国語が好きだったのも、今思いだした。

紹介にあるとおりただ娯楽だった時代の小説を目指しますので、今のところ読者を楽しませる作品のみを書くつもりです。それでよければ応援よろしくお願い致します。