チームヘラクレスノート 第三節

Mリーガー4人とVtuber12人がタッグを組んで戦う夢の麻雀リーグ戦、神域リーグ。
4チームに分かれ全30半荘を戦い抜き優勝を争うこのリーグ戦。
ここではその中のひとつ、自分の推しチームであるチームヘラクレスの試合内容と結果を軸にした記事をまとめたいと思います。

いわゆる「神視点」の本放送、第三節の模様はこちら↓

第二節終了時の各選手の戦績とチームポイントはこちら。
ヘラクレスは2位をキープ。

そしてスタートした第三節第七試合、ヘラクレスの先発は因幡はねる。
そろそろ連対が欲しいところだが、同卓の郡道美玲、Fra、白雪レイドは因幡同様一度もトップがなくいずれも個人ポイントは逆連対。
激戦必至の第七試合、因幡の運命やいかに。

注目の立ち上がり、まずはFraが發のみで郡道の親をキックし迎えた東2局、因幡の親番。
好配牌で親連のチャンス。

しかし白雪が早い仕掛けで攻める。
さらに一索加槓により出た新ドラ表示牌は同じ五筒。
その後手持ちの六筒対子が暗刻となりドラ6持ちに。

好形で三色も見え、親ということもありここは押し返したい因幡だったが、ここで白雪の当たり牌である五萬をツモってしまう。
何を切るか悩ましい選択を迫られる中、そのままツモ切る選択を取り白雪に痛恨の跳満放銃。
序盤から苦しい展開を強いられる。
(注:郡道の当たり牌でもあるのだが神域リーグではダブロンなし・頭ハネありルールを採用しているため白雪のみの上がりとなる)

「高い放銃でも東場なら大丈夫」という松本監督の言葉を信じ切り替えたい因幡だったが、続く東3局で親番のFraに満貫ツモを決められてしまい、ますます劣勢に立たされる因幡。

続く東3局1本場、中をポンしホンイツも見えてきた因幡だったが、白雪がリーチ済み、さらにFraも白ドラを暗刻にして打点の高いリーチを仕掛けてくる。

しかし既に張っていた因幡、直後に白雪から出た一萬で東2局のお返しと言わんばかりの満貫直撃をお見舞いする。
これが神域リーグでの自身初の大物手となり3着までとの点差を一気に詰める。

さらに東4局の白雪の上がりを経て東4局1本場、かなりの好配牌に恵まれた因幡は4巡目という早い段階でのリーチ。
これをトップ目であるFraからの直撃でモノにし、リーピンドラの3900上がりで3着浮上。
上位との差をさらにじわじわ詰めていく。

南場に突入し、依然Fraがトップ目をキープし続ける中、南3局で郡道が2000・4000の満貫ツモを決め、因幡は僅差でラスに転落してしまう。
しかしトップからラスまでの点差も僅か。
全員にトップの可能性を残したまま運命のオーラスに突入する。

そしてここで因幡に千載一遇の大チャンスが訪れる。
配牌の時点でドラの五萬が暗刻になっており既に満貫確定。
大逆転トップも夢じゃないこの配牌、果たして活かせるか否か。

自風の西を鳴き、緊張しつつも手牌を整えていく因幡。
カン二萬で聴牌を取り、Fraからの出上がりの期待も膨らむ中、着順を死守したい郡道が愚形上等のペン七筒待ちリーチ。

しかしその郡道が二萬を掴み放銃。
ここは因幡に軍配が上がり、見事満貫上がりで一気に2着まで浮上したところで対局は終了。
惜しくもFraにトップを譲る形にはなったが、この2試合ずっと配牌やツモ運に泣かされ続けてきた彼女にとって喉から手が出るほど欲しかったプラス域をようやく掴むことが出来た、という意味でも非常に価値のある2着である。

今回は比較的配牌に恵まれていたものの「いつもと違って良すぎて何を切ればいいのかわからなかった(本人談)」のは何とも皮肉なものだが、逆に言えば新たな課題も見つかったわけで、いろんな意味で実りのある一戦となった。

続く第八試合は渋谷ハジメが登板。
前回の初陣では見事トップを飾ったが、その勢いのまま好成績を残せるか。
同卓には魂天の鴨神・咲乃、同じにじさんじの猛者・ルイスと相手にとって不足なし。

東1局、鴨神が1000・2000の手を上がって幕を開けた第八試合。
続く東2局で咲乃が高打点の手を張るものの、先にリーチをかけていた渋谷がリーヅモで上がり。
安手ではあるものの、意図せず咲乃の手を封じる形となった。

そして迎えた東3局、鴨神が5巡目という早い段階での三・六萬両面待ちリーチ。
この時点でリーピンドラ赤で満貫確定。
そして渋谷の手の中で浮く三萬は当たり牌。
手出しの北と一索ツモ切りで凌ぐ渋谷だったがここで五索をツモる。
ヘラクレスの楽屋応援配信でも松本監督や千羽が「これは放銃やむなし」「九萬切ったらナイスプレイ」と見守る中、渋谷の選択は——

三萬でも九萬でもない、自身で切った一索と鴨神が切った七索の中スジである四索。

これは千羽が以前渋谷に指導していた降り方で、教えがきちんと活きていることに沸き立つヘラクレスの楽屋。
実況席でもこの一打に「…天才?」と思わず声が漏れるほど感心し、他チームの楽屋配信でも称賛が上がる中、松本監督が楽屋で言い放った「俺はまだ上がり見てるから」という言葉に呼応するように、徐々に仕上がって行く渋谷の手。
そして終盤に来て三・六索の聴牌を取ってしまう。

そして聴牌を取った次のツモ順でなんと三索をツモ。
放銃回避をしていたはずがいつの間にかタンヤオドラドラ赤で2000・4000の満貫上がり。
興奮も最高潮のヘラクレス楽屋、唖然とする実況席、驚愕する他チームの楽屋。
さながら漫画の主人公のような上がりを決めた渋谷がここに来て一気にトップ目に躍り出た。

続く東4局で鴨神がルイスから満貫直撃を決め、渋谷に対し2000点差まで迫る中、迎えた南1局。
相手の当たり牌を多数抱えていた鴨神を渋谷が捉え、中ホンイツの3900上がり。
再度鴨神を突き放す。

まだまだ渋谷の勢いは止まらない。
好配牌スタートで迎えた南3局、レア役のひとつである二盃口まで手が伸び八索単騎待ちで先制リーチ。
しかし好形の咲乃とルイスも追っかけで続き三軒リーチに。

咲乃は両面待ち、ルイスは変則三面待ち。
圧倒的不利な状況でのめくり合いを制したのは単騎待ちである渋谷だった。
咲乃からの直撃で二盃口上がりを決めさらに2着以下を突き放す。

トップ目で迎えたオーラスでも渋谷の攻撃の姿勢は続く。
出来るだけ粗点を稼ごうと言わんばかりの早い巡目での聴牌即リー。
リーチ時点で打点的としてはそこそこではあるものの、監督曰く逆転の可能性が一番現実的にある鴨神の手を封じる手段として有効とのこと。

すると七対子でテンパったルイスが一・四索のスジ牌である七索でリーチをかけるものの、それは渋谷の当たり牌。
リーチ赤で4800の直撃を決める。

ラス目のルイスはかなり厳しい点差になっていたものの、最後の最後で海底七筒単騎をツモり、咲乃を捲って3着に躍進するという劇的な幕切れで対局は終了。
渋谷は初戦に続き2戦目でもトップを取り、チームとしてもアトラスを抜いてトップに立った。
和了全5回も圧巻だが、放銃回数も0とまさに完璧な攻防一体麻雀で魅せた渋谷の成長がひしひしと感じられる対局となった。

そして第三節最終試合となる第九試合、ヘラクレスは我らが監督、松本吉弘プロが登板。
アキレスは咲乃連投の予定だったが「このままじゃ眠れない」と第七試合で悔しい思いをし、リベンジに燃える郡道が志願登板。
アトラスは歌衣、ゼウスは鈴木たろう監督が参戦。
リーグ戦初のプロ同士の対決やCランクのジャイアントキリングへの期待など見どころ満載のこの一戦、果たして制するのは誰か。

東1局は鈴木が満貫ツモで親被り、東2局は歌衣が跳満をツモる苦しい展開。

続く東3・4局もそれぞれホンイツ、三色が見れる好形だったものの、いずれも郡道にツモ上がりを決められてしまいもどかしい展開が続く。

しかし南1局、松本にチャンスが訪れる。
6巡目での聴牌即リーを郡道からの直撃でモノにし、リーピンドラの5800。
粗点を2万点台にまで戻す。

続く南1局1本場、好形となり親連も見えてきた松本だったが、鈴木のツモ順ずらしの仕掛けもあり、郡道の当たり牌である九筒を掴んでしまいそのまま放銃。
親を手放す形となってしまった。

一度流局を挟んでの南3局、大接戦の中、松本は満貫手の一向聴と絶好のチャンス。
ここで郡道がドラの四萬をツモる。
使いたいが一萬を切ってテンパっても五萬はフリテンとなるこの場面。
ここで郡道が取った選択はドラ表示牌であるペン三萬でのリーチ。
これは盲点だったらしく解説の土田プロもこの表情である。

そしてこれが見事的中しリーヅモドラで1000・2000。
松本はまたも好形を郡道に潰されてしまう。
トップからラスまでの点差が僅か10500点という大混戦の中、いよいよオーラスを迎える。

すると松本に再度チャンス到来。
6巡目でメンタンピン一盃口の聴牌を完成させ四・七筒待ちのリーチ。
上がれれば着順アップは確定である。

しかし山にある当たり牌を郡道と歌衣に吸い取られ続ける不運に見舞われ、この時点で山0となる。

そしてオーラスはそのまま流局し対局は終了。
結果トップ目のまま逃げ切った郡道がこの接戦を制し、自身も初のトップを獲得した。
松本は好形を作り続けながらもあと一歩が出ず、悔しいラスとなった。

第三節終了時点でのチームポイントはこちら。
第七・八試合目で連対だったヘラクレスは今回もプラスで終了し、アトラスを抜いてトップ浮上!
この次も頑張れヘラクレス!

そして次回神域リーグ第四節は6月20日(月)18時スタート!
ゲストは伊東ライフ先生!

最後に、今回トップを獲得した三選手はいずれもCランクの選手である。
一応段位やプロアマなどの基準でランクはつけられているものの、やはりこのランク付けはあってないようなものであり、一挙手一投足の機微が読み取ることができるリアル麻雀と違い、ネット麻雀はそれが出来ない分、しっかりした戦術と運を味方に付けられれば、今回のようにCランクの選手がプロや格上の選手を上回れることだって普通にあるんだということが証明された、見応えのある節であったと思う。
これだから神域リーグは面白い。
次節を楽しみにしつつ、今回はこのへんで。

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ここまで読んで下さりありがとうございました。
まだまだ自分も麻雀勉強中の身なので表現が拙い部分があるかもしれませんがご了承ください。
前回の記事でスキをくれた方々、ありがとうございました。
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読んで下さる方は次回もよろしくお願いします。
ではまた!


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