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ギター、ベースのネックの太さと、バットのグリップの太さの関係について

軟式(軟弱)野球部バットを握っていた人間が、引退後ロックの洗礼を受けるパターンは特にここ日本では一定数あるであろう。
自分もこの流れである。

自分の打順は6番ファーストであり、大して期待されることもなく、4番がタイムリー売った後、ダメ押しで点が入ればいいな的な立ち位置であった。
そして小細工の苦手な自分にバントのサインが出ることはなく、大体強振して凡退かたまに長打といった具合であった。
強振型長距離打者は通常バットのグリップは細く、コツコツ型短距離打者は太めのグリップを好む。
自分は細いグリップを好んだ。

緩やかに大会に負け、部活を引退し大学生活が始まると、音楽に対する興味がもたげ始めギターを弾きたいという衝動に駆られた。
そして家庭教師の教え子の親父が、ギター狂いのロック好きでフェンジャパのストラトをくれて、毎回子供を教えた後、その親父からギターレッスンを受けた。
しかし、ギターは自分には合わなかった。
いきなりオジーオズボーンのクレイジートレイン、マイケルシェンカーのドクタードクターが課題曲となり、正直これば無理だとかんじた。
さらに、自分の指が太すぎで弦を抑えるのが苦しいことも相まって生徒の卒業とともに自分はベースを始めた。
ベースはギターよりもネックの幅がある。
神田の楽器屋でプレシジョンベースを握った時に感じた何年もの間共に過ごしてきた相棒のように左手にすっぽりと収まる感覚は衝撃であった。

フェンジャパのジャズベも持ってはいるけど、ネックが薄すぎて弦の張力に耐えられるのか不安になるので使うのはもっぱらプレベである。

野球において、小細工が何でもできる太いグリップを好む打者がギターを弾いて、細いグリップを好む長距離打者が太いネックのベースをひく例には枚挙にいとまがないと結論付けたいが、みんな挫折してしまって例が挙げられないのが辛い。


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