Arelleを使用してデータ仕分け

ArelleはXBRLの標準仕様に対応したオープンソースソフトウェアで、データの解析や仕分けに非常に有用です。Arelleを使用してデータ仕分けを行うには、まずArelleの基本的な使用方法と、具体的にどのようなデータ仕分けを行いたいかを理解する必要があります。


以下は、Arelleを使用してXBRLデータを解析し、特定の基準に基づいてデータを仕分けるためのPythonスクリプトの基本的な例です。このスクリプトは、ArelleのAPIを利用してXBRLインスタンスファイルを読み込み、特定のタグや属性に基づいてデータを抽出し、仕分けを行います。


### 必要なもの


1. **Arelleのインストール**: Arelleをダウンロードし、ローカル環境にインストールします。公式サイトからダウンロードできます。

2. **Python**: スクリプトを実行するためのPython環境。


### サンプルスクリプト


以下のスクリプトは、ArelleのAPIを使用してXBRLインスタンスファイルを解析し、特定のタグに基づいてデータを仕分ける例です。


```python

# Arelleのライブラリをインポート

import arelle.Cntlr

import arelle.ModelManager

import arelle.ModelXbrl

import arelle.XbrlConst


def load_xbrl_instance(file_path):

    # Arelleのコントローラを初期化

    cntlr = arelle.Cntlr.Cntlr()

    

    # XBRLインスタンスファイルを読み込む

    model_xbrl = arelle.ModelXbrl.load(cntlr, file_path)

    

    return model_xbrl


def extract_data(model_xbrl, element_name):

    # 特定の要素名に基づいてデータを抽出

    data = []

    for fact in model_xbrl.facts:

        if fact.concept.qname.localName == element_name:

            data.append((fact.concept.qname.localName, fact.value))

    

    return data


def main():

    # XBRLインスタンスファイルのパス

    xbrl_file_path = "path/to/your/xbrl-instance-file.xbrl"

    

    # XBRLインスタンスファイルを読み込む

    model_xbrl = load_xbrl_instance(xbrl_file_path)

    

    # データを仕分けるための要素名(例:Revenues)

    element_name = "Revenues"

    

    # データを抽出

    data = extract_data(model_xbrl, element_name)

    

    # 抽出したデータを表示

    for item in data:

        print(f"Element: {item[0]}, Value: {item[1]}")


if __name__ == "__main__":

    main()

```


### 実行方法


1. Arelleをダウンロードし、インストールします。

2. 上記のスクリプトをPythonファイル(例えば`xbrl_sorting.py`)として保存します。

3. ターミナルまたはコマンドプロンプトでスクリプトを実行します。


```sh

python xbrl_sorting.py

```


このスクリプトは、指定されたXBRLインスタンスファイルから特定の要素(例えば"Revenues")を抽出し、そのデータを表示します。具体的な要件に応じて、抽出する要素や仕分けの基準を変更することができます。


### 注意点


- ArelleのAPIリファレンスを参照し、必要な機能を実装するための詳細な使い方を確認してください。

- スクリプトのエラー処理や例外処理を追加し、より堅牢なコードに仕上げることを検討してください。


このサンプルスクリプトを基に、より複雑なデータ仕分けロジックを実装することが可能です。具体的な要件に応じてスクリプトをカスタマイズしてください。

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