【シティ優勝・CLベスト64】アルセウスジュラルドン解説【ポケモンカード】

はじめに

【10/15 おまけ部分に1章追加しております】
初めまして、いけです。
10/9のシティリーグにて、アルセウスジュラルドンを使用し優勝することができました。
沢山のお祝いのお言葉、誠にありがとうございました。

アルセウスジュラルドンを使い続けてきた中、CL Best64等、あと一つというところで確固たる戦績を残せずやきもきしていた私ですが、漸く結果を出すことができたので、何か形に残したいと思いnoteを書くことに致しました。
内容は目次の通りで、本編は全文無料です。
おまけは有料としておりますが、現構築のカスタマイズ案や2022CL横浜の簡単レポを乗せようと思います
横浜レポは、デッキレシピ、現構築との差分の理由、当日マッチが主な内容になります。
CL横浜当時は当然今と異なる環境で、構築内容はあまり参考にならないと思いますので、投げ銭程度に考えていただけますと幸いです。

CL、JPCSは落選続き。悲しいなぁ・・・

今回のシティにアルジュラを持ち込んだわけ

まずはデッキ選択の理由を簡単に。
デッキ選択の一番の理由は、「アルジュラが好きだから」なわけですが、いくら好きでもそれだけで持ち込む決心がつくわけではありません。
決め手は、下記に示すアルジュラの3つの強みです。

  • 自分のやりたいことを通せば環境のどのデッキにも勝てる最高のデッキパワー

  • タイプ的な有利不利がない

  • やりたいことがシンプルなデッキタイプ

自分のやりたいことを通せば環境のどのデッキにも勝てる最高のデッキパワー

アルジュラの強みは、330という高HPに回復を絡ませた圧倒的な耐久力でターン数を稼げること、その一方で、こちらは220という環境のVポケモンをぴったりワンパンできる素点に加え、カリンの信念等を絡ませることでVSTARまでもをワンパンできる点にあります。
相手が何をしてくるかはあまり関係ありません。決まった通りにジュラルドンを立て、回復し、攻撃していればいつの間にか勝っています。これが、アルジュラの圧倒的な強みです。

タイプ的な有利不利がない

なんとジュラルドンには弱点がありません。強すぎでは?
私はタイプ相性で理不尽にマウント取られるのがとても嫌いです。

やりたいことがシンプルなデッキタイプ


皆さんの中にも多いと思いますが、私は社会人プレイヤーです。
ポケモンカードは大好きですが、そこまで時間を割くことができるわけではありません
そんな中で、細かい動き・無限の選択肢の正解を選ばなくてはならないデッキや、相手のデッキタイプによって動きを変える必要があるデッキを選択することははっきり言って無謀だと感じています
はなえらびやアクロマで常に正解を選ばなくてはならないロスト軸、うらこうさくで何を持ってくるかが難しいパルキア、リソース管理が難しいミュウ等々、どれも戦えるようになるまでかなりの練習が必要だと考え、選択することはできませんでした。
その点、アルセウスジュラルドンは上記の通り、決まった動きを通すことが最も強く、ポケカに時間を割ききれない私にあっていると感じました。

以上の点を踏まえ、アルセウスジュラルドンを選択しました。

基本的な動き方

1ゲームで、アルセウスVSTAR1体、ジュラルドンVMAX1体+どちらか1体を立てることが最低限の目標です。もう1体はジュラルドンVMAXがベストですが、ロストギラティナ対面を除き、アルセウスでも意外となんとかなります
アルセウスによる加速が約束されていない状態、もしくはスターバースが残っていない状態で無理にジュラルドンの2体目を立てに行くと、ジュラルドンをボスで縛られて終わりです。
皆さんお忘れですが、アルセウスVSTARもかなり強い性能してます。
アルセウスの2体目も多分に視野に入れ、盤面を整えていきましょう。
この判断ができるかどうかで、勝率は大幅に変わります。
また、回復札(すごいきずぐすりとダブルターボ。とくにすごいきずぐすり)は、安易に博士やクイボなどのコストにせず、できるならマリィで山札に返して大事に管理しましょう。終盤にターン数をずらすためにはすごいきずぐすりがほぼ必須です。山札に残しておくことが、逆転につながります。

具体的には、アルジュラで目指すのは次のような動き方です。

先行

  • 1ターン目:
    アルセウスに基本エネルギーを手張り。
    ダブルターボでもよいですが、選べるのであれば基本エネを選びましょう。うねりケアです。
    それさえできれば、次のターンにアルセウスを進化させることを何より優先しましょう。(ハイパーボールを使ってジュラルドンを出すのではなく、残しておく等。)
    他、できればジュラルドンVも場に出しておきたいです。
    もちろん、出せるなら2体出したい。

  • 2ターン目:
    アルセウスを進化してトリニティノヴァで加速。
    スターバースで持ってくる札の優先度は、
    ①トリニティノヴァを打つために必要なカード(ダブルターボ、基本エネ、いれかえ)
    ②次に繋げるサポート(ドロサポ、キバナ)
    ③相手の場のポケモンをノヴァで気絶させるためのカード(ボス、ベルト)
    ④抱えておきたいピン刺しのカード(カリン、やまびこ、つりざお等)
    だと考えています。
    また、ここから山札を薄くしていくことを考えます。例えば、博士で掘り進める。余分なポケモンを捨てる。ボール系を捨てる等。とはいえ、ボールを捨てすぎると、マリィで山下にいったカードを混ぜられません。わがままなデッキですね。かわいい。

  • 3ターン目~:
    回復しながらジュラルドンで殴る。ワンパンできるVポケモンがいたらボスで呼んで殴る。カリンでワンパンできるならワンパンする。

後攻

  • 1ターン目:
    アルセウスでスタート。ジュラルドンを1体以上出し、アルセウスでトリニティチャージ。
    それさえできれば、次のターンにアルセウスを進化させることを優先しましょう。VSTARやハイパーボールが複数枚手札に来てしまっているなら、はかせやマリィをあえて使わない、等。

  • 2ターン目:
    アルセウスが残っていればVSTAR進化でノヴァ。スターバースの選択先は先行同様。
    気絶していれば、ジュラルドンVMAXを立てて攻撃。ジュラルドンを1体しか出せていなかった場合は、裏にアルセウス2体目を立てに行く。
    山札の綺麗化も意識。

  • 3ターン目~:先行同様

ロストギラティナとミュウ以外は上記で良いです。
ロストギラティナに対しては、サイドレース上、何としてでもジュラルドンを2体立てる必要があります。その上で、ギラティナVをボス/セレナで呼んでワンパンしたり、カリンでVSTARをワンパンしていく必要があります。パラソルも入れてますが、マリィで手札を流しながら使わないとまず機能しないです。保険として考え、基本はジュラルドン2体でワンパンをしていくルートを目指しましょう。大丈夫、皆さんが考えているよりも勝てます。ほしいサポートに繋げていくため、ポケギアを如何に残しつつ山札を綺麗化できているかがポイントです。

ミュウに対しては、1ターン目にアルセウスを2体場に出します。1体しか出せていないと、アルセウスを落とされて加速できずゲームエンドとなる確率が非常に高いです。エネ付きのアルセウスが落とされたら、スターバースからのキバナで復帰しましょう。プラスで、ふつうのつりざおでやまびこケアもしないと負けます。ミュウは手札を流すカードが少ないので、スターバースやキバナで手札に持ってきて、握り続けましょう

後、パルキアに対しては不意のスターミーに気を付けましょう。エネは5個まで。
レジには基本有利ですが、雪道ギガスやレジアイスが怖いです。パラソルパラソル。

デッキレシピ解説

シティリーグで実際に使用したリストは下記です。

10/9 シティリーグ使用構築

ベースとなる構築は他のアルジュラと変わりません。どうしても一言いいたいカードや、判断が分かれるカードに絞って解説していきます。

アルセウスVSTAR3枚目

しんかのおこうと選択する枠。前述の通り、アルセウスの2体目を立てる動きを割と取るので、個人的にはVSTAR1択です。

ジュラルドンVMAX3-V2

ジュラルドンでスタートしたくないので、下は2枚採用。
ただ、できればマッチでジュラルドンを2体使いたいので、マスタードがなくとも上を3枚採用。
ジュラルドンの下がサイドに行っていたら、おとなしくアルセウス2体ルートを取ります。大丈夫、勝てます。

ポケモンのどうぐ

普段はおまもり2、パラソル1の枠。アルセウスに貼るおまもりがとっても強い。前日のシティでミュウが多く見られたので、ミュウやゲノセクトをアルセウスで取るため、1枚をベルトに変更。また、1枚をなんとなくジャマーに変更してみました。結果、ベルトが刺さったものの、ジャマーは役に立たず。絶対におまもりのままが良かったです。反省。

やまびこホーン

ワンパンしてターンを稼ぎたいので採用。ジュラルドンの素点220と相性◎

ポケモンいれかえ/あなぬけのひも

本当なら計3枚ほしい枠。
非エクがベンチにいることが多い現環境だとひもが刺さりにくいと考え、いれかえを2枚採用。

ポケギア/トレッキングシューズ

入れられるならいくらでも入れたい枠。それぞれ役割が違います。
トレッキングシューズは、1,2ターン目の動きの再現性を高めるために使用するのが主です。初手の7枚や、マリィ使用後の5枚だと目的札にたどりつけないことが多く、かなり活躍しました。山を掘るスピードも加速してくれます。素晴らしい。
ポケギアは、基本的に温存して終盤に使います。ツツジからの復帰や、ボス/セレナ/カリンのサーチ等、使用機会はかなり多いです。
序盤でもやむを得ず使用するときはあります。いつ使っても強いね。

ドロサポ

山札を掘り進めないと終盤が苦しいため、基本は博士を使っていきたいです。
とはいえ、相手の手札を流したいときや縦引きしたいときは出てくるので、手札流しのマリィを3枚、縦引きのアクロマを1枚採用。リソース管理の意味でもこの2枚を選択することは多いです。
アクロマについて、基本的に博士やマリィの方が強いので使用頻度は低いですが、スターバース時にジュラルドンVMAXを抱えておきたいときや、終盤にボス/セレナ・カリンを抱えておきたいときに有用です。(ジュラルドンの進化が遅れることも多いです。)

ボス/セレナ

基本は安定のためセレナに寄せます。安定のため、と書きましたが、セレナはボスとして使いたいので、どうしても使わないとマズい時以外、ドローサポートとしては使いません。
ボスを1枚残すかは選択ですが、非エクを挟むことでターンをずらし、Vポケモンを押し付けられるのが嫌だったので、1枚採用しています。

キバナ

前述の通り、ミュウが一定数いる環境だと必須カード。
それだけでなく、アルジュラ唯一の中盤~終盤確定サーチカードです。
このカードがあれば、、、と思うことが多々あるデッキがアルジュラですが、サーチ手段は主に序盤のスターバースに限られています。
任意のカードをサーチできるキバナはとても役に立ちます。一方で、キバナを使うと山を掘るスピードは遅くなるので注意。
同様に唯一のエネ加速カードでもあります。アルセウスでうまくエネ加速できなかった時やクラハンで削られた時など、キバナがあればケアが効きます。
また、手札にエネが1枚でもあれば、回復札にもかわる万能カードです。
1枚ほしい。

カリンの信念

必須。何なら2枚入れたい。

結晶の洞窟

あくのとうやロストシティとの選択枠。回復が強みな点、ロストバレットにかなり有利をとれる点から結晶の洞窟を採用。
回復によるターンずらしが本質的な強みなので、個人的にここは譲れないです。
CLやシティを戦い抜いていることから分かる通り、結晶の洞窟でも安定して展開できます。構築次第。

当日のマッチ

そんなこんなで当日、下記のようなマッチになりました。
先攻後攻はかなりあやふやです。ご参考程度に。
サイド枚数はもはや覚えていないので書きません。

予選1回戦:ロストヌメルゴン

後攻。勝利。
最もひやりとしたマッチでした。
ウッウを挟まれサイドをずらされた後、ベルトヌメルゴンの230点連打に苦戦。
結晶の洞窟とすごいきずぐすりでターンを稼いで何とか勝利。
ヌメルゴン、軽減80に加え、素点が200もあるの、反則では?え?回復もできる?そんな馬鹿な。

少し解説すると、ヌメルゴンにベルトがついていると、すごいきずぐすりだけでは間に合わず、おまもりか結晶の洞窟が必要です。
パット見相性がよく見えるのですが、その実単純な殴り合いになるだけです。
ヌメルゴンはウッウを挟んだり、VSTAR特性で回復したりできるので、大して有利ではない、というのが個人的な印象です。
今後流行りそうな気もしているため、足元をすくわれないようにお気をつけを。

予選2回戦:アルセピカギラ

後攻。敗北。
後攻2ターン目のこと。アルセウスVSTARにダブルターボしか貼っていないことに気づかず、スターバースを無駄遣いしノヴァ宣言(打てない)する痛恨のミス。
その後回復を挟み、鋼エネ1枚ひければ勝てるところまで巻き返しましたが、引けずに負け。山札を綺麗にしきれなかった私のミスです。

予選3回戦:アルセピカギラ

先行。勝利。
王道の展開で勝利。アルセウス軸のデッキは、普通に回していればまず負けません。

予選4回戦:ミュウ

後攻。勝利。
ジュラルドンVMAXを立て、つりざおでアルセウスを回収して勝利。

本戦1回戦:ミュウ

後攻。勝利。
最近のアルジュラにベルトが入っていないことを見越してか、ベルト無しアルセウスだとワンパンできないゲノセクトを立て、エネ付きアルセウスを取る分かり手プレイをされ緊張が走る。
こちらは初手でダブルターボが貼れず、アルセウスを2体並べていたため、VSTAR進化しキバナからノヴァに繋げる。ベルト付きアルセウスでゲノセクトを取り、その後手札につりざおを握り続けて良きタイミングでアルセウスを回収。ジュラルドンで押し切って勝ち。
ベルトに変えてて本当に良かった。

本戦2回戦:キュレム

先行。勝利。
先行が取れてよかった一戦。
キュレムには基本不利。真っ向から打ち合わず、クロバットやネオラント、たねのキュレム・パルキアを取っていくことでサイドを進めて勝利を目指すのが基本になります。
キュレムはカイを連打するデッキタイプのため、手札を流されないことが多いことから、ボスやセレナ、やまびこを手札に抱えながらゲームを進めました。
結果、上手くVポケモンを3回取れ、2-2-2で勝利。

決勝:アルセピカギラ

先行。勝利。
お互いに良くない立ち上がり。
先に盤面形成できた方が勝つと考え、リソースを吐き出しながら強引に山を掘り進めた。
サポートやトレッキングシューズによるドローを重ね、なんとか先に盤面形成できたので押し切って勝ち。

おわりに

以上が、簡単な解説になります。
色々と端折っていますが、無料なので許してください。
エッセンスに絞って纏めますと、下記が本ノートの内容です。

  • 時間がない方は是非アルジュラを

  • アルジュラでは決められた動きを如何に再現するかが大切

  • 再現するためにも、プレイの中で如何に山札を綺麗にしていくかが大切

  • 無理にジュラルドンの2体目を立てに行くのはやめよう。アルセウスの2体目で十分勝てる

以降、おまけ部分になります。
より安定に振りたい方へ向けたデッキレシピ案や、自分のシティデッキ候補だった構築をご紹介します。
※10/15に、現在私が模索中のジュラルドンデッキ原案を追加いたしました。まだ実戦で活かすには厳しいですが、原案に加え意図もしっかり語っておりますので、是非皆様のお力で実用化して頂けますと幸いです。
いずれもアルジュラのレシピです。
他、横浜CLのデッキレシピや、その理由・レポをお話しします。
ご興味がございましたら、宜しくお願い致します。

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