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ブラックパンサー ワカンダフォーエバーを見た。

公開して約一週間ぐらいですね。マーベル作品の新作「ブラックパンサー/ワカンダフォーエバー」 率直に言うと、面白かったです。まあマーベル作品でつまらないというのは中々無いですが、今回は刺さる人には刺さるのでは。(私はそうでもないですが)それでは感想を語っていこうと思います!ネタバレ全開です!

受け継がれるブラックパンサー

 これは上映前から懸念されていた、ブラックパンサーの後継ぎ問題ですが、物語的には自然に物凄く納得のいく引き継ぎだったかと。ティ・チャラの代役を立てるのではなく、作中で病死とし、ティ・チャラのいないワカンダがどうなっていくかが現実的に進行していきます。妹のシュリが受け継ぐのは、賛否両論ありますが自分は全然アリかと。その上、最後に明かされるティ・チャラの息子。その名前をワカンダ語?ではティ・チャラとし、今後の三代目ブラックパンサーが自然な形で戻りそうなのは原作ファンからしたら最高のエンディングだったのでは。

物語

 ヴィブラニウムによる技術はワカンダだけでなく、海の底にもあった。ヴィブラニウムによるハイテク技術を要するワカンダに対し、ヴィブラニウムのエネルギーを体内に取り込んだタロカン古代文明VS現代科学が好きなら間違いなく楽しめるだろう。ここは私好みで最高でした。
 タロカンがワカンダを強襲した際に、シュリの母は死に、シュリはブラックパンサーの力を蘇らせようとします。その復讐心に駆られるシュリが出会った先祖は母でも兄でもなく前作ヴィランのキルモンガー。この登場は良かったですね。そしてブラックパンサーの力を得て、タロカンとの戦いに。復讐を果たす直前でシュリは、母を思い出し、殺さず和平に取り組む。少しご都合主義な展開かなと思いましたが、最後にはしっかりと納得していないクワンタの民を出すあたり続編の火種をひしひしと感じます。
そしてラストシーンですが、ティチャラ王の葬式をした際の服を燃やし涙を流すシュリ。夕日を背景に当時のティチャラを思い出し、こっちまで泣かせに来ている。冒頭で葬式から一年経ち、儀式として喪服を燃やすというシーンがあるのですが、その伏線を綺麗に回収している。後味最高だなと思いながら、劇場を出てきました。

ヴィラン ネイモア

 ククルカンと呼ばれ、民から神と崇められる者。足に羽がつき、水中、地上、空中を自由に動き回るヤベエ奴。ヴィランというよりか、今回は考えの違いで起こる戦争のようで人間味を感じる敵役だったかと。
 特にお気に入りは、ワカンダを襲ったときの戦闘機との戦い。現代兵器が槍一本で沈むのは見ていて気持ちがいい。

新ブラックパンサー

 ビジュアルは女豹といった雰囲気。PVのサムネが水色だったため心配だったが、しっかり黒。所々に金の線があるのがまたクール。しかしこのワスプ感。アントマンがいて成り立つワスプというのもあり、ガッチリしたブラックパンサーがいないと上手い具合に凹凸を補えない気がする。今回の戦闘シーンでの活躍が少なく、やはりモブを圧倒するシーンとか必要だったかと。

アイアンハート

 次代アイアンマンとしか知らなかったため、どう来るかと心配であったが、アイアンマンとは差別化されたビジュアルでかなり好感。メカメカしい機工、足元のジェットとか最高で、マーク6ぐらいのアイアンマンが久々に見れた気がしていい気分。しかし登場の全部がCGだったのか、もう少し現実味あるシーンでのアイアンハートが見たかった。

ミッドナイトエンジェル?

 名前が分からなかったので、映画から抜粋。マジでこの名前なの? だが仮面にぴっちりスーツ、ひらひらと紐がたなびく水色のスーツはカッコいい。やはり顔の隠れるスーツは最高にいいな。どことなく顔がエジプトの神コンスを彷彿とさせるが、そこも含めて良い。ペルソナ3のタナトス大好きな自分はビジュアルだけでも食っていけるほど好き。

良かった点

 アクションが凄まじいです。やっぱりネイモアが飛び回るシーンや最終決戦での兵隊同士のぶつかり合い。戦い方が爆弾だったり、ワイヤーでの強襲だったり、シャチに自分を打ち上げてもらったりと多種多様で見てて飽きなかった。
 あとエムバクが成長していて良かった。もうこの人物はワカンダに無くてはならない人材ではないか。戦いでは咬ませ犬も味方を鼓舞するリーダーにもなれるし、族の間ではリーダーシップがありながらも、決断力や良心も兼ね備えている。最初の蛮族からはえらく出世したな。

不満点

 やはりシリアス続きでコメディシーンが少なかったところか。アイアンハートの子が出てきたあたりからのチェイスシーンは面白かった。
 大きな不満がブラックパンサーとネイモアとの決着。ちょっと唖然としてしまった。正々堂々としたネイモアに槍に貫かれ耐え忍んだブラックパンサーは「ワカンダフォーエバー」と同時に後ろのエンジンが噴射し、火炎放射がネイモアに直撃で終了。今度会うブラックパンサーは爪の殴り合いと衝撃破を使いこなして欲しい。

今後

 ブラックパンサーも面白かったが、予告でも流れたアントマンは物凄く楽しみだな。いつものご近所トラブルヒーローからマルチバースサーガの最前線へ。アントマン三作目ということで、素晴らしい出来を期待したい。
 アイアンハートはドラマシリーズの他、アーマーウォーズで活躍するのか。正直MITの大学生活だけで一本のドラマが出来そうで、そのメンツ周りの話も回収してもらいたいな。次回はアントマンの最新作の感想を載せようかと。


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