9mm Parabellum Bullet「Brand New Day」について


アジカンの「荒野を歩け」がリリースされたあたりの頃、X(旧ツイッター)でアジカンリスナーの方が「アジカンのイメージがリライトやソラニンで止まってしまっている人に対して、『今のアジカン』はこんな感じですよみたいに提示するならこの曲かな」みたいなツイートをだいぶ前に拝見した記憶があり、自分もそれは同意だった。リライトやソラニンのイメージをそんなに損なうことなく、でも『今(最近)のアジカン』感を出せているような、みたいな、そんな感じはする。

で、先日8/9に発売された9mmの新曲「Brand New Day」ですが、自分の中では前述した「『今のアジカン』を提示するに際しての荒野を歩け」みたいな感じのポジションかな、となんとなく感じている次第ではあります。


8/9の新代田FEVERのライブに行くに際して「絶対ライブで演るだろうな」と思い前日フラゲ。正直音源を聴いたときは「まぁまぁ、いつものだな‥」くらいの感覚でいたけど、ライブで聴いて「はわ‥っ」となった。

乱暴なくくりになってしまうが「アジカンのイメージがリライトやソラニンで止まってしまっている」に対する9mmの同意義語(?)ってなんだ?と考えた。ディスコミとかCold Edgeとか‥?ちょっと作品リリース時期が手前すぎるかな‥?まぁ、アジカンとは活動年月が違うので一概に同一視できないけど(アジカン主催のナノムゲンフェスに9mm出たよね‥それ行って9mm見た記憶あるよ‥アジカン好きなので‥)なんかこぅ、”活動年月的な時期の長さに対する比率” みたいな‥(???)


自分は音楽的な専門知識がないから具体的なことは分からないし書けないけど、9mmのライブのたびに、ライブを見た次の日からしばらく過去音源を聴く日々が続くのだけれど、過去作品ごと「音が違うな」みたいなことは、なんとなく分かる。日本の大手メーカーの生産終了品番・中古で5000円で買ったウォークマンで、車を運転しながらカーオーディオで聴いていても分かる。

去年2022年10/2のライブ以降自分の中で9mmの様子がちょっとおかしくなり(笑)、これまであさってこなかった過去インタビューやいろんなリスナーの方の投稿・ブログ記事等を拝見させていただいているけど、自分がニブいからか「Movementのあたりで『‥あれ、ちょっと違うな‥』となって離れてしまった人もいる」みたいな見解を拝見して「そーなんだー」となったけど、「違うな‥」と思ったことに関しては納得できる。
確かに今改めてRevolutionaryとMovementを聴くと、こぅ「もしかしたら聴いている側が勝手に期待・勝手に思い描いていた『Revolutionaryからの更なる発展形』の上昇線からはちょっと外れている」という感じ・印象は否めない。自分は聴いた当時はそんなことはもちろん感じ取れることもなく(苦笑)「まぁこんなモンか」みたいな感じではいたし「9mmは、今作はこんな感じなんだなー」くらいの受け取り方でいた。

で、もしその辺りから離れてしまった人たち≒VAMPIREやRevolutionaryあたりの頃(初期?)のカンジ的なものを求めている人たちに対して「そういうのもある程度感じ取れて、でもちゃんと『9mmの今の音』になっているような気が、するな‥」という感じで、今作を聴いてもらえたらな、と。(自分の感性に自信がないので、こういう風な記載しかできない‥)

やっぱり、「今」を聴いてもらいたい。



ソロアーティストやバンド、音楽以外ではマンガ、イラストなど、その他いわゆる「クリエイト」していくことを生業としている人たちは、月日や年月とともにいろんなものが変わってしかるべきだとは思う。そういう発信側に対して我々受け手側も、いわゆる「ちょっとな‥」みたいになったらそっと離れるというのもありだと思う。なんとしてでもその人(その人たち)にしがみついていなければいけない理由はよっぽどのことでもない限りないと思うし。

9mmも、VAMPIREやRevolutionaryの頃の感じを求めても、もう完全な形では「そこ」には戻れないと思う。彼らにも、月日や年月の経過とともに抗えない変化等は内外にあると思うし、その時点で100%「そこ(VAMPIREやRevolutionaryの頃)」には戻れないんだよ。
でも、そういうところは変わっても、自分の中で9mmは「彼らがやってきた、自分が彼らを『いいな』と思って惹かれたところ」は変わっていないような、そんな気はしている。だから十数年もなんとな~く聴き続けていることができているのだと思うけど。


上に流れるものは変わっても、根底は変わらない みたいな、そんな感じを9mmに対してはずっと抱いている。
白米が美味しかったら、その上に何をトッピングしても「美味い」ってなる、みたいな(??)


今作はそんな「トッピングは『今』になっていますが、根底の部分はVAMPIREやRevolutionaryの頃に近いかと‥」とみたいな見当違いソムリエ(笑)みたいになってしまっているかもしれないけど、なんかそんな感じしている。やっぱりさ、「今」を食してもらいたいんだよ。いわゆる「普通の人たち」よりも幾分か熱心に9mmを聴いている身としては。



これは完全に自分の好みだけど、9mmのアルバㇺで、9mmを知った時期的に1番聴いたのはそれこそVAMPIREやRevolutionaryだけど、一番好きなアルバムはDawningなのでー っていう感じなのだけれど、音の感じとかは「今」が一番好きだな、という感じなのよね。なのでTIGHTROPE大好きだし、どなたかのnoteの記事で「一回ちょっと離れてしまったけど、友人にハートに火をつけてを勧められたらガッチリハマった」みたいなのを拝見したし、いつどこでいわゆる「自分にとって『過去のもの』だったものが再燃するか」というのはホント分からないものだし、よっぽどではない限り過去音源はある程度はあさったりさかのぼることはできると思うので、そういう意味(?)でも「1回、1回だけでいいから聴いてーっ」ってなってる(笑)




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