PoE スイッチとは?



近年から、IP電話、IPカメラ、無線アクセスポイントの普及に伴い、PoE(Power over Ethernetの略称)は大きな進化を遂げました。IoTの活用、新たな通信規格及びそれに基づいて開発されるスマートデバイスなどの分野において、PoEの普及と発展は加速していくと予想されます。


近年から、IP電話、IPカメラ、無線アクセスポイントの普及に伴い、PoE(Power over Ethernetの略称)は大きな進化を遂げました。IoTの活用、新たな通信規格及びそれに基づいて開発されるスマートデバイスなどの分野において、PoEの普及と発展は加速していくと予想されます。

PoEスイッチとは、PoE給電技術(関連記事)を活かしてPD(受電機器)への給電・データ転送を行うネットワーク機器です。市販のCat6/Cat6a/Cat7銅線ケーブルを経由し、IPカメラ、IP電話、PoE照明器具、他のPoE対応製品への給電を行うことが可能です。

PoEスイッチを導入するメリット
時間・費用の節約
PoEスイッチを導入し、電気製品やデバイスへの電力供給システムと配線を布設せずにすむことにより、電気配線に必要なコストを削減することができました。特に電気製品やデバイスが複数台設置される場合、PoEスイッチに詳しい電気工事業者を雇用し、新たな給電システムを配置するのに必要な時間的・金銭的コストを省けます。

柔軟性
給電システムより、PoEイーサネットネットワークの構築のほうが簡単です。PoEスイッチの導入により、電気製品やデバイスへの給電に悩まずに好きな場所に設置することができます。従って、配線システムも通信端末もより高い柔軟性を備えうようになりました。

安定性
PoEスイッチを経由する電力は中枢から伝送してきたため、壁に設置される給電アダプタとは違い、UPS(無停電電源)でデータのバックアップを実行させたり、デバイスをリセットしたり、装置を無効化したりすることができます。そのため、PSE(Power Sourcing Equipment、給電側機器、下記PSEと呼ぶ)が故障しても、電気製品に大した影響を及ぼしません。

Power over Ethernet (PoE) は、1本のネットワークケーブルで電力とデータをPoE対応デバイスに提供します。このため、電源コンセントから離れた場所でもデバイスを使うことができるようになります。PoEデバイスには、ワイヤレスアクセスポイント、IPカメラ、VoIP電話機、PoE LED照明、PoEスピーカー、IoTドアベルなどのIoTデバイスがあります。PoE (802.3af) はスイッチ1ポートあたり15.4W、PoE+ (802.3at) は1ポートあたり30W、PoE++ (802.3bt) は1ポートあたり60~90Wの電力を供給することができます。

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