神戸新聞杯回顧

レースラップ

12.8ー11.4ー12.7ー12.4ー11.9ー12.6ー12.5ー12.0ー11.6ー10.7ー10.9ー12.0
前半1000m 61.2
後半1000m 57.2
 レースはファントムシーフが楽にハナに立ち、番手にシーズンリッチ、サヴォーナとすんなり隊列が決まり、Sペースで進んだ。ラスト1000m付近で持久戦に持ち込みたいナイトインロンドンが前との差を詰め始め、全体がペースアップ。結果的には前が止まらない展開であったが、最後の直線で包まれ絶望かと思われたサトノグランツが内側のスペースが開いた瞬間反応して前を飲み込んだ。
 最後のラップは12.0まで落ち、差し有利のラップにも見えるが、先頭集団でレースを進めた、サヴォーナ、ファントムシーフ、ロードデルレイが2.3.4着に残り、人気のハーツコンチェルトが差し損ねの5着であったため前有利のと推測する。

1着 ◎サトノグランツ

 当馬は、京都新聞杯の内容と11着には敗れたが日本ダービーでの上がり3ハロンの数値からスローの瞬発力勝負は得意+先行馬不在でスローペース濃厚のメンバー構成で内枠に入り良い位置が取れそうとの予想から本命とした。
 レース内容としては、好スタートから先行集団に取り付くのかと思ったが、徐々に後方に下がり、中段7.8番手を追走。予想通りペースが遅かったことと、ハーツコンチェルトとほぼ同じ位置取りであったことから差し損ねも危惧したが、内をロスなく追走し、最後は川田騎手の好騎乗でインを33.1の脚で差し切った。L3とL2で10秒代のラップで前が止まっていなかったが、あそこから良く差し切った。強い。若干のずぶさもあるが距離が伸びてさらに期待できそう。この切れ味を発揮すれば上位勢を脅かす存在になれる。菊花賞に期待したい。

2着 サヴォーナ

 やはりスタートはイマイチであったが、二の脚で3番手インを確保。中盤でペースアップしたときも慌てず、ファントムシーフにも先着した。インでじっくり構えたのが最後の伸びに繋がった+展開の助けもあったが、前に行って新たな良さが出ている。本番でも舐められるようなことがあれば一発を期待できる。

3着 ファントムシーフ

 武豊騎手がスローで逃げ、絶好の展開であったが最後は差されてしまった。この馬は前で競馬する方が良いと思っていたので、このレースをして負けてしまったのは距離か力負けと言える。やはり、距離短縮の方が力が発揮できるだろう。

4着 ロードデルレイ

 夏無敗の上がり馬。レースは初角でかかり気味であったが、先頭集団真後ろのインを確保。絶好のポジションでレースを進めた。最後の直線は進路もあり、持ったままであったため突き抜けるかと思ったが、案外伸びず4着。距離が長かったかな?次走距離短縮で注目したい。

5着 ハーツコンチェルト

 ダービー3着で秋の主役候補。出足の遅さや脚質から大外枠も関係ないと思われたが、結果的に外枠が響いた。道中はサトノグランツの外。4コーナーも大外を回した分届かなかった。上位とは枠順次第で逆転可能な内容であったが、勝ち切れなかったところを見ると、やはりこの世代は突出した馬がいない。懸念されていた右回り不安もないと感じるため、菊花賞では逆転候補。

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