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不眠症が楽しみになってしまった話

自分は昔から、不眠に悩まされることがあった。

寝たいと思ってるのになかなか寝れない。

寝ようと思うと、余計に寝れなくなる。

家族が隣にいる時や、合宿とかお泊り会とかで眠るときや、旅行などの帰りのバスや新幹線や飛行機の

中など、みんなが目を閉じてすやすやと眠っている中、自分だけパチッと目を覚ましていたりする。

「みんなが寝てる中、一人だけ目を覚ましている自分…かっこいい~!」

なーんて思うのはお泊り会かバスの中みたいなイベントがあるときだけで、

基本、家や一人暮らしのアパートで眠りにつく時は、シンプルに焦ったし不安になることが多かった。隣で家族や友達が寝ていて、いびきをかいているようなときは、「あ~俺寝れてないわ」っていうのを露骨に感じる。

なかなか寝れない時って、ちょっと焦りませんか?

 大学生のある時までは、寝たくても寝れないと、めちゃめちゃ焦ったし不安になった。しかも、次の日に大事な予定があるときほど寝れない。例えば、「明日テニスの試合がある」とか「あしたから海外に旅行に行く」とか「明日ライブに出る」とか「明日受験当日!」とか。そういうときこそちゃんと、ゆっくり、たっぷり寝なきゃいけないのに、そういう時に限って眠れないものだ。寝たくても寝れない時、寝付くまで30分から1時間かかるときもあれば、3時間以上かかったこともあるし、寝たのか寝てないのかよく分からないくらい、眠りかけては目が冴えてを繰り返したときもある。

寝たいのに寝れない。自分にとってその時間は「時間の無駄」以外の何物でもなかった。大げさかもしれないけど、深夜3時くらいまで寝れなかった時はもう「やばいやばいやばい」みたいな感じで、スマホで「寝れない」と検索画面に打ち込みながら、泣きそうになった時もあるくらい。

 そんな自分だったのだけれど、結果として今は「寝たくても寝れない」時間が今では愛おしい。寝たいけど寝れない時間が、今の自分にとって貴重な「休む」時間になっている。起きているのではない、かといって寝ているでもない。その中間地点にいる自分。自分がベッドに潜ってから眠りにつくまで、その間の時間は何をしてもいい時間。何をしてもいいし、何をしなくてもいい時間。何かいいアイデアが降ってこないかな~とあれこれ思いをめぐらせるのもよし。自分がこれからかなえたい夢を考えてみたり、思いつく限りの理想や妄想を膨らませてみるのもよし。逆に何も考えずにただ寝ることに集中するのもよし。今までの過去を振り返って、自分はどういう風に育ってきたかや、懐かしい思い出、どういうことに幸せを感じてきたか、どういうことに傷ついてきたかなどなどを振り返って、自分を見つめなおしてみるのもよし。今の自分の気持ちとじっくり向き合ってみるのもよし。

 寝れたくても寝れない時間は、何をしてもいいし、何をしなくてもいい。それが役に立ってもいいし、全く役に立たなくてもいい。考え事をしてもいいししなくてもいい。本来は苦痛ではなく、心地よくて、快適で、贅沢な時間なんだと思う。

ここで、上手に「寝たくても寝れない時間」を楽しむためのコツを紹介したい。

  • 自分が「心地いい!」と思うことを追求すること

  • 寝れない時間を考慮して睡眠時間は長めにとること

  • 頑張らないこと

  • 寝たくても寝れない時間を「有効活用してやろう」と思わないこと

などなど…。他にも自分に合った、充実した(?)「寝たくても寝れない時間」を過ごすためのポイントは探してみたらいろいろ見つかるかもしれません!みなさんも、ぜひ充実した不眠ライフを送ってみてはどうでしょうか?

※この記事は、不眠症自体を肯定しているわけではありません。もちろんベッドに入ってすぐに快適に眠りにつけるに越したことはありません。ただ、少しでも眠れない症状に苦しんでいる方のために、自分自身が「やってよかった」と思うことをもとに執筆し、少しでもお役に立てれば幸いということでこの記事を書かせていただきました。

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